レーガー/チェロ・ソナタト短調
レーガー/チェロとピアノのためのソナタト短調作品28@ハンス-ゲオルグ・ヤロスラウスキ&ウルリヒ・ウルバン(ベルリン・クラシックス:0031692BC)
1898年に作曲された,マックス・レーガー(1872-1916)2番目のチェロ・ソナタ.伝記に拠れば,この年レーガーは軍隊を除隊したものの,心身ともに虚脱状態にあったとされるが,この作品を聴く限り虚脱状態の影は窺うことが出来ない.20代半ばにして形式が判然としない,甘い旋律を晦渋かつ重厚な編曲で包み込むレーガーらしいところが濃厚に(この「濃厚」もレーガーを形容する上で欠かせない言葉だ)現れている.演奏も,そうしたレーガーらしいところを十全に表現した佳演である.
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