ベートーヴェン/悲愴
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」@フレデリック・ラモンド(HMV/ビダルフ:LHW042)
フレデリック・ラモンド(1868-1948)はリストの弟子だったピアニスト.ベートーヴェンのソナタの実用譜も校正している(ブライトコップフ&ヘルテル).あらえびすの『名曲決定盤』などを見てもあまり評価されていないピアニストだが,個人的には好きなひと.ややもすると,無暗にテンポを揺らして感興の赴くままに弾いていると誤解されそうだが,渡辺裕によれば,その崩し方はむしろある種の伝承芸(ベートーヴェン→ツェルニー→リスト→ラモンド)に近いものらしい.情熱よりも,様式美としてのアゴーギグを多用した演奏である.
この「悲愴」では第2楽章の速めのテンポが目を引く.
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