ベートーヴェン/絃楽四重奏曲第1番
ベートーヴェン/絃楽四重奏曲ヘ長調作品18の1(第1番)@クリーヴランド四重奏団(テラーク:CD-80382)
録音年がわからないのは,僕の購入したボックスセットに入っていたこのCDのブックレットが,何故か作品132と作品135のものだったから(^^;).ちなみに,本当の作品132と作品135のCDにもそのブックレットが入っていたのでありますよ.
交響曲,ピアノ・ソナタと並んでベートーヴェンがそのジャンルを至高のものとしたのが,この絃楽四重奏というジャンルですが,ベートーヴェンはその作曲家としてのキャリアの中で,絃楽四重奏は交響曲とともにある程度のレベルを自らが満たせるようになるまで作曲するのを控えていたようです.そして,満を持して作曲し作品番号を付して出版した最初の絃楽四重奏が,この作品18の6曲であり,「作品18の1」はその曲集の先陣を切るに相応しい作品です.作品18の作曲順では2番目だったものを,1番目に持ってきただけのことはあります.
クリーヴランド四重奏団の演奏は,大変に充実したもので,この作品の世界を十全に,過不足無く演奏しています.何しろ室内楽,中でも絃楽四重奏というジャンルに親しむのが当方,少々遅れたもので,なかなかこれといった演奏にめぐり合えなかったときに,たまたま見つけたボックスセットを大枚はたいて購入した甲斐は充分にある録音.これでもカペーやブッシュ,スメタナあたりの作品59の1や作品131は聴いてきたつもりですけど,どうもピンと来るものがなかったのですが,このクリーヴランドの演奏は僕の感覚に,実にしっくり来るものです.
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