デュリュフレ/アランの名による前奏曲とフーガ
デュリュフレ/アランの名による前奏曲とフーガ作品7@ヘンリー・フェアーズ(ナクソス:8.557924)
2006年6月の録音.
作品番号にして14番までしか出版しなかった寡作の作曲家にしてオルガニストのモーリス・デュリュフレ(1902-1986)が,同じく作曲家でオルガニストだったジャン・アラン(1912-1940,やはりオルガニストのマリー=クレール・アランの兄)の前線での戦死を悼み,1940年(1942年とも)に作曲した作品である.アラン(Alain)の名をある操作でA-D-A-A-Fと音名に読み換え,主題とした.沈鬱な前奏曲と悲劇的に高揚するフーガから構成されている,全体で12分ほどの音楽だが,いささか晦渋な作風で少々わかりにくい.恐らく,ロマンティック・オルガンのある聖堂やホールで聴くと,また印象が変わって来る態の音楽であるような気がする.
« チャイコフスキー/1812年 | トップページ | 伊福部昭/兵士の序楽 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント