ブルックナー/交響曲第1番
ブルックナー/交響曲第1番ハ短調(1866年稿)@ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエト国立文化省交響楽団(メロディア/BMG:BVCX-38001/38002)
いわゆる「リンツ稿」に基づく録音.ロジェストヴェンスキーがブルックナーの異稿を網羅する全集を企図した内の1枚である.何と言ったらいいのか,ヨッフムとかカラヤンとかケンペとかでなじんでいるブルックナーとは非常に異なる,奇妙な演奏で,時々室内楽じゃないかと思わせるくらいオケが絞られたかと思うと次の瞬間金管が炸裂する.オケのバランスも,ここでこの楽器が突出するの? と驚かされることがしばしば.おおよそ,ブルックナーらしからぬところばかりが目立つ演奏である.重厚長大なだけのブルックナーに飽きが来たひと向け.
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