ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30@ヴラディーミル・ホロヴィッツ&ユージン・オーマンディ/ニューヨーク・フィル(BMG:82856 59411 2)
1978年1月8日,ホロヴィッツ(1903-1989)が20数年ぶりにオーケストラとの共演を果たした際のライヴ録音.ホロヴィッツは,ラフマニノフのピアノ協奏曲は第3番しか弾かなかったそうで(ルービンシュタインは逆に第2番しか弾かなかったらしい),作曲家自身に「私よりも上手い」と認められていたほどだったそうだ.
何でも,このときホロヴィッツは共演するオケと指揮者をNYPとオーマンディでなければダメ,と言ったらしく,それまでNYPを振ったことのないオーマンディが急遽引っ張り出されてぶっつけ本番に近い形で指揮したとか.それにしては,オケはあちこち弾き崩しテンポもいたるところで自由に伸び縮みさせるホロヴィッツによく合わせている.ホロヴィッツのクセをよく飲み込んでいたオーマンディの棒さばきの上手さ故か.ホロヴィッツは,良くも悪くも天衣無縫な弾きぶりで,ミスタッチがあろうが音が濁ろうがおかまいなし(^^;).どうでもいいところは弾き飛ばし,自分の気に入ったパッセージはガンガン弾き,如何にもホロヴィッツらしい見事さである.
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