マーラー/交響曲第6番
マーラー/交響曲第6番イ短調@エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-37325)
1965年4月の録音.ラインスドルフ(1912-1993)はオーケストラ・ビルダーとしてはアンタル・ドラティやアルトゥール・ロジンスキなどと並ぶ名指揮者として知られていたが,その音楽はその技術ほどには評価されてこなかったように思える.現在でこそタワーレコードが,RCA(BMG)にラインスドルフが残した録音を次々と復刻しているが故にその名を知られるようになってきているのかもしれないが.確かにフリッツ・ライナーやジョージ・セルの系譜に連なる,職人芸的にかっちりしたアンサンブルを基本にするイン・テンポの新即物主義風な音楽作りで,同い年のゲオルク・ショルティのように大向こう受けする,破天荒で劇的な音楽を奏でる指揮者ではなかったため,世俗的な人気は現在に至るまで低いままなのではないかしらん?
この録音でも,「大曲を聴いた」という充実感には,いささか欠けるところなしとはしない(^^;).いい演奏なんだけど,どこかサバサバしていてマーラーらしいある種のしつこさが足りないように思える.
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