シューマン/交響曲第2番
シューマン/交響曲第2番ハ長調作品61@デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管絃楽団(アルテ・ノヴァ:82876 57743 2)
2003年10月録音.
交響曲全集の中の1曲だが,この全集自体がある意味,アンチ・シューマンなひとのための演奏かと(^^;).軽妙で透明感のある演奏だが,この作品特有の晦渋さがすっかり削ぎ落とされて,すっかり爽快な音楽に変貌している.メンデルスゾーンの「イタリア」の第1楽章ならそれでもいいだろうが,この作品が爽快なだけで終わってしまうのは,と言うひともいるだろうな.シューマン特有の「青春の煮え切らない甘さ」や「楽器を重ねすぎた中間色な音色」が苦手なひとには,シューマンへの入門編として勧めてもいいかもしれない.
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コメント
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やばい。買うかもしれん(笑)。
投稿: ふみお | 2007/06/07 11:52
この全集,廉価も廉価で,ところによっては1000円しませんからねえ(^^;).このあっけらかんとした風情がシューマンに相応しいかどうかは,議論の別れるところでしょうが.
投稿: G.C.W. | 2007/06/07 21:12