「図書館員の匿名性」について
前のエントリーにうっかり書き落としたので,別のエントリーにします.
「情報の科学と技術」9月号の竹内論文が取り上げていた「図書館員の匿名性」ですが,これは僕が学生時代に受講した某大学での,竹内さとる教授(日本図書館協会前理事長)の授業で,既に竹内先生が問題視していたことでして,今に始まった問題ではないですわ.15年程前には,僕も何処かで誰かと議論した記憶もありますし.この話をしたある友人には「とにもかくにも,企業では考えられないことだ」と痛罵されましたことですよ(^^;).
これは竹内論文が指摘する問題もありますし,別の議論ではむしろ「図書館員の専門性」故,つまり誰がそのレファレンスを引き受けても同じ結果が得られるはずだから匿名で構わない,という意見もありました.個人的には(公共図書館においては)正規職員が公務員であったことの方が問題だった(スペシャリストではなくゼネラリストが求められていた=誰でも同じ仕事が出来る代替性が重要視されていた)と思いますが.
でもねえ,レファレンスなどご指名があるのはありがたいのですが,人数の少ないところでは,それはそれで大変なんですよ(^^;).仕事が重なったりすると名指しが無ければ他の職員に振り分けることもできますが,そういうわけにもいかないこともありますし.しかもその主題が僕でなければお客の「時間の節約」にならないようなケースであればあるほど.あ,これは僕が有能な図書館員である,と言う話ではなく,単に僕の趣味がクラシックだから,という「芸は身を助ける」程度の話ですよ(-_-;).
もっとも,頼りにされるうちが花ですね(^^;).がんばろっと.
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