ドヴォルジャーク/交響曲第8番
ドヴォルジャーク/交響曲第8番ト長調作品88@オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン(エーデル・クラシックス:0002812CC)
1977年の録音.NHK交響楽団にたびたび客演し,日本でもおなじみだったスウィトナー(1922-)のドヴォルジャークとブラームスの交響曲全集を併せた8枚組の廉価盤CDから.スウィトナーのドヴォルジャークは某県立図書館から借り出して聴いた高校生の頃から欲しかったモノのひとつなので,まずは入手できたことを喜んでいるところ(^^;).
さてこの演奏,テンポをかなり動かし突っ走るところは突っ走る熱演であるが,アンサンブルをぶち壊してまで爆走するのではなく,充分にアンサンブルを練り合わせ,縦の線を合わせた上で個性的で熱っぽい表情を付けている.ここまで指揮者の意思がオケにいきわたっているのには恐らく,相当な練習量がこの好演の裏にはあるのであろう.東ドイツのダメダメなところも今ではすっかり白日の下にさらされたから,あまりこーゆう言い回しは使いたくないけど,やっぱり「古き良き」時代はあったのだな,と懐古的な気持ちにさせられる録音である.
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