公共図書館と民主制
図書館断想 - 基礎理論
参考:かたつむりは電子図書館の夢をみるか - 民主主義の○○としての図書館
katz3さん曰く
「民主主義」だけではなく,わざわざ「民主制」という言葉も取り上げられているところを見ると,「民主制」をたびたび使用している図書館系blogは当blog以外に思い当たらないので,これは当blogも「さっぱりわからん」blogである,とkatz3さんが指摘していると,こちらは判断します.
「図書館員のブログを見ていてたまに見かけるのが、「民主制の何たらとしての図書館」とか「民主主義の何たらとしての図書館」だとかである。で、その前後の文章をよくよく読んでも、どこが民主主義に関係あるのかさっぱり分からん。」
とは言うものの,katz3さんの指摘は回りくどさを避けるためか,いきなり本質に切り込んでいるが故にいささか具体的な説明に欠け曖昧模糊としており,katz3さんが当blogの何を以ってそう指摘しているのか,おバカな僕にはよくわからない,というのが本音です.それでも,何か考えなくちゃいけないだろうな,と思いkatz3さんが指摘しているようなネタを扱っている当blogのエントリーを探して読み直してみました.
愚智提衡而立治之至也: 公共図書館が保障するもの
愚智提衡而立治之至也: ボクらの欲した民主主義
愚智提衡而立治之至也: 公共図書館無料の原則
愚智提衡而立治之至也: 地方自治と公共図書館
やっぱりわからない(^^;).民主制とは対話と選択を軸にした制度であり,ある問題を解決する方策が他の問題を解決する策と両立するかしないか,それを近代市民が考え,対話と選択に必要な知識を得るために公共図書館を利用する,という考え方の何処がおかしいのか.そもそもkatz3さんの言う「基本」って何? 他者の思考を批判するなら,その根拠を充分にお示しいただきませんと.遠まわしにほのめかされてもわからないんですよ,ホントに.
あ,ついでに言っておきますと,僕は「図書館の自由に関する宣言」とこの件を,全然関連させて考えてません(^^;).min2-flyさんの指摘で初めて思い出したくらいです.そもそも日頃僕が使っている用語が「民主制」「知る権利」という「自由に関する宣言」が使用していない言葉であることで,信用していただければ(「知る自由」という表現は嫌い).
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