2007年7月号の〈としょかんCHATTERBOX〉
今日自宅に届いた「図書館雑誌」2007年7月号の〈としょかんCHATTERBOX〉欄に,図書館業界における危機管理の第一人者であるところの中沢さんによる「図書館の危機管理を考えるとき,あまりにも歯がゆいこと」というタイトルの投稿が掲載されてました.直接の契機は平成19年能登半島地震のようですが,昨日平成19(2007)年新潟県中越沖地震が発生して大きな被害が報道されている折もおり,結果的にタイムリーな投稿掲載になったことだと偶然の符合に驚きます.
もっとも,中沢さんの感じている「歯がゆさ」の中には,恐らく僕のような外野席にいる人間が,自分なりにネットを駆使して災害情報をblogにupする一方で,日図協や図問研の災害への対応について,事あるごとに批判を繰り返していることへの有効な反論がなしえないことも,幾分かは含まれているんじゃないかと邪推してます.今次の新潟県中越沖地震でも業界団体は僕がひとりでやっていることさえ出来ずに,後手後手に廻ってますものね.ここ数年,地震災害が起きるごとに日本建築学会や土木学会がネットでも現場でも迅速に動いているのを見るにつけ,我が業界の「資源」の貧しさにがっかりします.我が業界団体は「情報の収集と公開」が図書館の主たる業務のうちであるにもかかわらず,災害情報Wikiなりblogなりを立ち上げることも出来ずにいる(ましてや迅速な災害調査団の派遣などもっての外)のが実情ですから.
あまりに「情けない」としか形容の仕様のない業界団体の体たらくの中で,「平成16年新潟県中越地震」の際もそうでしたが,新潟県立図書館の公共図書館罹災に関する情報収集への努力には(もちろん業界団体のふがいなさ故ばかりのことではありません),僕は最大限の敬意を表します.
要するに「図書館屋の雑記帳」の中のヒトのように,大規模で名の通った公共図書館に勤めていて,図問研を激賞するばかりか日図協の業務にも参画し(?)(新川あたりを仕事前に散歩していた記事をblogに上げていたですね),エライひとの覚えもめでたく(森崎震二が亡くなったとき,自分が如何にかわいがられたかをとくとくとblogに書いていたくらいですから),反貸出至上主義派の僕のことを「嘘吐き」呼ばわりした,自分こそは正義派で誠実だと思っている人間が,中沢さんが提唱する仕事を引き受ければいいんですよ.そうすれば,業界的な信用も社会的な信用もおありだと思っている「正義と真実の人」が情報の収集にあたっていることになるわけですから,すべてが上手く回転するのと違いますか?
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コメント
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まあ落ち着いてくださいまし。それはともかく、『論座』わざわざ買わせてしまったようで(^-^;) でも、わりとオモシロかったでしょ(^-^*)
これからの日本公共図書館論の論点は、トコヨダ氏とヤナギ氏の、相手の言ってることは解るんだけど、私はこっちのほうへ、というズレをめぐって戦わされるようになるのではと予測しておきませう(・∀・)/
投稿: 書物奉行 | 2007/07/18 00:29
>>書物奉行さん
別にかの投稿に怒っているわけではないのですが,ちと,醜態をお見せしましたようで(^^;).
何しろ僕が図問研を辞める直接の引き金になったのは,九州を襲った集中豪雨と,その後に四国・北陸への集中豪雨や平成16年新潟県中越地震への図問研の対応が,余りに異なっていたことでしたから.既に人柱が何本立ったのかわからないほどなのに,図問研を代表して矢祭を査問に行った,斯界の危機管理の第一人者が,今更何を投稿しているのやら,と思いましてねえ.
「論座」は面白かったです(^^;).あのような座談会が業界誌に載ることはまず考えられませんから,まずあの座談会が一般誌に掲載されたことは大変に意義のあることですね.
で,書物奉行さんの予測に左袒しますが,そこまで辿り着くのにはもうしばらくかかりそうな気もします.「主義者」どもの抵抗はまだまだ根強いですから(^^;).
ひょっとしてこの業界,前川恒雄が公共図書館による「○○支援」に反対しているから,如何なる形でも「罹災者支援」に動くことが出来ない,情報提供を支援するまとめblogやWikiを日図協が作ることさえ出来ないんじゃないか,とこれまた邪推しているところです.
投稿: G.C.W. | 2007/07/18 21:10