ストラヴィンスキー/ペトルーシュカ
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」@アンタル・ドラティ/デトロイト交響楽団(デッカ:UCCD-3210)
1980年6月の録音.アンタル・ドラティ(1906-1988)晩年の再評価につながった名演の名録音である.元々優秀なオーケストラ・ビルダーとして評価の高かった指揮者だったが,マーキュリー時代(1950年代後半から1960年代前半)の録音など,オケの統率には聴くべきものがあるものの「うたごころ」がいまひとつ,というのが,僕が例えばブラームスの交響曲全集などから受ける印象.それが,ワシントン・ナショナル交響楽団との録音(ヴァーグナーなど聴いたことがあるけど,これは如何にもオケが非力.このオケが何とか聴けるオケになるのはロストロポーヴィチやレナード・スラットキンが指揮するようになって後のことでしょう)を経て,デトロイト交響楽団との録音が主になる頃には,ようやく何かに縛られていたかの如き「うたごころ」が解放されて,名演奏を録音で連発するようになったんじゃないかしらん? この「ペトルーシュカ」も嫌なところが全くない,名演だと思う.
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