ウェーバー/クラリネット協奏曲第1番
ウェーバー/クラリネット協奏曲第1番ヘ短調作品73@チャールズ・ナイディック&オルフェウス室内管絃楽団(DG:UCCG-9470)
1991年4月の録音.
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)のクラリネットをフィーチュアした作品は,友人のクラリネット奏者ハインリヒ・ベルマンのために書かれたもの.この曲では劇的な第1楽章からゆったりとした牧歌的な第2楽章を経て,踊るように楽しげな終楽章(ただし中間部ではちと影が差す)にいたる,ベートーヴェン風な「暗から明へ」という曲調をとる.その旋律の豊かさと音楽の劇的な振幅の激しさが,恐らく歌劇作曲家として成功した要因のひとつなのかな.
オペラを聴かない当方には,ウェーバーの魅力はいまひとつピンと来ないところがあるのだけど(^^;).どこか,安心して聴き流せない怪しさ(危うさ?)のようなものがこの曲に限らず,ウェーバーの音楽に感じられるのは,気のせいかしらん?
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