ピツェッティ/ヴァイオリン・ソナタ
ピツェッティ/ヴァイオリン・ソナタ イ調@レイラ・ラーソニイ&アルパスラン・エアテュンゲルプ(マルコ・ポーロ:8.223812)
1994年6月の録音.
現在では,合唱曲の作曲家として名を知られるイタリアの作曲家イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968)は,交響曲から歌劇に至るまで,後期ロマン派の残滓と新古典主義の狭間をグレゴリオ聖歌で埋めるような作品を残しているようだが,残念ながら僕はこの1枚(他にピアノ三重奏曲と「ヴァイオリンとピアノのための3つの歌」を併緑)しか持っていない.
このヴァイオリン・ソナタはテンペストーソ(嵐のように),モルト・ラルゴ(「無辜なる人びとへの祈り」とされる),ヴィーヴォ・フレスコの3楽章からなり,1918年9月から翌年1月にかけて作曲された.第一次大戦の悲劇から人生の再構築と希望を見出す,そのような想いが込められている.全編,真摯な感情で一貫する秀作であろう.
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