マーラー/交響曲第9番
マーラー/交響曲第9番ニ長調@ダニエル・バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン(ワーナークラシックス:2564 64316-2)
いよいよ満を持してのマーラー全集を始めるのか,バレンボイムは.
昨年出た7番の円満な優等生振りとは打って変わって,テンポもダイナミクスも激しすぎるくらい激しく動かしまくっているのだが,オケの音色があまりに単調で華麗さに欠け,指揮の振幅の激しさと噛み合ってない.せかせかと落ち着き無く動き回り,苦虫を噛み潰しているようなマーラーにしか聴こえない.
おや,と思ったのは第1楽章337小節から鳴らされる鐘の音がやたら低く聴こえること.実はオーケストレーションの上ではこちらが正しいのだが,楽譜通りの低音で鐘が鳴らされることは録音でも滅多に無いので,ちょっと驚く.
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