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2007年4月の記事

2007/04/29

日常(2007年4月29日)

 「昭和の日」というのは,馴染めない名称ですね(^^;).せめて「昭和記念日」だよな.歴史ってのは,教えない奴が悪いのであって,今日を機会に何らかの形で歴史を教える/考えるきっかけにすりゃいいわけじゃないですか,と思うんですけど(^^;).扶桑社の歴史教科書だけを取り上げろ,と言われたわけでもあるまいし,そうしろと誰かが言えば,その「偏向」を粛々と指摘すればよろしいでしょう.「偏向」は左翼の専売特許ですか(^^;).

 休日.クルマを出して会津方面に桜を撮影しに行くも,今年はほぼ終わり.米沢まで行ってみるんだったか(^^;)? 帰路,スーパーで夕食用にカツオの刺身を買う.初鰹(^o^)/

 明日から連休終了まで,当blogもお休みをいただきます.よい連休をお過ごしくださいm(_)m

飯島真理/midori

飯島真理/midori(ビクターエンタテインメント:VICL-18124)

 アレンジは全曲清水信之(後,平松愛理のご亭主).1曲目の「君の魔法」がどう聴いてもビートルズの「サージェント・ペパーズ・・・・・・」のコピーみたいで,発表当時から聴くたびにニコニコしていたもの(LP[SJX-30260]持ってます)(^^;).飯島真理自身は,坂本龍一によるデビューアルバム「ROSE」のようなテクノなアレンジよりアコースティックなものの方が好みらしくて,この後は70年代風なロック調のアレンジが目立っていくようになる.

 ・・・・・・・・・取り敢えず「KIMONO STEREO」(4枚目)と「コケティッシュ・ブルー」(5枚目)のCDが欲しいな.LPは持っているけど,ターンテーブルが無いから聴けないんだよね.

民俗学の旅

 何よりかにより,宮本常一(1907-1981)がフィールドワーク(というより「旅行」であり「足で歩く」であったか)で培った人脈の広さに唖然とする.柳田國男,澁澤敬三から田耕,村崎義正・修二兄弟にまで及ぶのだから,徒事ではない.それが澁澤敬三の影響なのか指導なのか,オルグしているという雰囲気にならないところが「大島の百姓」宮本の面目か.
 文体の割りに,それほど読みやすい本ではなかったのは,恐らくここで宮本が語らなかったことが膨大に背景としてうずもれているからなんだろうな.

民俗学の旅
民俗学の旅
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4.29
宮本 常一〔著〕
講談社 (1993.12)
通常2-3日以内に発送します。

2007/04/28

リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲

リヒャルト・シュトラウス/アルプス交響曲作品64@デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管絃楽団(アルテ・ノヴァ:74321 98495 2-4)

 ジンマンのリヒャルト・シュトラウス演奏は,その一種の「軽み」が他のシュトラウス演奏(例えばカラヤン)とは一線を画す,特徴だと勝手に感じているところだけど,「アルプス交響曲」もその例に漏れないんじゃないかな.ただ,その「軽み」が修練を経て体得したものではなく,ジンマンによるベートーヴェンの交響曲録音に聴かれるような実験精神と軽率の狭間から生まれている生来のものなんじゃないか,という疑義があるわけで,そのあたり手放しで他者に推薦してもいいのかどうか,躊躇無しとしない.オケの統率にも問題の無い,ベートーヴェンでは安っぽくしか聴こえなかったオケの音もシュトラウスに相応しく鳴らされている,聴き易い演奏ではあるのだけれども.

日常(2007年4月28日)

 休日.でも何となく何時もどおりに朝の散歩をこなし,風呂とトイレを掃除する.それから定期通院.数値が劇的に改善されていたのが可笑しい(^^;).もちろん,何でもないひとから見たらまだまだよろしくはないのだが,それにしても何じゃらほい,というところ.
 それにしても天候が猫の目のように変化した一日である.通院時までは冬に逆戻りしたような寒さだったのが,帰宅時には春の陽気が戻ってきたような感じになったので春仕様に着替えて買い物に行く.ところが買い物先から出た途端,冬に逆戻りorz 雨は降ってくるし,晴れ間はのぞくし,もう何を着たらいいのかわからない.
 気候のせいでもあるまいが右の肩甲骨あたりが一日中痛くて,クルマをバックさせるときに振り向くと痛いのがキビシイ.明日はもう少しよくなっていることを期待する.

 またまた新しい問題がプロ野球に発生.
 スポニチ【中日育成枠“悪用”で選手会抗議】,スポーツ報知【選手会が中日に不満爆発…金本ウエーバー問題
 中日スポーツは【中日スポーツ:金本、育成選手で再契約へ 70人目の支配下選手、再び争奪戦】と涼しい顔だし,落合監督もスポーツ報知に拠れば


「ルールにのっとってやっている。問題にするなら、大本の協約を改訂していかなきゃならない。一番いいのは70人枠を撤廃すること」
「きつい言い方だが、本来なら8月にも整理の対象としてリストアップされる一人。育成枠があることで、ユニホームを脱がなくてすむ」

と対象の選手に対してかなり手厳しい物言い.
 要するに今回の件は,江川事件の際の「空白の一日」という奴と大同小異な制度の不備.ドラゴンズの採った方法は確かにアクロバティックなやり方で道義的にはどうかと思う.しかし制度的には,プロ野球選手会の物言いも「後出しジャンケン」の謗りは免れ得ないだろうなあ,と.
 個人的には落合監督の言う「70人枠の撤廃」が正しい解決法のような気がする(^^;).

2007/04/27

日常(2007年4月27日)

 仕事.相互利用片付けたり,請求記号の付け方を指示する文書の改訂をしたり,演習で出した課題の質問に答えたり.おやつ時ごろから職場のムードが悪くなってうんざり(-_-;).「よい連休を」とも言いそびれちゃったじゃないか,まったく.

 まあ,これで明日から連休だから,音楽と読書でゆっくり骨休みさせていただきます(^^;).3冊くらいは本を読み上げたいけど,旨くいきますかどうか.

ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲

ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲ロ短調作品104(B191)@ムスティラフ・ロストロポーヴィチ&ヴァーツラフ・ターリヒ/チェコ・フィル(スプラフォン:COCO-78735)

 毎日新聞【訃報:ロストロポービチさん80歳=チェリスト

 ロストロポーヴィチ追悼企画.しかし,かのボリス・エリツィンが亡くなった直後に,後を追うようにロストロポーヴィチ(1927-2007)が亡くなるとは,少々驚く.
 この演奏,一応は1952年の録音,ということになっているようだが(このCDでも「1952年録音」となっている),実は正確な録音年代がよくわからないらしい(^^;).いずれにしてもロストロポーヴィチ20代の演奏,ということにはなるようだ.
 当時ドヴォルジャーク演奏の第一人者と目されていたヴァーツラフ・ターリヒ(1883-1961)との共演,ということでもあるし,未だ20代の若いチェリストだったこともあってか,例の野太い美音以外にロストロポーヴィチらしい強烈な印象をこの録音に求めるのは難しいかもしれない.ターリヒはアルトゥール・ニキシュの薫陶を受けた指揮者であったためか,形式感は意外に端正であり,テンポを大きく揺らすような指揮振りではなく,年齢差が40歳以上あったロストロポーヴィチも,奔放に振舞うのを控えていたのかも.

2007/04/26

ラフマニノフ/チェロ・ソナタ

ラフマニノフ/チェロ・ソナタト短調作品19@トルルス・メルク&ジャン-イヴ・ティボーテ(ヴァージン:4 82067 2)

 如何にもラフマニノフらしい,哀愁と憂鬱に閉ざされたような音楽が纏綿と続くソナタ.ピアニストが作ったチェロ・ソナタだからなのか,この録音のピアニストがチェリストを上回っているのか,ともすると影の薄くなるチェロがピアノの添え物のようなところはあるものの,なかなか雄弁で達者なピアノが活躍して聴き手を離さない,いい演奏であると思う.

日常(2007年4月26日)

 仕事.午前中は相互利用業務.午後は机上のレイアウト変更など.夕方は,とある機材のプレゼンテーションにお付き合い.お客多いが,図書館利用の初心者もまた多い上に,天然系と思しきタイプの子が少なくなく,カウンターで応対してると,ちょっと疲れる(-_-;).今日は「場所柄を弁えろ」と言ったけど,そのうち「ここを何処だと心得ておるか」と言ってしまいそう.
 4月の仕事は明日で終わりだけど,何とも図書館の仕事をしたという実感が無い.肩書きのための仕事ばかりこなして来たような感じ.何ともつまらないことである.5月は,溜まりに溜まった受入業務を片付けないと.

 毎日新聞【中教審会長:「道徳教育と歴史教育は不要」】さすがに山崎正和.というところだが,これはこれで結構キツイことですわね(^^;).

2007/04/25

ショスタコーヴィチ/交響曲第10番

ショスタコーヴィチ/交響曲第10番ホ短調作品93@サイモン・ラトル/バーミンガム市交響楽団(EMI:7 64870 2)

 先日の14番のダメダメ振りがウソのような,1985年4月の録音である.この頃のラトルは知情意のバランスが程よくとれた好演を連発して録音していたと思うのに,どうも例の「第9」あたりからそのバランスが「知」に傾きすぎているんじゃないか,と思う.その危惧は以前,柴田南雄がラトルの録音したクルト・ヴァイルの「七つの大罪」について指摘していたところだったが,「知」を重んじる余りに気を衒ったところまでいってしまうことに歯止めがかからないんじゃなかろうか.

日常(2007年4月25日)

 仕事.会議のための資料作成とか,学生アルバイトの日程調整とか,相互利用業務とか.
 勤務先のカウンターに,僕が使う反古の裏を使ったメモ用紙の文鎮代わりに,とある歌人の歌を書いた石(!)が置いてある.その歌人の記念館か何かで売っていたという,由緒正しい?代物.今日は何故か2度もその石がお客の注目を浴びてしまう(^^;).2度目に尋ねられたときには,個人的にはその歌よりも「不来方の・・・・・・」の歌の方が好きだけど,まあ「東海の・・・・・・」「働けど・・・・・・」よりはマシでしょ,と説明するも「歌の違いがよくわからない」と言われる.うーむ.
 まあ,僕も土岐善麿の弟子をつかまえて「佐渡に横たう」と「佐渡へ横たう」の違いがよくわかりません,とやって懇々と説明していただいたのに,酒の席だったのでみんな忘れてしまった(>_<)というくらい,三十一文字や十七文字には不案内なので,ましてや,ね(^^;)というところですか.

 読売新聞【波紋広がる「特待生問題」春季大会への出場辞退相次ぐ】馬鹿馬鹿しいの一語に尽きる.何か存念があるなら,各校とも高野連の指示に唯々諾々と従うのではなく,別のアクションを起こしてもいいのではないか.そもそも,金で野球選手を釣り上げる行為の元祖は他でもない,現在のプロ野球の礎を築いたと自負している読売新聞だろう.沢村栄治やヴィクトル・スタルヒンをどうやって読売が強奪したか,現在の記者たちは『プロ野球三国志』でも読んで勉強するべし.

2007/04/24

シューベルト/交響曲D.944

シューベルト/交響曲ハ長調D.944(第9番)@カール・シューリヒト/シュトゥットガルト放送交響楽団(アルキフォン:ARC-2.11)

 1956年3月20日,シュトゥットガルトでのライヴ.どう聴いてもホルンをフォルテで吹かせているとしか思えない冒頭(^^;)(ちなみに楽譜の指定はピアノ)から始まって,なかなかに豪快なシューリヒトが聴ける録音である.また,この曲は序奏のステキな旋律でうっかりだまされるが,実は旋律美よりもリズム感がとても大切な音楽で,リズム感抜群のシューリヒト(恐らく「春の祭典」も振りこなせたに違いない)は,もちろん第1楽章の主部など切れ味鋭いリズムを聴かせる.

日常(2007年4月24日)

 仕事.ダブルブッキングを片付け,議事次第を作成して1日終わり.そんなバカな.現場の図書館員とは思えんな,この仕事の内容じゃ.恐るべし「肩書き」の呪縛orz
 それsにしても,ひとが作った資料を見て何も言わない,というのは普段から話が通じているからなのか,それとも責任を負いたくないという姿勢の現れなのか(^^;).何となく後者を疑うワタシは悪者かな?

 しかし,誰も彼もが「道具」によってひとの世界観が変わるとでも思っているんだろうか? ああ,そうじゃない.「道具」によって世界観が変わるひとがいる限り,その「道具」は社会とか思想とかその他の何かに影響を及ぼせるのだろうけど,その「道具」がどこにでもあるありきたりのモノと誰からも見られるようになったら,その「道具」の意味や影響力は衰退を始めるんだ.そうして最後には「道具」そのものの寿命が尽きてしまう.
 「道具」にとっては,それで人生観や世界観が変わる,と思っているひとがいるうちが華なんだろう.「道具」という言葉を「制度」に置き換えても同じことだろう,恐らく.

 毎日新聞【特待制度:採用高校名を公表 学生野球協会が承認】まあ野球界は自分で自分の首を絞めたようなものだから,もはや言うことは何もありません.これで野球というスポーツの地盤沈下は決定的なものになりましたね.あとは技術的にも人気的にも落ちる一方で,MLBと世界一を将来争うようになるのは韓国か台湾のプロということになっていくでしょう.そして日本からの他国のリーグへの人材流出を押し留めることは出来なくなるんじゃないでしょうか.これほど関係者が頭の悪い連中ばっかりだとは,正直なところ想像もしてませんでしたよ.
 高野連のやっていることは教育じゃない,偽善だもの.

2007/04/23

クララ・シューマン/ピアノ三重奏曲

クララ・シューマン/ピアノ三重奏曲ト短調作品17@ゲリウス・トリオ(アルテ・ノヴァ:74321 72106 2)

 クララ・シューマン(1819-1896)が1853年に作曲したピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重奏曲.演奏時間は30分ほど.
 なるほど,ローベルトの作品よりも一本筋が通っているように聴こえるのは,気のせいだけじゃあるまい(^^;).父親に古典を叩き込まれていたから,ロマンティックな感性を上手に音化するだけの作曲技法も身に備わっていたのだろう.第1楽章の畳み掛けるような感情の迸りも,説得力のある音化である.このトリオを聴いていると,フリードリヒ・ヴィークがローベルトとの結婚に反対した理由が何となくわかる,と言ったらこの作品を誇大に評価したことになるだろうか(^^;).

日常(2007年4月23日)

 出勤.やっとこさ懸案事項がひとつ片付く.片付けたと思ったら,今度は予定していた会議が別の会議とダブルブッキングしているので日程を組み直さなくちゃいけない.その会議の議題と資料も作らなくちゃいけない.ホント,次から次へとよくもまあ問題が出て来るものであるよ(>_<).
 最近,昔の上司が僕を重用して(?)資料作りなど押し付けられていた意味がようやくわかってきたですよ(sigh).当てにならないヒトを当てにしていても仕方が無い.

 演習は快調(^^;).僕の話していることの,意味がわからないくらいでちょうどいいんだよ.伝記資料をWebcatあたりで調べればNDCも漏れなく(?)付いてくる,という,ちょっとした謎かけなんだが.

2007/04/22

ブルックナー/ロマンティック

ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:429 648-2)

 1975年4月,カラヤン全盛期の轟音がすさまじいばかりの唸りを上げる録音.ひとによってはマニエリズムだ,と言われそうだが,テンポなどはカラヤンらしい,非常に華麗かつスタイリッシュで感覚的にひっかかるところのない,流れるような演奏である.

日常(2007年4月22日)

 午後の儀式のために休日出勤.内容は北朝鮮もビックリさ(^^;).午前中授業をやったのにも困ったけど,明日も授業なんだよな.ネタの有無じゃなくて体力的な問題.朝から6時間教える小学校の教員は,肉体的にも精神的にもタフじゃなきゃ務まらないと心底感心しますよ,ホントに.
 金曜の夕刻に持ち込まれた問題は,解決の目処が立つ.解決のための作業自体は難しくないんだけど,問題は関係書類が何時届くかなんだよね(^^;).

2007/04/21

ブルックナー/交響曲第9番

ブルックナー/交響曲第9番ニ短調@カール・シューリヒト/ヴィーン・フィル(EMI:CDZ 25 2224 2)

 ブルックナーの9番は,僕が中学生のとき初めて聴いたブルックナーの交響曲だった.そのときはカラヤン/ベルリン・フィルの旧盤(1966年3月録音,LPはDG:MG4012)で,その振幅の激しさと息の長い,どこまで続くかわからないような音楽の魅力に随分と惹かれたもので,その後30年近いブルックナーとの付き合いが始まることになる(^^;).
 で,このシューリヒトの録音は指揮者最晩年(1962年?)のもの.すっかり枯淡の境地に入ったシューリヒトの,自然体というか余裕というか.正直,この演奏には9番にあるべき厳しさや神々しさは欠けているような気がしてならないのだが,かと言ってオケのアンサンブルが破綻しているわけでもない.シューリヒトがオケを束ねる手綱を緩めているわけでは決して無いのである.ある種のハウスムジークを演奏しているかのようにブルックナーを演奏しているように聴こえる,と言えばいいのだろうか.

日常(2007年4月21日)

 休日.定期通院.ここ1か月,ほぼ毎日運動しているのに何故数値が悪化する(-_-;).答え:ストレスから来る食べすぎ_| ̄|○
 午後はいろいろ買出し.買い物メモを忘れたのと,目指すモノが店になく,肝心なものを買いそびれる.夜は溜め込んでいたネガフィルムの整理.以前は無印良品のファイルを愛用していたのが生産中止になってしまい,コクヨの本格的なファイルを買い込んでようやく手を付ける.見てみたら2005年の10月頃から手付かずになっていた(-_-;).小一時間かけ,何とかインデックスまで付けて終了.
 それにしても,無印は商品の入れ替えが激しくて,先日は愛用していた罫線付き付箋紙が入手不能になる.あれ,稟議書など廻すときに使い勝手がとてもよかったのに,残念.

 ところで,ココログのアクセス解析ってやっぱり壊れてるんじゃないの? だって,僕自身がネガの整理をするのにいくつか検索かけて日付を確認したのが,全く生ログに反映されてないんだもの.これじゃ,アクセス解析として役に立たないよ.別のアクセス解析を貼り付けて調べてみようかしらん?

2007/04/20

謎のマンガ家・酒井七馬伝

 こちらも手塚治虫に深く関わった漫画家であった酒井七馬(1905-1969)の評伝である.
 手塚が世に知られるきっかけとなった『新寶島』の共同制作者であるだけではなく,自らも第二次大戦前からアニメーター,漫画家,紙芝居作家と多彩な活動を展開しながら,今や忘れられたどころかその死にまつわる奇怪な「伝説」にまとわりつかれてきた不幸なクリエーターの一生を丹念に掘り起こした労作.この本にも教えられるところが非常に多かった.北関東で育った僕のような人間には,関西圏,それも大阪というところはなかなかわかりにくい街であり,雰囲気を湛えた場所であり,この本のように丹念に事物を拾ってもらわないと,そこで起きていた事実さえもわからないものになってしまうのですよ.関東圏・東京圏での出来事は,過去のことでも字面を追いかければ,ある程度までは理解できるのだが.
 それにしても,手塚周辺の人物に多かれ少なかれ,アニメーションに関わりのあるひとが多いのは偶然ではないのだろうな.

謎のマンガ家・酒井七馬伝
中野 晴行著
筑摩書房 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。

手塚治虫とボク

 著者のうしおそうじ(鷺巣富雄,1921-2004)は「マグマ大使」や「怪傑ライオン丸」を製作したピープロの社長であり,戦後の児童漫画の躍進を支えた漫画家のひとりでもあった方.晩年に自らの人生で影響を受けたという円谷英二,手塚治虫,山本嘉次郎の伝記三部作を構想したが,円谷英二伝を出版したのち,手塚伝の膨大な原稿を残して急逝する.残された原稿を執筆に協力していた長谷川裕氏が重複を省いて再構成し,出来上がったのがこの本である.
 うしおはこの本を執筆するために当時の関係者に取材したそうだが,それにしても随分記憶力のいいひとだったようで,そこここで微に入り細に入り,という感じの記述が目立つ.日本の戦前からのアニメーション界の師弟関係の流れなど,教えられるところが大変多い.福井英一が手塚治虫と険悪な仲だったという話は,僕はこの本で初めて知ったし,例の,虫プロが日本のアニメ制作費を低く設定してしまい後に続くアニメーターが苦労することになった,という話も235ページに登場する.もちろん,手塚伝とは言え,うしお個人の回想録に近いものでもあり,後世の資料批判は免れえぬところではあろうが,うしおの流れるような文体もあって爽快かつしんみりとした読後感を残す,いい本だと思う.
 うしおが構想していたという山本嘉次郎伝も読みたかったけれども,この本でもところどころに登場する馬場のぼるの伝記もうしおに書いて欲しかったな,と思うのは僕だけだろうか.

手塚治虫とボク
うしお そうじ著
草思社 (2007.3)
通常24時間以内に発送します。

マーラー/交響曲第9番

マーラー/交響曲第9番ニ長調@ダニエル・バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン(ワーナークラシックス:2564 64316-2

 いよいよ満を持してのマーラー全集を始めるのか,バレンボイムは.
 昨年出た7番の円満な優等生振りとは打って変わって,テンポもダイナミクスも激しすぎるくらい激しく動かしまくっているのだが,オケの音色があまりに単調で華麗さに欠け,指揮の振幅の激しさと噛み合ってない.せかせかと落ち着き無く動き回り,苦虫を噛み潰しているようなマーラーにしか聴こえない.
 おや,と思ったのは第1楽章337小節から鳴らされる鐘の音がやたら低く聴こえること.実はオーケストレーションの上ではこちらが正しいのだが,楽譜通りの低音で鐘が鳴らされることは録音でも滅多に無いので,ちょっと驚く.

日常(2007年4月20日)

 出勤日.年度末から続く諸々に今日でケリを付けるぞ! と整理整頓に励むも,帰り際に電話もらってがっくし_| ̄|○ ひとんちの金の面倒まで見てられるかい! 
 ・・・・・・どうも愚痴日記と化しとるな(^^;).本読もう,本.

 毎日新聞【野球特待生:高野連、制度根絶に強い姿勢 採用校名公表へ】これは本当に酷い話だ.戦前の話なんざ関係ない.野球だけが特待生制度を認めないのは馬鹿げているし,自ら競技の伝播を妨げているようなものだ.これでは運動能力にすぐれた子供は野球以外のスポーツ(恐らくはサッカー)にみんな奪われてしまうだろうに.野球界には特待生制度の根絶などという後ろ向きな政策ではなく,困難な道であろうともプロ・アマ全体が協力して透明な特待生制度を作り上げ,野球という競技の裾野を広げる努力をすることこそが求められているのではないだろうか.

 ところでbk1がアフィリエイトを辞めるのはいいとして,「簡単リンクくん」の代わりに簡単に書影付きリンクが貼れるようなサービスはないかしら? 個人的には,アフィリエイト無しでも「簡単リンクくん」を残してもらいたいくらい,あれは使い勝手がいいのだが.

2007/04/19

ヴェーベルン/パッサカリア

ヴェーベルン/パッサカリア作品1@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:423 254-2)

 とにかくロマンティックとは縁の無さそうな,ヴェーベルンの乾いた音楽をここまで叙情的に鳴らせるカラヤンの演出と統制には脱帽である(^^;).アンサンブルが緻密に練りあわされていることだけでも,この録音には価値があるんじゃないかと.ケーゲル(ベルリン・クラシックス)はもとより,ブーレーズの旧盤(ソニー)だってこれほどアンサンブルがビシッと決まってはいないですよ.やっぱり,カラヤンの親ヴィーン楽派録音集はカラヤンの録音の中でも,あとあとまでも残るものだと思いますね.

日常(2007年4月19日)

 出勤日.ようやく年度替りに伴う諸作業が一段落する.立場の違いとか,役回りの差とかが理解できないバカが近所にいると疲れるよ,全く.伊達に年食っているわけじゃないんだろうから,もう少し自分の置かれているポジションというものを考えてものを考えて欲しいし,発言して欲しいものであるよ,まったくorz

 夕方,カウンターのバイトに来た学生と前川恒雄についてひとくさり.彼女がいま『図書館の発見』新版を読んでいると言うので,前川が自らの失敗を決して語らないこと,また日本の戦後における公共図書館の発展と挫折に,前川の考えた戦術が大きく関わっていることを話してみる.背景などもいろいろあり単純な話でもないので,いま現在図書館情報学を学んでいる短大生には,ちょっと難しかったかもしれない(^^;).でも,バイトの学生さんに前川の話をされたのはこれが初めてだったものだから,ついつい熱が入って閉館後まで話し倒してしまったですよ. 
 不思議がっているヒトが近所にもいるのが不思議なんだけど,他者と対話しながら自分の考えをまとめるタイプの思考法を採る人間は間違いなくいるし,始終その方法を取っているわけでもない僕でも,今日は話しながらいろいろと自らの前川理解を再確認するいい機会になりましたね.

 スポニチ【マー君プロ初勝利!力と技で13K完投】うん,まずはメデタイんだけど,僕としては田中よりも松坂よりも,新人で開幕からローテーションを守って防御率3.20を残しながらも打線の援護なく,ひとつも勝てないまま3敗目を喫したカープ・青木高広投手も,もう少し取り上げて欲しいなとスポーツメディアに文句のひとつも言いたいのであるよ(^^;).中国新聞【青木高、悲運の3連敗】あまりに気の毒.

2007/04/18

日常(2007年4月18日)

 出勤日.昨日も家に仕事持ち帰り,何とか新年度を迎えるに当って片付けるべき仕事はひとつを残して筋道はつける.残りのひとつが,実は大事だったりするんだけどorz 明日中にはこれにもケリをつけたいところ.
 さて,お次は演習の配布資料作成だが,これがまた大変(^^;).今年の連中はどうやら「人を見る」ようなので,次回の演習ではガツンと一発やってやるつもり.blogで他人にあなどられるのは我慢できないことも無いが,ウチの学生如きにあなどられたのではたまったものではないわ(^^;).こちらの準備にもここ数年,手抜きが目立ったので今年は内容を一から組み直し,課題にも新機軸を採用していくつもり.

 今日はさすがに疲れ果てたので,これにて終了.

 

2007/04/17

日常(2007年4月17日)

 昨晩は珍しくも仕事を持ち帰ったら,一晩中かかってしまい終わったら日付が今日だったorz こーゆうことはしないようにしているのが美学なのに(^^;).
 今日も昨日とは別の仕事を持ち帰り,ようやく先程脱稿したところ.昨日の仕事は結局,日付が変わった後でやったことが一番手で採用されてしまい,僕の3時間を返せ(-o-)/ というところ.明日以降は演習の配布資料と課題作成を家でやらないといけないので,このblogの更新はしばらくこんな感じで推移すると思います.あしからずご了承くださいませ.

2007/04/15

飯島真理/天使の絵の具

飯島真理/天使の絵の具

 ↑品番が付いてないのは,この曲ヴァージョンが4つもあるからです.発表順に

・セカンドアルバム「blanche」版(1984)(ビクター:VICL-18123)
・映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」エンドタイトル版(1984)(「愛・おぼえていますか」のサントラ持ってないので「MACROSS SONG COLLECTION 2002」ビクター:VICL-61003/61004で勘弁して)
・「Best of The Best」版(1995年)(イーストウェスト:AMCM-4213)
・「MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY」版(2002年)(ビクター:VICL-60992)

 えーと,ここで間違って欲しくないのは,僕は「マクロス」のファンじゃなくて飯島真理のファンだった,というところですね(^^;).最初の「マクロス」本放送は,関東地区ではTBS(テレビ東京だと記憶してましたが確認したところ間違っておりました.このあたりからも僕が「マクロス」ファンじゃないことがバレバレですが)で1982年10月から1983年6月までの日曜午後2時からでしたが,この時間帯に高校生だった僕はこの頃,自宅にいたためしがなかったので「マクロス」の本放送は恐らく1回も見てませんのですよ(^^;).この頃この時間帯,僕が家にいつかなかった理由はナイショですが,家にいたところでアニメを見ていたかどうか.

 ワタシ語りはさておき,いずれのヴァージョンも甲乙つけ難いこの曲,強いて好きなのを挙げれば3番目の「Best of The Best」版ですかねえ.ひとつだけテンポも雰囲気も異なる「blanche」版(吉田美奈子編曲)は,その後の彼女の越し方を思うと,ちょっと聴くのがツライこともありますし.「MARI IIJIMA sings LYNN MINMAY」版はとてもシンプルでライヴバンドっぽい感じなのと,彼女の声がとても甘い雰囲気で,彼女のひとつの到達点を示しているような感じです.彼女の音楽の好み自体,こんな感じらしいですし.

 でも,恐らくこの歌は「愛・おぼえていますか」とともに記憶されていくんだろうなあ(sigh).ちょっとそれが哀しい.「愛・おぼえていますか」が僕のカラオケのレパートリーとは言え.

日常(2007年4月15日)

 休日.目が覚めたら「サンデープロジェクト」やっていやがった(-_-;).遅い朝食を摂って買い出し.明日は検診で今日の午後9時以降は絶食なので,食料調達は明日に廻す.CD-Rの在庫が無くなったので買いに行ったら,もうすっかりDVD-Rに売り場が占拠されていてCD-Rの陳列棚が半分になっていたのがちょっとショック_| ̄|○ デザインが好きで常に使っていた三菱化学メディアの「フォノアール」が店頭から姿を消していてダブルショック,だと思ったら「フォノアール」にはこんな事情があったそうで.
 帰宅してみると,今度は三重県で震度5強の地震.今年はいろいろな意味で図書館業界にとって受難と混迷の年になりそうである.

 明日からおなじみの演習が始まる予定.今年はいろいろな意味で少々キツイ1年になりそう(^^;).

三重・亀山市で震度5強

 被害に遭われた方にお見舞い申し上げます.
 時間帯が時間帯だけに,公共図書館で棚から蔵書が落下してお客に被害が出なかったかどうか心配です.例の如く,日本図書館協会から情報が提供されるのは実際の役に立たない程度に遅い上に,日図協のウェブサイトを活用しようという気概は無いようですから.「情報」を扱う専門職のナショナルセンターのやることとしてはお粗末ですし,情けない話ですね(sigh).災害関連の情報収集にも個人の善意が頼りです
 愚痴はさておき,取り急ぎ,関係しそうな記事のリンク集です.


気象庁|地震情報
http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_local_index.html

首相官邸ホームページ
http://www.kantei.go.jp/


三重・亀山で震度5強、鈴鹿など5弱…津波はなし : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070415it04.htm
 亀山城の石垣、地震で崩れる…けが人はなし : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070415ic01.htm
 近鉄と伊勢鉄道、全線で運転見合わせ…高速も一部通行止め : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070415i107.htm

地震:三重で震度5=午後0時19分-事件:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070415k0000e040015000c.html

三重で震度5強 2人けが、家屋1戸倒壊|災害事故|社会|Sankei WEB
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070415/jko070415002.htm
 三重県地震で首相官邸に情報連絡室|災害事故|社会|Sankei WEB
 http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070415/jko070415003.htm


三重県
http://www.pref.mie.jp/
 防災みえ.jp
 http://www.bosaimie.jp/mie/index.html
 http://www.bosaimie.jp/mie/mie_pub/index.jsp?cont=quake
 県内市町(公式サイト)
 http://www.pref.mie.jp/LINK/link1.htm

亀山市へようこそ
http://www.city.kameyama.mie.jp/home/index.shtml

津市 - 津々うらうら・24 TSU.web
http://www.info.city.tsu.mie.jp/

四日市市 Yokkaichi-City
http://www.city.yokkaichi.mie.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html

鈴鹿市ホームページ
http://www.city.suzuka.mie.jp/

「みんなの図書館」まとめ読み

 今年に入ってからの図書館問題研究会の会誌「みんなの図書館」は,いまの公共図書館業界が落ち込んでいる隘路を様々な形で露わにしているという点で,非常に興味深いところがあります(^^;).

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2007/04/14

シマノフスキ/協奏交響曲

シマノフスキ/協奏交響曲(交響曲第4番)作品60@タデウシュ・ツムジンスキ&カロル・ストリヤ/ポーランド国立フィル(カドヴィツェ)(マルコポーロ:8.223290)

 この作品のことは,柴田南雄の『レコードつれづれぐさ』(音楽之友社)で読んだときから気になっていて,15年ほど前にこのCDを手に入れたときは狂喜乱舞したものです(^^;).何と言えばいいのか,他にあまり類型の無い印象の音楽で(僕がもっとも近い印象を持っているのはベルヴァルドの交響曲第3番),ガラス細工のように繊細でありながら随所で前進するエネルギーを放出しているという,ドビュッシーとバルトークのいいとこどり(^^;)をしているような作品です.プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を10回演奏するうちの1回は,この作品に充ててもらってもいいなあ,と個人的には思います(^^;).
 ちなみに柴田は同書で「献呈されたルービンシュタインは録音を残していない云々」という意味のことを書いてますが,ルービンシュタインにはアルフレッド・ウォーレンスタインと組んでの録音が残されており,数年前にはCDでも発売されていました.が,やはりウォーレンスタインの一本調子な指揮がルービンシュタインの邪魔をしているとしか思えないサポートで,箸にも棒にもかからない有様.フリッツ・ライナーやエーリヒ・ラインスドルフ,せめてウラディミール・ゴルシュマンあたりと組んでもらえなかったのかと悔やまれることしきりです.

日常(2007年4月14日)

 休日.僕は根がエピキュリアンですから,休日はきっちり休日として充電する主義(^^;).本来は.
 ついでに言えば日本は働くことは美徳だと教え込むだけで,休養の大切さを家庭も教育も教えないから,めったやたらと他人を働かせようとする輩が増えるんじゃないかと睨んでいますよ.例えば正月3が日は,商店街等の一斉休業を法律で義務付けてもいいんじゃないかと思っているくらいで,公共図書館だって祝日開館はともかく,「夜間開館」は声高に叫ぶヒトがいる割には使われずに,夜間開館を止めた事例があったはず.何事もやり過ぎれば誰かが犠牲になるだけで,「分をわきまえる」ことが必要なこともあるはずです.

 午前中は掃除洗濯.それから温泉にちょっと浸かって(^^;)昼飯は久し振りの蕎麦屋.相変わらず美味い.午後はあちこちに買出し.ちょっと資料として押さえておこうかと某レコード屋に行ってミシェル・ポルナレフを探したら何処にも無い(-_-;).ベスト盤が出ていたはずなのに.仕方が無いので,これも資料として押さえておこうかと思っていたELOの2枚組ベスト盤を溜まっていたポイントで入手する.もちろん,地上にあるすべての音楽を知ることなど出来るはずも無いけど,聴いたことのある音楽と全く知らない音楽では,対話の糸口にすらならないじゃないですか(^^;).何事も知らないよりは,知っていたほうがいいのですよ.特に僕のような稼業は.

2007/04/13

日常(2007年4月13日)

 13日の金曜日.クリスチャンではないので,特に関係は無いはず(復活祭も終わったわけだし)とは言え,気持ちに微妙な翳りが表れるのは止むを得ないところか(^^;)?

 出勤日.朝のうちに幾つか他部署を廻って連絡手順や購入物件の打ち合わせなど.
 新入生がボチボチ来館.何分初めてのことをしているわけだから,最初はこちらも少々手探り.それでも,今日は久し振りの貸出数を叩き出す.今年は例年になく新入生オリの際の聞く姿勢がよかったので,ちょっぴり来館者増を期待はしているけど,どうだろうなあ(^^;).
 昨日泣いた部下,今日は休むかと思ったらやっぱり体調不良を理由に休むと連絡がある.しょーがねーな(^^;).残りの3人での勤務は,仕事はテキパキと進むし,何より意思の疎通がラクでラクで.上司としては本来,こんなことを言ってはいけないんだろうけど,事実は事実.
 僕の専用端末はカウンターの一番隅にあるのだけど,そこで仕事をしていたら思いがけなく教え子の卒業生がふたり,訪ねて来てくれる.片方の帰省に合わせて母校を訪れたのだそうで,こーゆうサプライズは,とてもウレシイ(^o^)/ 

ブルックナー/交響曲第7番

ブルックナー/交響曲第7番ホ長調@ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管絃楽団(BMG:BVCC-38113)

 1968年10月の録音.
 とにかく速い(^^;).56分弱で全曲をまとめている.晩年のチェリビダッケやヨッフムが80分近くかけていたことを思うと,まるで違う音楽が演奏されているんじゃないかと思えるほどの演奏時間である.また,同じオーマンディによる,オーケストレーションに手を入れた箇所もある第5番の録音(CBS)と比べても派手さを押さえ,意外にも地味に淡々と音楽が流れていくのが,一般的にいわゆる「オーマンディ指揮のフィラデルフィア管絃楽団」に付されているイメージとは異なる印象を持つ聴き手も多いのではないだろうか.
 もちろん,この作品のファースト・チョイスにおススメと言う訳にはいかないが,カラヤンやフルトヴェングラー,クナッパーツブッシュらの時に重苦しいほど荘重なブルックナー演奏に対する,一種の解毒剤的な位置にある演奏だと思う.

2007/04/12

ヴァーグナー/マイスタージンガー前奏曲

ヴァーグナー/「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲@カール・ムック/ベルリン国立歌劇場管絃楽団(HMV/プライザー:90269)

 今週はこの国のあちこちで入学式が挙行されていたでしょうから,入学式の導入によく使われる作品を.
 これは1927年録音.バイロイトで長いこと「パルジファル」を指揮し,バイロイトの主のように見られていた(ヴァーグナーの隠し子じゃないか,という噂があったほどヴァーグナーに似ていたとも)というカール・ムック(1959-1940)の振る「マイスタージンガー」前奏曲である.何と言っても,その演奏の「そっけなさ」には驚かされる.速めのテンポでほとんどタメを作ることなく,ある意味モダーンで格調の高い音楽が紡ぎ出されるのだが,音楽が全くと言っていいほど高揚しないのである(^^;).もちろん音は楽譜の指示に従って大きくなったり小さくなったりするが,これはエリック・サティ言うところの「家具の音楽」かいな,と言いたくなるほど音楽に思い入れというものが感じられない.それでも,ここで聴かれる音楽は決して「やっつけ仕事」のようなものでもない.アンサンブルはきちんと練り合わされ(初期クナッパーツブッシュのような「いい加減さ」は感じられない),それほど練度の高くないと思われるオケから整然とした演奏を聴かせているのである.
 ちょっと不思議なことではある.

日常(2007年4月12日)

 出勤日.新入生オリエンテーション2日目.午前中で8回,手分けして終了.さらに講堂で新入生全員に対して「図書館とは何か」的な話を,パワーポイントを使って説明.パワーポイントを使うのが初めてな上に,多少練習したとは言え発表原稿どころかメモも作らなかったのに,スライド11枚で持ち時間30分が埋まる(^^;).ついつい口が滑って「図書館はやる気のあるひとをサポートするけど,やる気の無いひとからやる気を引き出すようなことはしないよ」と言い放ってしまった(^^;).明日あたり,エライひとに呼び出し食ったらどうしよう.

 ところで,オリエンテーションを手分けしたのが余程気に入らなかったのか,別件で意見を交わしていた部下が泣き出す.あとで他の部下に尋ねても,理由がわからないという(^^;).何時もだと,議論が過熱しすぎて僕が怒鳴りつける,というのが通例なんだけど,今回は別に僕が怒ったわけでもない(と周囲も認めている).何しろ相手が年上だから,僕もそれなりに気を遣っているのに,そういう態度に出られれるのではたまったものではないのだが(-_-;).
 僕に言わせりゃ,オリエンテーションなどというものは図書館司書がプロの仕事だと言うのであれば,司書資格を持って図書館(館種問わず)で働いている誰もがこなせなければいけない仕事のはずなんだよね.僕も,日に3回くらいならつべこべ言わず,すべて自分で引き受けるけど,1日に180分で8回+講堂で30分は幾ら何でもひとりでこなすには限度を超えているのですよ.これがキツクない,こなせます耐えられますという方がいたら,それをこなし耐えるために必要な訓練(?)が何であるか,お伺いしたいくらい.
 恐らく,2,3年に1回新人さんが入ってくる大きな大学図書館であれば,新入生オリエンテーションは「長」の付く館員ではなく,若手の仕事でしょ.で,これをこなしていくことが接客(接遇ですか?)を覚えるための第一,とまではいかなくとも第二程度の関門じゃあないかと考えていたのですが,どうやら違うことを考えているヒトもいるみたいでねえ(sigh).
 他人のために役立つことが嫌いな奴,出来ない奴は,図書館員になんかなっちゃいけないよ.

2007/04/11

日常(2007年4月11日)

 出勤日.新入生オリエンテーション1日目.学科によって反応が様々で面白い,と書きたいが,ところによりムカつく(^^;).まあ,箸が転がっても笑えるお年頃ですから,止むを得ないと言われればそれまでだけど,それにしても今時ガングロとかヤマンバとかがいるというのも如何なものかと.田舎だから情報の伝播が遅いんだろうけどね(^^;).

 その手の昔風に言えば「トッぽい」連中は何時の世にもいたのでそれはそれとして,別の意味で扱いの難しい学生が増えているのは事実.あまり細かいことを書くわけにはいかないけど,正直「それは教育ではなく医学の範疇ですよね」と思わざるを得ないタイプが入学してくるわけですよ.そのような学生に対処するためにも,全学的に対処の必要な学生に関する情報の共有と,その対処法の蓄積が今後は求められるところだと思うのに,入れるだけ入れてあとは「そちらで何とかしろ」では,お互いに不幸になるだけなんじゃないのかなあ? あちらもこちらも実験動物じゃないんだからさ.いや,実験動物なら実験データが蓄積されるけど,ウチではその蓄積が個人のもとに留まってしまうところが問題だと思うわけです.

ブラームス/交響曲第2番

ブラームス/交響曲第2番ニ長調作品73@エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(ビクター:VICC60379/60381)

 1978年6月,ヴィーンはムジークフェライン大ホールでのライヴ.録音が相当にボケボケで,LPの発売当時から「ムラヴィンスキーが発売許可をよく出したものだ」とまで言われていた記憶がある(^^;).しかし,演奏はもう何と言ったらいいのか.普通の指揮者なら(ムラヴィンスキーでも,別の録音では)9分半程度はかかる終楽章を8分40秒あまりで吹っ飛ばすその様は「統制された阿鼻叫喚」とでも形容するしかない代物.トランス状態に陥っていても,ほとんどミスも無くアンサンブルも崩れず,一糸乱れぬ統率を聴かせるムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの凄絶な演奏の理由の一端は,明らかにヴィーンという土地で,ゆかりのブラームスを取り上げる,という精神の高揚だろう.

2007/04/10

日常(2007年4月10日)

 出勤日.入学式の受付誘導に借り出される.何だか初々しさの無い新入生が多いな(^^;),というのが第一印象.さて,この方々にどうやって大学図書館の存在価値を理解していただくようにするべか? 大学などというところは本来「天は自ら助くる者を助く」ことを理解するために来るべきところなのに,何を勘違いしているのか授業料を払っているんだから大学も手厚く痒いところに手の届くようなサービスをしろ,などと曰うわけのわからないヒトもいるわけでねえ(sigh).いったい,今の子供は何時「大人」になればいいんだか.
 「求めよ,さらば与えられん」それが大学というところだよ.本当は.知識とか情報とか,そのような形で授業料を取り返すのは自分自身の努力以外に方法があるわけが無いじゃないか.

 ようやっと明日・明後日の新入生オリエンテーションの資料が準備できる(sigh).こんなに際際までこの作業に追われたのは初めてですわ.まだ火曜日だというのに,もう週末のような疲労感_| ̄|○
 こんなんで,明日からのオリエンテーション,ちゃんとこなせるのか>>ワタシ.

J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番

J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001@ヤッシャ・ハイフェッツ(RCA:R25C-1017/1018)

 ここだけの話,この曲の冒頭を聴くと,何やらどこぞのエロいアニメ思い出しちゃうんですよねえ(-_-;).そのタイトルや内容はもう全く思い出せないのだけど,「うわ,この曲使ってたエロいアニメがあったな」という感じで.それで心を乱されちゃって(^^;),この作品を集中して聴くことが出来なくなってしまう.第2楽章のフーガで何とか立て直すんだけど,こーゆう印象的な音楽をあんまり妙なところで使って欲しくないものです.
 ハイフェッツの演奏は,昔から「完璧」という評価がありますけど,今の耳には少々ロマンティックに過ぎるかもしれません.如何にもヴァイオリンらしいヴァイオリンというか,ここぞというところでは音が汚くなることも辞さずに音楽の表現に精魂を傾けているところが,何とも真摯で凄まじいまでの執念だな,と何時聴いても思うところです.

2007/04/09

神田乃武

 ホントはペンディングになっている森有礼の続きをやらなくちゃいけないし,今日の分はきちんとした調べ方はしていないので,以下のハナシは大嘘かもしれませんので取り扱いにはご注意.

 先日某所で紹介した(クローズなところなのでリンクしません)下記の文献.

竹林熊彦 明治時代図書館ノ種々相(5) 「図書館研究」12巻3号 333-340(1939年10月)

は,どうやら年代順には掲載されていない(著者が書き上げたところから掲載した?)ようで,(5)に至るまで同誌に掲載されたのは,

3. 東山文庫ニ就イテ(11巻3号)
5. 阿波國文庫ニ就イテ(11巻4号)
8. 長尾文庫ニ就イテ(12巻1号)
9. 足利學校ニ就イテ(12巻2号)
10.南葵文庫ニ就イテ(本号)

と論文冒頭に掲載されている目次にある.この論文全体が完成しているのかどうか,今のところ確認出来ていない.「図書館研究」が16巻1号(1943年)で終わっているので,そのうち何処かで「図書館研究」もしくはその総目次を確認して来なければ,と思ってはいるのだけど.
 実は上に挙げていない(南葵文庫の回が掲載されてた時点で当誌未掲載)の分に

1.神田男爵トDewey

というのがあって,実はこれが少々気になっているところ(^^;).
 「Dewey」は当然Melvil Dewey(1851-1931)なんだろうとして,「神田男爵」っていったい誰? 明治期の「神田」姓の人物で思い当たるのは洋学者,官僚で貴族院議員も務めた神田孝平(1830-1898,死に際して男爵)だけど,彼には海外留学などの経験は無いようで,どうやらここに出て来る「神田男爵」は孝平の養嗣子の神田乃武(ないぶ,1857-1923)であるらしい.このひとは東京帝大教授から東京外語学校の初代校長を務めたひとだそうだが,若い頃に留学経験もあるしワシントン軍縮会議(1921)の随行員でもあったので,Melvil Deweyとの接点も何処かにありそうな感じである.でも神田乃武の名前は,日本の図書館史系の本で見た記憶が無いのね.去年だったか翻訳が出たMelvil Deweyの伝記には,何かこのあたりのことが載っているのかな? もう少し暇になったら,少し調べてみてもいいかもしれない.

D.スカルラッティ/ソナタ集

ドメニコ・スカルラッティ/ソナタ集@ウラディミール・ホロヴィッツ(CBSソニー:22DC5542)

 ドメニコ・スカルラッティ(1785-1757)はJ.S.バッハ,ヘンデルと同じ年に生まれたイタリアの作曲家で,父アレッサンドロ(1660-1725)もイタリア・バロックを代表する作曲家のひとり.アレッサンドロはカンタータと歌劇で名を成したが,ドメニコは何と言っても555曲に及ぶ鍵盤楽器のための独創的な「ソナタ」を作曲したことで名を残す.「ソナタ」にはエイズで死んだ夭折の天才スコット・ロスによる全曲録音があるが,これはとても僕には手を出すことの出来ない大作.
 このホロヴィッツの録音は,現代のグランド・ピアノによるスカルラッティの再現としては最高のモノのひとつであると思われる.ここでのヴィルトゥーゾ・ホロヴィッツは技巧が有り余っているなんてそぶりは全く見せない.ただひたすら音楽がそこでは鳴り響いているだけなのだが,その音楽は何と神秘と霊感に富んでいることだろう.

日常(2007年4月9日)

 出勤日.新入生迎え入れの準備,続く.僕のところではオリエンテーションのシナリオとか,配布する資料の大幅な改稿がようやく終了.明日は印刷に廻せそう.あとは新入生の貸出カードを入学式やっている傍らでセコセコ作成する作業が明日中に完了するかどうか.
 今年はいろいろサプライズがあったりしたので,とにかく段取り通りにことが運ばないのが痛い.

 来週一杯は仕事の予定を立ててみているんだけど,果たしてこれが予定通り運びますかどうか?

2007/04/08

J.S.バッハ/前奏曲とフーガBWV552

J.S.バッハ/前奏曲とフーガ変ホ長調BWV552@ヘルムート・ヴァルヒャ(DG:453 064-2)

 1971年の録音.
 ホントなら「復活祭オラトリオ」BWV249で今日を飾れればよかったのですが,持っていると思った「復活祭オラトリオ」が何処を探しても見つからない(>_<).仕方が無いので,バッハの作品中でも1,2を争う壮麗で雄大なこの「前奏曲とフーガ」を.元々「ドイツ・オルガン・ミサ」とも渾名された「クラヴィーア練習曲集第3部」の冒頭と終結を飾る前奏曲及びフーガをまとめて,ひとつのオルガン自由曲として演奏できるようにしたもの.別々の作品を組み合わせたとは思えない,堂々たるひとつの世界を形成している傑作でしょう.
 実はいろいろとJ.S.バッハの作品を聴いてきた(30曲程度ですが)中で一番好きなのが,この「前奏曲とフーガ」でございます(^o^)/

日常(2007年4月8日)

 今日は「花祭り」(お釈迦様の誕生日)にして「復活祭」(イエスが磔刑に処されてのち,3日目に復活した日曜を祝う)も重なった,宗教間の平和を象徴するような日になりました.ただ,復活祭は毎年祝日が移動する上に,東方教会と西方教会では日が異なることもあるようなので,花祭りと重なることはもうしばらく無いようです.残念.

 休日.珍しく,服を買いに東奔西走.仕事に着ていくような服は3年くらい購入していなかったので,3軒回ってシャツだのジャケットだのスラックスだの安売りを買い漁る(^^;).さて,どんな評価が下されますか.

2007/04/07

日常(2007年4月7日)

 休日.クルマのタイヤを交換したり洗車したり,定期通院に行ったり,雑貨を買い込んだり,CDを見繕ったり.数値が多少改善されてきたので,来週以降もしばらくはがんばろー.
 洗車した日に土砂降りの雨が降るのは勘弁して欲しいが(-_-;).

 帰宅後は,新入生オリエンテーション用のパワーポイント資料作成と格闘.何しろ40の手習いですからね(sigh).まあ,何とか形にはなったみたいです.

父の書斎

 たまたま見かけたので一言.
 猫猫先生が先日,このようなことを書いておりますが,『父の書斎』(三省堂→筑摩書房)という本は子供が父親について書いた文章を集めたアンソロジーですよ(^^;).僕も20年ほど前に読みましたけど.
 NACSIS-CATの書誌データでは有島行光(言うまでもなく,新派の名優でクロサワの「羅生門」に出演していた森雅之.個人的にはテレビ30年か何かの記念番組での再放送で見た「マンモスタワー」での渋い演技が印象に残っている)と萩原葉子の名前しか出てませんが,【索引グループ - 人々の記 - 『父の書斎』三省堂】こちらに目次が掲載されています.ご参考までに.小山内薫-小山内喬もありますね.
 しかし,猫猫先生ともあろうお方が,原典にあたらずに斯様なことをおっしゃるとは.

父の書斎
父の書斎
posted with 簡単リンクくん at 2007. 4. 7
有島 行光〔ほか〕著
筑摩書房 (1989.6)
この本は現在お取り扱いできません。

2007/04/06

日常(2007年4月6日)

 出勤日.新入生オリエンテーションの準備で一日潰れる.今年度は図書館棟が改装されたりBDSが導入されたりしたため,すべての資料を作り変えなければならず,とにかく仕事量が例年以上なのであるよ(-_-;).時期がわかっているんだからもっと早く準備すればいいだろうって? なかなか思い通りにことが運ばないのが宮仕えの哀しさなのよ(sigh).何とか新入生への配布資料をひとつアゲて帰宅.帰宅後はこれもオリエンテーションで使いたいパワポの勉強.

 わかっているひとに難しい言葉を使って説明するのはとても簡単なことだけど,何も知らない(予備知識0)ひとにもわかる言葉で,ある概念と現場を説明するのは,僕には非常に難しいことだ(^^;).こーゆう壁にぶつかるたびに,いろいろ考えていることはあるのだが,それはまたいずれ.

J.S.バッハ/ヨハネ受難曲

J.S.バッハ/ヨハネ受難曲BWV245@フィリップ・ヘレヴェッヘ/シャペル・ロワイヤル管絃楽団(ハルモニア・ムンディ・フランス:HMX2951264.65)

 僕の場合,同じバッハの「マタイ受難曲」に比べると,あの圧倒的な冒頭合唱の強烈な印象の分だけ,「ヨハネ受難曲」を聴く機会は多くない(「マタイ」でも「ヨハネ」でも,そう年に何度も引っ張り出して聴くこともしないが).それでも,全体を通じて振幅の激しい音楽が,息も継がせぬ勢いで繰り出されることはよくわかる.ヘレヴェッヘの指揮は,何時もながらの明晰で音楽の性格をよく掴んだもの.

2007/04/05

ペルゴレージ/スターバト・マーテル

ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ/スターバト・マーテル@ルネ・ヤーコプス/コンチェルト・ヴォカーレ(ハルモニア・ムンディ・フランス:HMX290830)

 「悲しみの無い音楽というものをわたしは知らない」と述べたのはシューベルトだったと記憶しているが,夭折の天才ペルゴレージ(1710-1736)のこの作品は,その言葉が正に当てはまる.「スターバト・マーテル」(聖母哀傷)という詩の内容に相応しい,悲痛な調べが全編を覆い尽くしている.わずか26歳で,ここまで音楽的才能を開花させたペルゴレージの能力たるや,少々信じ難いものさえある.
 この演奏はヴォーカル・ソロにソプラノとアルトではなく,ボーイ・ソプラノとカウンターテナーを立てたもの.ボーイ・ソプラノのたどたどしくも天衣無縫な歌が,何処か物悲しげで涙を誘う.

日常(2007年4月5日)

 このテンプレート,眼鏡かけたヴァージョンのまま固定できないのかしら(^^;)?

 出勤日.新入生受入のための諸準備,新しい上司への説明資料作成など.ようやく少しは落ち着いてきた.でも,勤務先の公式サイトは自宅から更新かけないと間に合わない(-_-;).これも「お持ち帰り仕事」の一種かな?

 勤務先は近在じゃ桜で有名な公園の隣りなので,仕事しながら花見が出来るところなのですが(その代わり露店の焼きそばやお好み焼きの凶暴な匂いもまた建物内まで漂ってくる(^^;)),今年は早くも露店が並び始めた.来週半ばには満開になるかな,と思ったら思わぬ寒の戻りが戻りすぎで,果たしてどうなることか.
 大判焼が食べたい(^^;).

2007/04/04

日常(2007年4月4日)

 出勤日.今日もドタバタ続くが,少しは落ち着いてきたか.次から次へとその場その場で対応しなくちゃいけないことが,日常の図書館業務じゃないところでいろいろ出てくるので,ひとつ仕事が終わると非常に疲れる_| ̄|○
 明日はスケジュール作成やら計画書作成やら,の予定.

 うっかり,余計なものをポチッとなしてしまったぜい(-o-)/ この金が無いときに.

 NPB,両リーグとも開幕したのに,朝の某情報番組はスポーツコーナーで全然NPBを取り上げてくれない(-_-;).先週は自社ネタがあったから仕方が無いのかもしれないけど,今週もハンカチや八百長なんか取り上げている.明日はしばらく振りで取り上げてもらえそうだけど,「ライオンズの現金供与が延べ170人」がネタだろうから,NPBの商品価値も落ちたものであるよ(sigh).

マーラー/交響曲第7番

マーラー/交響曲第7番ホ短調@ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(インターコード:INT860.924)

 1993年4月,権利がヘンスラーに移る(?)前の,インターコードで「ギーレン・エディション」が展開されていた頃のスタジオ録音.最近は何やら巨匠然として鋭さと厳しさに欠けるギーレンもこの頃は絶好調で,水っぽさの無い引き締まったアンサンブルと非常に見通しのいいオーケストラ・コントロールを聴かせる.説得力のある好演である.

2007/04/02

日常(2007年4月2日)

 新年度.午後,辞令交付でてんやわんやの騒ぎになる(ちょっと大げさ)(^^;).いろいろシミュレートはしていたんだけど,少々予想だにしなかった状況になったので(「想定外」というヤツか),取り急ぎ現況に応じてリアルの戦線を立て直さないといけなくなる.どうやら,しばらくはblogで遊んでいる余裕は無さそう.
 この程度の現況メモっぽい更新は続けるけど,書き下ろしはしばらくお休み(今月一杯くらい?).

 それにしても,まさか,こんなことになるとは.

マーラー/交響曲第6番

マーラー/交響曲第6番イ短調@ジェームズ・レヴァイン/ロンドン交響楽団(BMG:BVCC-38130/38131)

 1977年2月の録音.レヴァイン(1943-)がこの曲を録音したときは弱冠33歳だったが,ここに録音されているのは若さから来る欠陥など微塵も無い,絶妙なオケのコントロールと堂々たる解釈による,恐ろしいほど完璧な最上級の名演奏である.レヴァインのマーラーは,登場当時から毀誉褒貶が相半ばし最近では無視されていることも少なく無いが,他の曲はどうあれこの6番は,今後もこの作品の録音史に名を残すだろうな.

2007/04/01

日常(2007年4月1日)

 休日.寝坊したのでやろうと思っていた片付けが進まず.午後,久し振りにリアル新刊書店でいろいろ本を買う.大枚はたいて,何時読むのだろう(^^;).

 今回,またしても議論/喧嘩で失敗したわけですが(ほとんど年中行事?),背景の異なる(見えない/わからない)ひととのコミュニケーションはホントに難しい.どうしたって何かを書いているときに「これは共通の理解が得られているだろう」という省略が入るのは避けられないから.省略するポイントの判断を見誤ったのは明らかにこちらのミス.
 それはそれとして,こんなことを繰り返していると,誰よりもこのサイトを侮蔑の目で見ているだろう葦岸堂の中のヒトにまたバカにされるか,と思うとちょっと悔しい(^^;).我ながら,学習機能が無いなあと反省する.勉強しよう,勉強.

 「政府転覆」を叫ぶ,巷で評判の某氏の政見放送を某動画サイトで見る.何か誰かの芸風に似てるな,と思ったら,ありゃ大川豊総裁のパロディだよ(^^;).いや,大川総裁自身がパロディというかカリカチュアというか,そーゆう芸なんだけどね.

ヴォーン・ウィリアムズ/田園交響曲

ヴォーン・ウィリアムズ/田園交響曲(交響曲第3番)@ロジャー・ノリントン/ロンドン・フィル(デッカ:458 357-2)

 何故か(^^;)近所のブックオフにあったCD.RVWの3番と5番のカップリングという,こんな誰が買うんだという感じのマニアックなCDが,何で田舎の場末のブックオフにあったんだか?
 知らないひとが聴いたら睡魔に襲われること間違い無し,なんじゃないかしらと思われる起伏に乏しい,何も起こらない音楽が延々と続く.好きなひとには,この時間が止まったような雰囲気がたまらないんですけどね(^^;).

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