ホルスト/合唱交響曲
ホルスト/合唱交響曲(第1番)作品41@ヒラリー・デイヴァン・ウェットン/ロイヤル・フィル(ハイペリオン:CDA66660)
1993年3月の録音.
作曲家自身が「First Choral Symphony」と銘打ったものの,「Second」は書かれなかったらしい(作品表に見当たらない).ジョン・キーツ(1795-1821)の詩からテキストを採り,全5楽章で50分近くかかる大作である.1925年10月7日,リーズにてアルバート・コーツの指揮で初演される.
全編これ合唱と独唱が縦横無尽に活躍する作品で,オケのみで進行するところはあまりない.となると,友人だったRVWの「海の交響曲」が連想されそうだが,あのような如何にも大仕掛けな音楽ではなく,もう少し密やかで少々神秘的な響きの聴こえてくる作品である.まあ,確かに地味で華やかさには欠けるので大掛かりな編成が必要な割には演奏効果が上がらず,一般的な人気を得るのは難しそう(^^;).
そんな作品を,ここでの演奏者たちは実に誠実に演奏している.
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