ショスタコーヴィチ/交響曲第8番
ショスタコーヴィチ/交響曲第8番ハ短調作品65@ベルナルド・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(デッカ:444 430-2)
1982年の録音.西側でのフロンティアとしての価値以外には,現在ではあまり高い評価の出来ないハイティンクのショスタコーヴィチ全集の中では,好演の部類に入る録音だろうか.統制された狂気が支配するムラヴィンスキーとも,暗い情念が交錯するコンドラシンとも,マッシヴでひた押しに押すヤルヴィとも異なる,如何にもハイティンクらしい距離を置いた(4番あたりではマイナスに働いている)解釈が,ここではプラスに働いていると思う.アクの強さには欠けるものの,マテリアルな音響に堕さずに,作品の内側も目配りが行き届いている.
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