J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲
J.S.バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV988@キース・ジャレット(ECM:J00J 20356)
1989年1月,八ヶ岳高原音楽堂での録音.
ジャズ・ピアニストとして鳴らしているキース・ジャレット(1945-)は,実は20世紀最高のクラシック音楽教師のひとりナディア・ブーランジェ(1887-1979)の門下でもある.そのことが関係しているのかどうか,この録音はジャズの要素を微塵も感じさせず,また下手に弾き崩すこともなく,「ゴルトベルク変奏曲」の持つ高雅な自発性を高度なレベルで達成している好演になっている.
なお,ここで用いられているチェンバロは古い楽器の複製ではなく,日本の独創的なヒストリカル・チェンバロ製作者である高橋辰郎が1988年に製作したものが使用されている.ジャレットは他のバロック作品でも,チェンバロは高橋が製作したものを一貫して使用しているとの由.
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