日図協,グッジョブ!
本日配信された日本図書館協会のメールマガジンに拠れば,日図協が下記の文書を厚生労働省に提出したそうです.
「公共機関、関係団体等における「ハンセン病」の語の取扱いについて」について
http://www.jla.or.jp/archives/20070205.pdf
僕も図書館に関わってそろそろ20年になりますが,日図協の仕事に感激したのはこれが始めてかも(^^;).
これは恐らく熊本日日新聞の2007年1月7日付【図書のテーマ検索 「癩」使用取りやめ 県立図書館など動き広がる】が伝えた動きに端を発し,その後朝日新聞【図書分類の「らい」をハンセン病に変更を 厚労省が通知】や毎日新聞【ハンセン病:検索の件名に旧名表記残る 公立図書館修正へ】で報道された,厚生労働省が出した「公共機関、関係団体等における「ハンセン病」の語の取扱いについて」(この文書がweb上で見つからない.webでの在り処をご存知の方ご教示いただけるとうれしいです)という文書にて図書館目録における分類および件名(を指すと推定される)の取り扱いの変更をを求められたことについて,日図協が図書館の立場から疑義を申し立てたものです.
メルマガには,日図協への厚労省の回答も記されていたかに記憶しますが,うっかりメールの控えを自宅に持ち帰るのを忘れてしまったので(日図協メルマガの配信先が勤務先のメールアドレスなもので),明日にでも続きを書き足しますが,厚労省も日図協の疑義にはねんごろに回答していたようです.
今回の件について,日図協の迅速な対応に敬意を表します.僕は【愚智提衡而立治之至也: 隠蔽と風化から過去を守るのは公共図書館の責務かどうか】でこの件に触れたものの,少々気落ちするような状況にあったのでこのエントリーにコメントが付いたことにはホントに勇気づけられましたし,今回日図協が動いたことには心底感激しました.
僕のような隅っこの人間がが考えるようなことでも,たまには業界団体が動いてくれるものですね.
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