ベートーヴェン/絃楽四重奏曲第4番
ベートーヴェン/絃楽四重奏曲ハ短調作品18の4(第4番)@クリーヴランド四重奏団(テラーク:CD-80414)
1993年または1994年の5月の録音.
「18の4」は作品18の6曲中,唯一短調で始まる作品です.これは深い意味があるわけではなく,3曲や6曲,12曲のセットにある程度短調の曲を並べておくのは慣習以上の意味はないと思われます.ただし,ベートーヴェンがここで採用しているのが「ハ短調」というのは,多少思うところがベートーヴェンにはあったのかもしれません.ベートーヴェンの「ハ短調」とは「悲愴」ソナタや交響曲第5番の調性であり,多分にベートーヴェンが激しい感情を表出するときに使われることが多いものですので.これまでの3曲に比べると,荒削りだったり隙を見せたりする音楽になっていますが,その破調なところが,また若い頃のベートーヴェンらしいところを聴かせてもくれる作品でしょう.
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