シューベルト/交響曲D.944
シューベルト/交響曲ハ長調D.944(第9番)@コリン・デイヴィス/ボストン交響楽団(フィリップス:PHCP-20293)
1980年3月の録音.
確か発売当時,すべての繰り返しを励行していたことで名を売った録音だったと記憶する.また,第1楽章の序奏から提示部に入るところでアッチェレランドをかけずにインテンポのまま第1主題に突入(^^;)することでも話題になったんじゃなかったかな? 確かにこの箇所,楽譜にはテンポの指定が無いのでこの解釈は間違いじゃないんだけど,実はそもそも序奏の拍子が4分の4拍子ではなく,2分の2拍子,つまり半分のテンポが正しいという.そのため,4分の4拍子のままで,このデイヴィスのような解釈を採用すると,この箇所は非常にギクシャクしたものに聴こえてしまう欠点を抱えることになっちゃうのね.ここ以外は,ボストンをしなやかにドライヴするデイヴィスの爽快な好演が聴けるだけに残念なところではある.
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