チャイコフスキー/交響曲第1番
チャイコフスキー/交響曲第1番ト短調作品13「冬の日の幻想」@イゴール・マルケヴィチ/ロンドン交響楽団(フィリップス:446 148-2)
1966年2月の録音.
「幻想交響曲」(DG)で,あれだけ色彩の饗宴をやってのけたマルケヴィチが,オケも録音会社も違うとは言え,随分とまた現実的な音楽を展開していることである(^^;).夢を見がちなチャイコフスキーが,絶えず現実に引き戻されているような雰囲気の演奏で,この作品が持つ若書きの独特な夢幻の雰囲気はどこかに置き去りにされてしまっている.ひた押しに生真面目に演奏しているのは好感が持てるのだけど,この作品の再現に大切な軽妙さが一向に醸し出されて来ないのが何とも,もどかしい.
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