マーラー/交響曲第7番
マーラー/交響曲第7番ホ短調@ジェームズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団(BMG:BVCC-38134/38135)
1980年7月の録音.
最近ではマーラーの第7番も,選ぶのに難渋するほどの録音が出ているが,このレヴァイン盤がLPで出た頃は,田舎のレコード屋の棚で7番を探しても無い,などということはよくあった.同じ頃にクーベリック盤とクレンペラー盤が廉価盤で再発され,それにノイマン/チェコ・フィルのスプラフォン盤があれば御の字(^^;).それほど,この作品はマーラーの作品の中でも不人気だったと記憶する.その中で,このレヴァイン盤は当時,もっとも説得力のある名演であり,その価値はラトルやベルティーニの録音が出現した今でも,いささかも減じるものではない,と僕は思っている.ある評論家がレヴァインの音楽を「ディズニーランドの音楽」と評したそうだが,その骨太の華やかさと柔軟な音楽作りと適切なテンポ感が,この録音では見事な結実を生んでいる,と言えよう.
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