アルヴェーン/交響曲第2番
アルヴェーン/交響曲第2番ニ長調作品11@ネーメ・ヤルヴィ/ストックホルム・フィル(BIS:BIS-CD-385)
1987年12月の録音.
ヒューゴ・アルヴェーン(1872-1960)の交響曲第2番(1898年作曲)は求心力よりも遠心力のはたらいたような音楽で,演奏時間50分を超える大作である.第1楽章では親しみ易い旋律が滔々と大河の如く流れ出るが,第2楽章以降はラフマニノフの第2番から甘さと親しみ易さを差っぴいたような重々しい音楽が流れていく.そのあまりのコントラストの激しさ故か,どうしても交響曲としての求心力が僕には感じられない.
ヤルヴィの指揮は何時もの如く職人的手堅さの上にホットな情感を漂わせているものだが,この作品では静謐なところで充実と情感が欠けているようにも感じられる.「アルヴェーンとヤルヴィは相性がよくないのでは?」という声も聞くので,機会があれば他の指揮者による録音を聴いてみたいところ.
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