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ココログ


ほし2

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2007年5月の記事

2007/05/31

御奉答草案

 先日のご下問に対し,下記の通り奉答いたします.

続きを読む "御奉答草案" »

アッターベリー/交響曲第3番

アッターベリー/交響曲第3番ニ長調作品10「西海岸の光景」@アリ・ラシライネン@北ドイツ放送ハノーヴァー管絃楽団(cpo:999 640-2)

 アッターベリー(1887-1974)はスウェーデンの作曲家.最初は独立した作品として書かれた先行2楽章に,あとから終楽章を付けて交響曲としたものだが,そのような出自が信じられないほど一貫した雰囲気と,ある程度の求心力を備えた,華やかで優しげな佳作である.カール・ニールセンほどの強烈で近代的な個性は無いものの,シベリウス(特に後期)よりは遙かに親しみやすく,また19世紀的な浪漫の香りが色濃く漂う.日本でシベリウスの5番が演奏される機会の半分くらいは,こちらに分けて欲しいもの(^^;).

2007/05/30

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61@クリスティアン・テツラフ&デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管絃楽団(アルテ・ノヴァ:82876 76994 2)

 2005年5月の録音.この作品の特徴である4連打を隠そう,隠そうとしている不思議な演奏(^^;).ティンパニも何故か控え目.ところが曲が進むにつれて,本人たちがここぞ,と思っているところで突如噴火(^^;)し強烈な連打とフォルティシモで攻め立ててくるのだが,その対照の演出がいささかあざとい.当人たちは劇的な演奏を目指したのかもしれないが,ちょっとマンガっぽい(^^;).ベートーヴェンはこんなに演出を施さなければ像を結ばない作曲家と違いますがな(-_-;).

2007/05/29

吹奏楽コンクール自由曲選

CAFUA Selection 2007:吹奏楽コンクール自由曲選@加養浩幸&浦川薫/航空自衛隊西武航空音楽隊(CAFUA:CACG-0096)

 2007年1月録音.全12曲を収録(詳細はこちらを参照).最近の作曲者と作品を中心に構成されているが,その中にスウェアリンジェンなどという名前を見つけると,何となくホッとする(^^;).さらに,このアルバムの掉尾を飾るのがジェイガーの「シンフォニア・ノビリッシマ」であるところがまたウレシイ(^o^)/ 中学で吹奏楽やっているときに文化祭のステージで吹いた作品で,5小節ほどテューバが露わになる箇所(ソロと言えばソロですかねえ?)があったため,練習嫌いの僕でも必死にさらっていたかもしれない(実はどういうわけだか,何をやったのだかあまりよく覚えていないのですよ,この曲の練習について).
 そう,基礎練習と言うのが何事においてもホントにイヤで,すべてにおいて基礎をきちんと叩き込まれていない/叩き込もうとしなかったのが,あらゆる面で現在の惨状を招いているのです(^^;),僕の場合は.だから,今になってもう一度勉強のやり直しをしておりますことですよ.

2007/05/28

W.A.モーツァルト/レクィエム

W.A.モーツァルト/レクィエム ニ短調K.626@ヨーゼフ・メスナー/ザルツブルク大聖堂楽友協会管絃楽団・合唱団(オルフェオ:C 396 951 B)

 今日は社会的な影響の大きな訃報が相次いだのを受けての選曲.どれも,いろいろな意味で後味の悪い話ではあるが.

 これは1931年8月9日,ザルツブルク音楽祭における大聖堂でのライヴ録音.とにかく音が悪くて合唱が何を歌っているのか,自分が歌った経験が無ければ恐らくわからなかっただろうと思えるほど.楽器間のバランスも悪くて,大きな音の出る楽器が弾き始めると他をマスクしてしまう.とても一般的な鑑賞に耐えうる録音ではなく,リヒャルト・マイアーのバス独唱を以ってしても余程のマニアにしかお薦め出来ない.
 演奏は新即物主義の時代背景もあってのことなのか,あまり粘らない真摯な速めのテンポで一貫している.ロマン的と言うよりは古典的な雰囲気の演奏であるように思われる.何しろ音が悪いため,テンポ以外の細かい表情付けなどはほとんどうかがい知れないのが勿体無い.ヨーゼフ・メスナー(1893-1969)はザルツブルクを中心に活躍した,合唱指揮者.

ZARD/Golden Best

ZARD/Golden Best(B-Gram:JBCJ-9019/9120)

 毎日新聞【ZARD:坂井泉水さん死去 病院のスロープから転落】,読売新聞【坂井さん死去、突然の悲報にファン沈痛

 このニュース,僕には全く「現実感」というものが感じられない.同じく今日報じられた松岡利勝の自殺(毎日新聞【松岡農相自殺】)には,何かが動いた,動いていると感じられる圧倒的な現実感があるというのに.
 ZARDのファンには大変申し訳ないと思うけど,ZARDにせよ坂井泉水にせよ,とにかく蜃気楼みたいなものでしかなったかな.「ビーイング商法」とも揶揄された,徹底した本人隠蔽とタイアップによる売り方の典型で,その実在さえ疑われるほどだったが,ホントにそれでよかったのかどうか.それはそれを選択した本人にしかわからないことだけれども.
 ・・・・・・「揺れる想い」が大好きでした.

2007/05/27

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調作品47@西本智実/ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニウム”(キング:KICC398)

 日刊スポーツ【牝馬ウオッカが圧勝/ダービー】と言うわけで,牝馬64年ぶりの日本ダービー制覇を祝して,今日は女性指揮者による録音を.「お祝い」ということなら,併録の「1812年」序曲の方が相応しいのかもしれませんが(^^;).
 西本智実の統率力というのは,さすがと言うか何と言うか.彼女ならベルリンでもヴィーンでもオケをねじ伏せてしまうだろう,と言う感じですね.

 64年前に日本ダービーを制覇したクリフジは「日本競馬史上最強の牝馬」どころか,一説には「日本競馬史上最強の馬」と言われることもあるほど,ぶっちぎりでの1着が多かったようですが,今日のウオッカも強かったですね.2着の逃げ切れなかったアサクサキングスが14番人気だったこともあってか,払戻金の多かったこと(^^;).

 そのクリフジに騎乗していたのは,こちらも「伝説の人」になってしまった前田長吉という騎手で,召集されて満洲に出征し敗戦後シベリアに抑留中病死した.競馬の神様こと大川慶次郎が遺族を探していたのにとうとう会えなかったそうだが,昨年奇跡的に遺骨がシベリアの収容所址から帰国し,その際遺族や遺品が残っていたのに驚いた記憶がある.東奥日報【シベリア抑留戦没者2遺骨が帰郷】,デイリー東北【記者リポート 伝説の騎手 前田長吉さん

2007/05/26

マーラー/交響曲第10番

マーラー/交響曲第10番嬰ヘ短調@ジョージ・セル/クリーヴランド管絃楽団(ソニー:SRCR2553)

 1958年11月録音.第1稿が1960年12月に初演されるデリック・クック版全曲ではもちろんなく,エルンスト・クルシェネクが補筆完成させ1924年にフランツ・シャルクが初演した「アダージョ」と「プルガトリオ」(1951年出版)による演奏.最近ではあまり演奏されない版のようで.あちこちにマーラー協会版やクック版とは違う音が紛れ込んでいて面白いのだけど(^^;).
 セルは意外にも(?)マーラーが好きでコンサートではよく取り上げていたらしく,ソニーからは6番のライヴが発売されているし(LP時代はこの10番とカップリングされていた.このカップリングを復活させたCDも最近発売されていたんじゃなかったっけ?),9番のライヴ録音も存在するようである.この10番は,1960年のマーラー生誕100年に合わせてその記念に録音されたのであろう.セルがライヴで取り上げたことは恐らく無かったと思われるが,マーラーをよく振っていた指揮者らしい練達の演奏に仕上がっているのはさすが.

2007/05/25

松田樹利亜/JULIA Ⅰ

松田樹利亜/JULIA Ⅰ(マイカルハミングバード:HBCL-8029)

 1994年発売.これがデビューアルバムらしいのだけど,とにかく,歌が上手い! クルマに積んで走っていますが,下手な歌い手さんだと気が散って運転しづらくなってしまうのだけど,このひとは聴きながら運転しても全然気にならない(^^;).メジャーシーンで第一線に上がらないのが,ホントにもったいないひとですね.

 今日はここ数か月に比べてアクセスが多いのですが,何かあったんですか(^^;).

2007/05/24

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル(アーツ:43014-2)

 1975年1月の録音.ケンペ(1910-1976)人生の掉尾を飾ったブラームス全集(原盤はアカンタだったかピルツだったか)から.去り行く想い出を偲びつつ.

 福島民報【東北書店が廃業へ】今でこそ郊外店に押されまくってましたが,この地で「東北書店」と言えば知らぬ人とていない学術書専門書店の雄でした.勤務先は残念ながら取引が無かったものの(他の老舗書店2軒と取引していた),こちらに来てからしばらくは何かとお世話になっていただけに,残念です.思うに店舗が自社ビルだったのが,郊外への移転など計画するときに,却って足かせになったのかも.

2007/05/23

マーラー/交響曲第6番

マーラー/交響曲第6番イ短調@エーリヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団(BMG:BVCC-37325)

 1965年4月の録音.ラインスドルフ(1912-1993)はオーケストラ・ビルダーとしてはアンタル・ドラティやアルトゥール・ロジンスキなどと並ぶ名指揮者として知られていたが,その音楽はその技術ほどには評価されてこなかったように思える.現在でこそタワーレコードが,RCA(BMG)にラインスドルフが残した録音を次々と復刻しているが故にその名を知られるようになってきているのかもしれないが.確かにフリッツ・ライナーやジョージ・セルの系譜に連なる,職人芸的にかっちりしたアンサンブルを基本にするイン・テンポの新即物主義風な音楽作りで,同い年のゲオルク・ショルティのように大向こう受けする,破天荒で劇的な音楽を奏でる指揮者ではなかったため,世俗的な人気は現在に至るまで低いままなのではないかしらん? 
 この録音でも,「大曲を聴いた」という充実感には,いささか欠けるところなしとはしない(^^;).いい演奏なんだけど,どこかサバサバしていてマーラーらしいある種のしつこさが足りないように思える.

2007/05/22

マーラー/交響曲第2番

マーラー/交響曲第2番ハ短調@サイモン・ラトル/バーミンガム市交響楽団(EMI:TOCE-6693/6694)

 この演奏を録音したとき,サイモン・ラトルは若干26歳だったのですよね.この落ち着き払った威容はどうして,20代の演奏とは思えませんよ.

 【DORAの図書館日報: 突然ですが、最終回】ということで,doraさんがblogの更新に「一旦けじめ」をつけるとの由.惜しんでも余りあることですが,当人には他人に容易には漏らせないご都合もいろいろとあるかと愚考いたします.ここは「復活」という愛称を持つ(小澤征爾が先日,復帰演奏を飾ったのもこの作品),この交響曲を以ってdoraさんのこれまでのご苦労と功績を讃えたいと思います.ホントにお疲れさまでした.何時の日にか,復活されることを切望しています.

 時に,「図書館屋の雑記帳」を筆頭とする図問研系のblog関係者は「ホントに役に立つdoraさんのところが更新停止するのに,役立たずな上に業界に害ばかりなしているここが何故潰れもせず,更新停止もしないんだ!」と切歯扼腕していることでしょう.あ,ひょっとしなくとも図問研系には限らんか,ウチが潰れることを願っている図書館系blog関係者(読者を含む)は(^^;)?

 僕も仕事の都合やら生活の都合やら他の理由やらで,このところ「図書館系」の話題からは身を引いてますが,しばらくの間は図書館業界から距離を置いて,このblogの更新は「音楽時々読書」というあたりでやっていきますよ(^o^)/

2007/05/21

エルガー/交響曲第1番

エルガー/交響曲第1番変イ長調作品55@ジョン・バルビローリ/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 64511 2)

 日刊スポーツ【「鉄腕」野口二郎氏が死去
 読売新聞【通算237勝、往年の名投手・野口二郎氏が死去

 戦前戦後の職業野球を代表する大投手の,ほとんど最後の生き残りだった野口二郎氏が亡くなりました.その時代を生きていたわけではない僕が知っている限りの名前を思い起こしても,草創期当時を知る最後の大投手でしょうか.
 いや,野口二郎とエルガーに何か関係があるわけじゃありませんが,野口二郎のような大投手が投げていた頃の「職業野球」(「プロ野球」に非ず)の栄光と悲惨を振り返るのに,エルガーほど雰囲気の似合う音楽もまた無いな,と思います.エルガーの音楽が醸し出す「懐かしさ」は,カリンニコフのような「日常の原風景」への遠き想いではなくて,過去の栄光を静かに振り返る老大人の風格を思わせるものですから.
 そのエルガーをバルビローリという,豊かな「うたごころ」を持った指揮者が演奏しているこの録音は,もう落陽の大英帝国を振り返るような雰囲気がむせかえるほど色濃く演奏にただよっているわけで,故人の栄光を偲ぶのにこれほど相応しい音楽はありますまい.栄光の時代が最早再現されることはありえず,現在のプロ野球からはあらゆる意味であの時代の空気を感じることはできないでしょう,ということも含めて.

2007/05/20

マーラー/交響曲第5番

マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調@ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(DG:463 744-2)

 1971年1月の録音.クーベリックのDG版マーラー全集ではピカイチの名演ではないかと(^o^)/ すべてにわたって瑕疵がほとんど感じられない.整然とした中にもマーラーの野趣が充分聴かれる.これで近代人マーラーの引き裂かれた自我が表現されていればなお,というところだが,そこまでクーベリックに求めてはいけない(^^;).マーラーを「健康な音楽」と評してつまらない演奏を繰り広げるマゼール(ソニー)に比べれば,新古典主義的な演奏を余裕を以って聴かせるクーベリックの方が余程マシなのだから.

2007/05/19

メンデルスゾーン/スコットランド

メンデルスゾーン/交響曲第3番イ短調作品56「スコットランド」@ペーター・マーク/マドリッド交響楽団(アーツ:47506-2)

 1997年7月録音.誰が評したのだったか,ペーター・マーク(1919-2001)再評価のきっかけとなった1枚である.得意としたのがモーツァルトやメンデルスゾーンだったためか(ちなみにN響に誰かの代役で登板したときの演目はシューベルトのD.789とD.944だった),荘厳なブルックナーを得意としたギュンター・ヴァントには人気で及ばなかったが(おまけに亡くなったのがジュゼッペ・シノーポリの急逝直前だったため,ニュースとしてはほとんど同時に伝えられることになってしまったのは不運だった),小柄で如何にも「普段着の演奏」っぽくはあったものの,しっかりしたアンサンブルで充実した録音を晩年に幾つも残している.

 それにしても,メンデルスゾーンは最初の代表作である「真夏の夜の夢」序曲から,この「スコットランド」やヴァイオリン協奏曲ホ短調に至るまで,音楽の質が落ちることなく完成度の高い作品を書き続けた.誰だったか忘れたけど,あるひとが「作曲の天才とはW.A.モーツァルトではなくメンデルスゾーンのような存在を言うのだ.モーツァルトの作品は晩年に向かってどんどん深みが出て来るが,メンデルスゾーンの音楽は最初から〈真夏の夜の夢〉序曲で高い質の作品を書き,晩年までその高い質を保っている.質が上がることも無ければ下がることも無い,こーゆうのを天才と言うのだ」という意味のことを,ある講演で話していたのを聞いたことがあるが,まったくその通りだと思う.

 そう言えば,何時だったか〈図書館屋の雑記帳〉が僕のことを15年前と今では言ってることが違う,嘘吐きだと評してたけど,こちとらはメンデルスゾーンのような20年間にわたって同じレベルで発言し続けられるような天才(!)じゃない上に,〈図書館屋の雑記帳〉のようなオコチャマ学級会民主主義(「雑誌に意見が載ったね,よかったね!」)程度の捉え方で業界において「発言すること」を考えているわけじゃないので,お生憎様,としか言いようが無い.今時,フツーの高校生でさえ「15年,意見が変わらないのは勉強してないってことでは? 15年も時間がたてば普通の人間なら意見も変わって当然じゃん」と言っている(^^;).

2007/05/18

ニールセン/交響曲第3番

ニールセン/交響曲第3番作品27@ブライデン・トムソン/ロイヤル・スコティッシュ管絃楽団(シャンドス:CHAN9067)

 1991年7月,トムソン(1928-1991)死去直前の録音.1980年代以降,エルガー,バックス,RVWと名演を連発していたトムソンの,ほとんど最後の遺産である.派手にやろうと思えばリヒャルト・シュトラウスばりに派手に演奏できるニールセンを,渋めの音色で説得力豊かに聴かせる術は,並大抵の手腕ではない.
 この作品はソプラノとバリトンのソロが第2楽章で入るのだが,面白いことにそれが歌詞の無い,いわゆるヴォカリーズでしかも楽章の最後の2,3分だけに登場するという,普通の楽器のような扱い.なかなかに不経済な(?)オーケストレーションであるが,その声は,それまで悲歌のように悲痛な響きで満たされていた音楽の最後に至って,まるで何かが手を差し伸べているように聴こえてくる.そこから第3楽章の不思議な遊びを経て終楽章の広大無辺とも形容したくなるような歓喜に至る構図は,なかなかに興味ぶかいものである.

静粛に!

天才只今勉強中.

2007/05/17

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35@エリカ・モリーニ&アルトゥール・ロジンスキ/ロイヤル・フィル(ウェストミンスター:289 471 200-2)

 1956年9月,ステレオ録音最初期の録音.曲の性格上,併録のブラームスのような,威風堂々あたりを払うという態の演奏では無いが,モリーニもロジンスキも,それでも実に立派な音楽.音の粒立ちに凛とした気品のようなものが感じられ,おおよそ「泣き」が入るようなセンチメンタルからは,実に遠いところにある演奏であろう.
 ロジンスキがモリーニにピタッと伴奏をつけているのはスゴイ.指揮者としての技術の確かさを物語るものだろう.

2007/05/16

マーラー/交響曲第1番

マーラー/交響曲第1番ニ長調@ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ヴィーン交響楽団(VOX:CDX2 5508)

 1953年初出.50年代初期のモノラルにしては,音はよく,この作品を聴くのにそれほど不足は無い.ホーレンシュタインの演奏は,どちらかと言えばブルックナーに相応しい(この2枚組みのカップリングがブルックナーの9番なので,余計にそれを感じるのかも)鈍重な(^^;)もので,この曲の「青春の響き」のようなものはあまり省みられていないように聴こえる.ヴィーン交響楽団も指揮者の要求によく応えている立派な演奏ではあるが,若々しさとか,破天荒さに欠けるのは否めない.

2007/05/15

ブルックナー/交響曲第9番

ブルックナー/交響曲第9番ニ短調@ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(ベルリン・クラシックス:0002712CCC)

 レーグナーのブルックナーは例の如く不思議な感触の演奏だが,この9番は他の交響曲演奏と比べてその演奏にあまり違和感が無い(^^;).第1楽章のコーダで妙なティンパニのクレッシェンドとか部分的には多少あるけど,ブルックナーの感覚からそれほど外れていることもなく,それなりに収まっている.
 なんつーか,つかみどころの無い指揮者であるよ(^^;).

2007/05/13

裕木奈江/森の時間

裕木奈江/森の時間(ソニー:SRCL2589)

 先月,今月と近所のブックオフで105円~250円で売られているCDをあれこれ,文字通り(^^;)掘り起こしているところ.アイドル系やら色物(?)系やら,ホントに不思議なものや貴重なものが棚にあるわけじゃないけど,なんつーか懐かしいものがあるのね.

 で,今日はこれ.そんなに上手い歌じゃないけど,ちょっと可憐な雰囲気で,彼女の売り出し当時のコンセプト(?)に合わせた,いい内容のアルバムに仕上がってますね.
 今だから言えますが,裕木奈江,大好きだったんですよ(^^;).若い頃から演技力もある女優だったし,あのどうしようもない女性週刊誌を中心としたバッシングさえなければ,今頃はもう少しテレビや映画に,いい立ち位置で仕事ができていたでしょうに,本当に惜しいことでした.これだけの才能を潰した奴らは,罪万死に値しますな(sigh).

2007/05/12

ショスタコーヴィチ/24の前奏曲とフーガ

ショスタコーヴィチ/24の前奏曲とフーガ作品87@キース・ジャレット(ECM:POCC-1003/1004)

 ユニクロがここ数年,他の企業と取り組んでいるコラボレーションTシャツ,今回は何故かドイツのECMレーベルとのコラボ.キース・ジャレットの「パリ・コンサート」やパット・メセニー・グループなどジャズの名盤が並ぶ中で,どういうわけだかショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」Tシャツが(^^;).J.S.バッハのそれか「ゴールドベルク変奏曲」ならまだしも,ここでショスタコーヴィチかい,とちょっと驚く.粋だね.

 このTシャツを店頭で見つけて買ったついでに,持っているCD引っ張り出して久し振りに聴いてみる.ジャケットは赤と白が逆さまなデザイン.実はこの作品,最初に聴いたときから砂を噛むような音楽ばかりであまり面白くない(^^;).ショスタコーヴィチはピアノの名手だったはずなのに,ピアノで自己を表現するのは不得手だったのかな? この音楽にオーケストレーションを本人が施したら,もっと面白く聴けるんじゃないかしらん,とついつい思ってしまう.

2007/05/11

リヒャルト・シュトラウス/英雄の生涯

リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40@リヒャルト・シュトラウス/バイエルン国立管絃楽団(DG:POCG-2915/2917)

 1941年ごろの録音.淡々と音楽をあるがままに鳴らしていく,ある意味自作自演に典型的な演奏だが,指揮はさすがに練達で,オーケストラのアンサンブルは充分に統制されている.
 ちなみに,もう少し早い頃のベートーヴェンやモーツァルトの録音でも,シュトラウスの指揮はこんなものである(^^;).深刻ぶるところがほとんどなく,淡々と楽譜を再現していくといったていで,盛り上がるところは楽譜に書いてあるから盛り上がるんと言わんばかり.

2007/05/10

ブラームス/交響曲第3番

ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団(マーキュリー:434 380-2)

 今年下半期の目標は「SACDプレーヤーを購入」に決めたG.C.W.氏です,こんばんわm(_)m 既に狙いをつけている機種もあります(^^;).9月に入ったら冬ボー一括で,速攻購入しちゃいましょう.
 それはさておき\(^^\)(/^^)/

 この演奏は1963年7月の録音.ドラティ(1906-1988)が50代半ばだった頃の演奏で,未だ日本では人気がいまひとつだった時期のものですね.確かに個性的な表現,という点では並み居る大指揮者連の録音に及ばないものの,さすがに練達のオーケストラ・ビルダーとして知られた指揮者だけに,アンサンブルの精緻なことは見事.ブラームスを知るのに不足は無いが,ただ,悲しいかな「うたごころ」がちょっと,ね(^^;).そこが惜しい.

2007/05/09

ショスタコーヴィチ/絃楽四重奏曲第14番

ショスタコーヴィチ/絃楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調作品142@ボロディン四重奏団(メロディア/BMG:74321 40717 2)

 1973年,ショスタコーヴィチ晩年の作品.ショスタコーヴィチの絃楽四重奏は,何故だかと言うべきか,やはりと言うべきか,西側の四重奏団の演奏よりもソ連-ロシアの系譜を引く四重奏団(ボロディン四重奏団やタネーエフ四重奏団など)による演奏の方がしっくりくる.
 しかしこの作曲家,晩年に至るまで「清澄」とか「枯淡」とか,そんな境地とは無縁だったのですかねえ.

2007/05/08

ショスタコーヴィチ/交響曲第14番

ショスタコーヴィチ/交響曲第14番作品135「死者の歌」@マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(EMI:3 65305 2)

 読売新聞【首相が靖国に真榊料奉納、先月の例大祭に「総理大臣」名で産経抄子のような馬鹿に踊らされて「戦死者」という特定の死者を政治と外交の道具に使うのは,そろそろ止めた方がいい.これから先,国益を損なうことはあっても国益に適うことはまず無いから.何より,死者に迷惑だ.

2007/05/07

GWINKO/I'M IN

GWINKO/I'M IN(CBS/SONY:CSCL1470)

 1990年のアルバム.正直なところ,このひとのことはあまり知らない(^^;).確か沖縄出身で,13歳でメジャーデビューしてパワフルなダンスと歌唱力でファンを獲得したものの,舞台での激しすぎた動きで身体を痛めてしばらく休業.その後復活したもののあまり目立つことも無く,何時の間にか芸能界から姿を消していたのね.
 このアルバムも初めて聴いたけど,音楽がそれほど古びてはいないんじゃないかな.と言うか,1980年代後半ではこの音は少し早かったかもしれない.この頃は松田聖子と中森明菜の全盛期だから,彼女たちに対するある種のアンチテーゼだったのかもしれないけど,こーゆう音楽が受け入れられてメジャーシーンの中で立ち位置を獲得するのは90年代も半ばを過ぎたあたりだったんじゃないかなあ?

 ・・・・・・しばらくの間,当blogに費やす時間があまり取れなくなりそうなので,このカテゴリーのみの更新が続くことになりそうです.

2007/05/06

日常(2007年5月6日)

 家族を送り出して帰宅.帰路,上野の国立科学博物館に立ち寄る.一昨日も寄ったばかり(^^;)だが,まさか零式艦上戦闘機を見ずに終わらせるわけにもいかず.ゼロ戦も含めて,一昨日見落としたところ&もう一度見たかったところを中心に廻る.帰りは宇都宮まで東北線で出て,そこから新幹線で帰宅.

 帰省中は,カミさんと次女を迎えて,地元で懐かしき小山ゆうえんち址で開業した【おやまゆうえん ハーヴェストウォーク】を見物に行ったり(何だかんだで7日で3回も行く羽目に),東京で江戸東京博物館国立科学博物館をハシゴしたり.江戸東京博物館で開催していた【ロシア皇帝の至宝展~世界遺産クレムリンの奇跡~】見物客が多すぎて,展示物を見るのが奇跡か(^^;)と思ったり,でも「クレムリンエッグ」のあたりには意外にヒトが少なくてタマゴをゆっくり見物できたり.それなりに面白かったけど,ありゃ入場制限でもかけないと,とても見た気にはなれないよ(-_-;).人混み嫌いの次女はウンザリした顔で,さっさと会場を出たがり,おかげでミュージアムショップでゆっくりと買い物できませんでしたわ.ビックリしたのは,そのミュージアムショップが移動・模様替えしていたことに加えて飲食店が入れ替わっていたことですね.菊亭八百善が姿を消していたのに驚いたことですよ.
 科博は,前回行ったのが確か日本車の歴史を追いかけた展示会をやったとき(スバル360の木型だか何だかが展示されたとき)だから,5,6年は行ってなかった(エジプトミイラの展示のときも行かなかった)のだけど,何時の間にやら大改装され正面玄関から入れなくなっていたorz ティラノザウルスが鎮座ましましていた,あの正面玄関をただの吹き抜け空間に使うのは,あまりにもったいない.とは言え,改装された展示はさすがに充実したもの.標本の掲示が「秋田犬(ハチ)」「カラフト犬(ジロ)」というさりげなさがステキ(^^;).ミュージアムショップで長女に標本のレプリカでも買ってやるかと思ったら,ハイデルベルク人の下顎で27000円,ホモ・サピエンスは7万(!)というので,これはさすがに諦める.
 本も今月3冊目を読んでいるところですし,まあ充実した連休だったかと.明日から仕事かと頭が重いが,取り敢えず科学博物館のパンフレットで分類のホラ吹きをやる予定.

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