J.S.バッハ:ヴェーベルン/6声のリチェルカーレ
J.S.バッハ/「音楽の捧げもの」BWV1079より6声のリチェルカーレ(ヴェーベルン編曲)@ピエール・ブーレーズ/ロンドン交響楽団(ソニー:SM3K45845)
1969年6月録音.ブーレーズがもっともブーレーズらしい指揮を展開していた頃の,記念碑的ヴェーベルン全集から.何て言うのか,ヴェーベルンの編曲には,ざわついていた心が平らかにさせられる力があるような.それは元からバッハの音楽が持っている力なのかもしれないけれども,この編曲は見事なものだと思う.
それにしてもこれ,しばらく振りに引っ張り出したCDだけど,今とは別人のブーレーズがホントにここにいるのには,ビックリさせられる(^^;).この頃のブーレーズは,実に怜悧かつ玲瓏な指揮をしていたものである.DGに録音するようになってからのブーレーズは,大指揮者よろしくブルックナーまで振るようになってしまったわけでorz マーラーの第2番など,その昔ドビュッシーやデュカスがマーラー自身が振る演奏会を中途で席を立ってしまったほどなのに,その第2番をブーレーズが振って人気を取るというのは,どういうことなんだか(-_-;).
納得いかない話ではある.
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