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「貸出至上主義者」度チェックβ版

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2007/06/01

あるアンケート

 都合により,回答のみにて失礼m(_)m 質問文がわかるひとは納得するなり,呆れるなりしてくださいませ.さて,この回答は送付しようかどうしようか?

1.何もかも足りない.図書館に関する知識,「本」そのものに対する知識,現在進行形で展開されている機関リポジトリなどの技術系に関する知識,社会に関する知識,時間,お金,etc. etc.

2.最新のモノで勝負するのは無理(内部で使う奴がいない!)なので,取り敢えずは資料購入費と人手と建物の容積.最低でも,どちらも今の倍は欲しい.

3.「百年の大計」を見据えたグラウンドデザイン.これは大学も公共も同じ.今のままでは「図書館は不要」というニーズに対抗できるだけの思想が業界にあるとは到底思えない.そもそも「言葉の遊び」などと揶揄する馬鹿が業界内に存在するために,「思想」が蓄積されていない.なるほど現場は大切だけど,あまりにも「現場」が業界政治で幅を利かせすぎたために,公共は「貸出至上主義」による偏向した成長が却って徒になり,「図書館は不要」というニーズを行政に蔓延させることになった.大学は,何より「技術」が発言者に無ければ何を発言しても無駄に思えるほど,技術力の評価が高いのはいいけど,僕のような底辺校勤めの人間からすると,何だか「技術の発達による人間の疎外」を見せつけられているようで,格差の前には沈黙するしかない.相互利用も某機関のおかげで囲い込みが進行しているし.
でも,これで本当にいいの? これじゃ,公共も大学も貫いているのは「排除の論理」じゃないか.公共だろうが大学だろうが,図書館を支える「公共性」という概念は,「排除の論理」を乗り越えるべき壁だとしてきたんじゃないだろうか.図書館が「役に立たないもの」を排除していった先には,何が残るんだろう.「ひとつの党派,ひとつの図書館,ひとりの指導者!(Ein Zunft, ein Bibliothek, ein Fuhrer!)」冗談だろ.
「排除の論理」と対峙するためにも,大きな物語を紡ぎ出すだけのグラウンドデザインは,図書館業界に必要不可欠のものと見ますが如何?

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