ベートーヴェン/交響曲第9番
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ジュゼッペ・シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(DG:POCG-10056)
1996年3月の録音.
シノーポリのことだから,何か小難しい手の込んだ解釈で振っているのかと思えば,大した仕掛けも無く,それほど面白くも無い演奏である.真面目と言えば真面目だが,それにしても生真面目すぎる.
僕が持っているのが日本盤なので,外盤ならシノーポリ自身が執筆した,例の如く精神医学を援用したエッセイでも掲載されているのかもしれないが,あのシノーポリのエッセイは,シノーポリ自身の演奏とは何の関係も無い代物だからなあ(^^;).「巨人の星」における大リーグボールの御託と同様の,目晦まし効果はあるかもしれないけど,シノーポリの演奏自体はもう少し本能的なもので,実際に振っているときは何も考えずに突っ走ったときの方がよい演奏が生まれることが多いと思う.シューマンの2番の旧録音やマーラーの5番がいい例.僕個人では,シノーポリの名演はエルガーの第2番(DG)に止めを刺す.
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