ブルックナー/交響曲第7番
ブルックナー/交響曲第7番ホ長調@ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管絃楽団(BMG:BVCC-38113)
1968年10月の録音.
とにかく速い(^^;).56分弱で全曲をまとめている.晩年のチェリビダッケやヨッフムが80分近くかけていたことを思うと,まるで違う音楽が演奏されているんじゃないかと思えるほどの演奏時間である.また,同じオーマンディによる,オーケストレーションに手を入れた箇所もある第5番の録音(CBS)と比べても派手さを押さえ,意外にも地味に淡々と音楽が流れていくのが,一般的にいわゆる「オーマンディ指揮のフィラデルフィア管絃楽団」に付されているイメージとは異なる印象を持つ聴き手も多いのではないだろうか.
もちろん,この作品のファースト・チョイスにおススメと言う訳にはいかないが,カラヤンやフルトヴェングラー,クナッパーツブッシュらの時に重苦しいほど荘重なブルックナー演奏に対する,一種の解毒剤的な位置にある演奏だと思う.
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