ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン・フィル(DG:POCG-3073)
1957年12月,1958年1月と4月の録音.
とにかく,独唱陣がスゴイ.イルムガルト・ゼーフリート,モーリン・フォレスター,エルンスト・ヘフリガー,そしてディートリヒ・フィッシャー・ディースカウという,当時売り出し中の若手実力派を揃え,堂々とした押し出し満点の歌唱(しかも,フィッシャー・ディースカウが「第9」のバリトンを受け持った唯一の録音である).その上,フリッチャイの指揮が大変に充実した,大地に根を張ったような重厚でスケールの大きな演奏を繰り広げている.特に奇を衒ったところもない,見事なものである.
この味が聴いてわかるのは,30も半ばを過ぎてからかも.
« 「絶滅危惧種」扱いを超えて | トップページ | ベートーヴェン/交響曲第9番 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント