シューベルト/交響曲ハ長調D.944
シューベルト/交響曲ハ長調(第9番)D.944@ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル(DG:447 439-2)
1951年12月の録音.
ヴィーンの,と言うよりは北ドイツ(ハンブルク?)のシューベルト,という厳しい趣きのある演奏.戦後のフルトヴェングラーが残したスタジオ録音の中でも,まず1,2を争うし,それどころか,シューベルトのD.944の録音の中で1,2を争うだろう桁外れの名演である.
確か僕は中学2年のときにLP(MG6007)を入手して,そのトリコになってしまい,この録音を聴くとその頃の(今となっては)甘酸っぱい想い出までもが,演奏にまとわりつくように次から次へと思い出される始末(>_<).本来,この演奏はそんな感傷とは無縁の,背筋を伸ばして「神」の光臨を拝聴すべき音楽なのだが,それほど昔はこの録音に入れ込んでいたし,今でもその思いは変わってない.あらゆる意味であの頃に戻りたいとは思わない(いま,会いたいひとは何人かいますが)けど,この録音にあの頃めぐり合えたのは,本当に僥倖だったと思う.
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