ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(デッカ:452 487-2)
1967年9月の録音.一世を風靡した「フェイズ4」シリーズの1枚である.
それにしても,やりすぎるくらいやりすぎたオーケストレーションへの加筆修正は,むしろ「ストコフスキー編曲」の名が相応しい,華麗で玩具箱をひっくり返したような「第9」に仕上がっている.それでも,第3楽章はしっとり聴かせているし,第4楽章の冒頭のように他の指揮者も手を入れているようなところで,意外にも一般的なやり方とは違う修正をしているところが,ストコフスキーの一筋縄ではいかないところ(^^;).それにしても終楽章はチェロとコントラバスを何本使っているんだろう? 低絃が実に砂を噛むようなガッチリネットリした音を聴かせる.
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