W.A.モーツァルト/レクィエム
W.A.モーツァルト/レクィエム ニ短調K.626@ヨーゼフ・メスナー/ザルツブルク大聖堂楽友協会管絃楽団・合唱団(オルフェオ:C 396 951 B)
今日は社会的な影響の大きな訃報が相次いだのを受けての選曲.どれも,いろいろな意味で後味の悪い話ではあるが.
これは1931年8月9日,ザルツブルク音楽祭における大聖堂でのライヴ録音.とにかく音が悪くて合唱が何を歌っているのか,自分が歌った経験が無ければ恐らくわからなかっただろうと思えるほど.楽器間のバランスも悪くて,大きな音の出る楽器が弾き始めると他をマスクしてしまう.とても一般的な鑑賞に耐えうる録音ではなく,リヒャルト・マイアーのバス独唱を以ってしても余程のマニアにしかお薦め出来ない.
演奏は新即物主義の時代背景もあってのことなのか,あまり粘らない真摯な速めのテンポで一貫している.ロマン的と言うよりは古典的な雰囲気の演奏であるように思われる.何しろ音が悪いため,テンポ以外の細かい表情付けなどはほとんどうかがい知れないのが勿体無い.ヨーゼフ・メスナー(1893-1969)はザルツブルクを中心に活躍した,合唱指揮者.
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