メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64@アルテュール・グリュミオー&ベルナルド・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(フィリップス:PHCP-9632)
ばろなごんさんの所属するアマオケでも演目に上り,近頃東京で開催されたフィギュアスケート世界選手権で優勝した安藤美姫が今年演じている曲でもあるこのヴァイオリン協奏曲,久し振りに聴いてみようと我が家のコレクションを探したのだが,どうやらこのグリュミオーとクライスラー(EMI/ナクソス)しか手持ちが無いようで,何時もの悪い癖(誰も知らないような作品は知っているくせに,誰でも知っているような曲は知らない)が出てしまったようである(^^;).だから「久し振りに聴いてみよう」も怪しいもので,グリュミオーはチャイコフスキーのカップリング,クライスラーはベートーヴェンのカップリング,つまり「オマケ」程度の認識しか持ってないんですよ,このひとは(>_<).恐らく,きちんと向き合って聴いたことは2,3度しか無いんじゃないのかな.
しかし,メンデルスゾーンというひとは,恐ろしく完璧な曲を書くひとだな,と改めて思う.かの「真夏の世の夢」序曲からこのヴァイオリン協奏曲や「スコットランド」まで,諧謔ではない「軽妙」を真面目に表現することにかけてメンデルスゾーンをしのぐ作曲家はそうそういないんじゃないかしらん? グリュミオーがまた,いたづらに深刻に陥ることも無い真摯な演奏でメンデルスゾーンの世界を過不足無く表現している.
それにしても,もう少しメンデルスゾーンにも力を入れてコレクションの充実を図ろう(^^;).
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