リヒャルト・シュトラウス/ツゥアラトゥストラはかく語りき
リヒャルト・シュトラウス/交響詩「ツゥアラトゥストラはかく語りき」作品30@カール・ベーム/ベルリン・フィル(DG:POCG-2701/2702)
1958年4月の録音.初期のステレオ録音のため,シュトラウスの音響を拾いきれずにあちこち傷が残っているが,同じくベルリン・フィルと録音したブラームスの第1番(DG)などとともにベーム(1894-1981)の全盛期を今に伝える貴重な録音である.
映画「2001年宇宙の旅」で使われた「ツァラトゥストラ」が実はこの録音なのだが(既にカラヤンの録音もあっただろうにベームを持ち出したのは,何となくキューブリックの趣味のような気がしないでもない),如何にもベームらしく剛毅なものの,およそザッハリヒで色気の無い実直な演奏であり,ショルティやメータあたりでスペクタクルな「ツァラトゥストラ」に馴らされた聴き手が聴いたら,恐らく面白くもなんとも無いかもしれない(^^;).
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