ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ゲルハルト・ザミュエル/シンシナティ・フィル(センタウアー:CRC2107)
1991年1月の録音.
一時期話題をさらった,マーラーがオーケストレーションに手を入れた「第9」の録音である.確かにあちこち,かなりマーラーがオーケストレーションを書き換えていて,こりゃ保守的なオケと客が怒るのも無理は無い.あるべきティンパニが脱落していたり,盛り上げるための坂道が外されていたり,そのくせクライマックスでは金管がヒロイックに補強されていたり,派手にティンパニを叩かせたり,「やりたい放題」に聴こえたのだろうな.
というか,これは明らかに「逸脱」(^^;).特に第1楽章で顕著な,リズムセクションの軽視はさすがに如何なものかと素人の僕でも思う.第2楽章ではスケルツォの繰り返し冒頭でとんでもないカットもあるし.
ところでこの録音,ソプラノ・ソロに「Rie Hagiwara」という日本由来らしい名前があるのね.今まで気がつかなかった.
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