ショスタコーヴィチ/交響曲第10番
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番ホ短調作品93@サイモン・ラトル/バーミンガム市交響楽団(EMI:7 64870 2)
先日の14番のダメダメ振りがウソのような,1985年4月の録音である.この頃のラトルは知情意のバランスが程よくとれた好演を連発して録音していたと思うのに,どうも例の「第9」あたりからそのバランスが「知」に傾きすぎているんじゃないか,と思う.その危惧は以前,柴田南雄がラトルの録音したクルト・ヴァイルの「七つの大罪」について指摘していたところだったが,「知」を重んじる余りに気を衒ったところまでいってしまうことに歯止めがかからないんじゃなかろうか.
« 日常(2007年4月25日) | トップページ | 日常(2007年4月26日) »
「今日のBGM」カテゴリの記事
- 「わかりやすさ」とは(2010.07.06)
- 玲瓏な(2010.07.04)
- アマデウスの影(2010.06.30)
- 心を音に載せるテクニック・・・・・・(2010.06.29)
- インテルメッツォ(2010.06.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント