ベートーヴェン/交響曲第7番
ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調作品92@グィド・カンテルリ/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:5 68217 2)
1956年5月の録音.その年の11月24日,パリ郊外で搭乗機が墜落し不慮の死を遂げたカンテルリ(1920-1956)の残した最初期のステレオ録音である.カンテルリが事故に巻き込まれること無く,天寿を全うしていたら「帝王カラヤン」が果たして「帝王」たりえていたかどうか(政治的にはともかく音楽上で),興味ぶかい歴史の「if」を感じさせる名演.フリッチャイの病死とともに,カラヤンは大変に強い星回りに生まれていたんじゃないか,と思わせるに足るだけのものを,この演奏からは聴き取ることが出来ると思う.
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