ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18@羽田健太郎&大友直人/名古屋フィル(1990年2月15日,名古屋市公会堂)
毎日新聞【訃報:羽田健太郎さん58歳=ピアニスト】
ハネケンを偲んで,ピアニスト羽田健太郎のちょっとレアかもしれない音源を_| ̄|○
1990年2月15日,名古屋市公会堂でのライヴを同年3月31日放送のNHK-FMでエアチェックした音源.ひょっとすると名古屋フィルの自主制作盤か何かで出たことはあるのかな? 当時,ライヴから放送までの間に出た「音楽の友」誌の演奏会評欄で酷評されていたので,さてどういうものだろうと思ってエアチェックしながら聴いたときは,それほど酷くもないじゃん,と思ったのだけど・・・・・・.
今日,ハネケンの訃報を聞き,そう言えばこれが手元にあったはずと,しばらく振りにエアチェックしたカセットテープを引っ張り出して聴いてみたら「うーん,ちょっとこれは・・・・・・」オケのサポートは健闘しているほうだけど,何を考えているのか金管が吹きまくりすぎで,金管が咆哮するとピアノが聴こえなくなる.で,肝心のピアノは,ルービンシュタインやボレットのようなヴィルトゥオーゾの演奏を聴き込んだ耳には,少々頼りなさ気に聴こえてしまう.残念ながら.音色は悪くないんだけど,技巧がやっぱりちょっと,ね.大事故はさすがに無いけど,終楽章など音を外すことが多いような気がする.何だかんだ言っても,基本的にはイージーリスニングのひとのピアノかな?
何だか故人に対して,あまりいい評価のできない音源を取り上げてしまったような.でも,この音源はそれとして,あれだけの音楽を残した功績はやっぱり大きいよ.享年58と言うのは幾ら何でも,天も無情なことをされるものだ.昨日に続いて今日もまだ,僕にモーツァルトの「レクィエム」を聴き続けろ,とでも言うのだろうか(sigh).
« W.A.モーツァルト/レクィエム | トップページ | マーラー/交響曲第9番 »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント