昭和天皇伝説
面白かった!
昭和史の「常識」と化している幾つかの事件に対する見方について,その事件を解きほぐしなおし新たな知見を提示する,その論の進め方は実に鮮やかである.昭和天皇と秩父宮,昭和天皇と出口王仁三郎,昭和天皇とマッカーサーなどをめぐる記憶と人情の機微の解読には素晴らしい説得力がある.あるとき「天皇は戦後もこのお方でなければならなかった」と僕に述べたひとがいたけど,その意味を知るには絶好の1冊だろう.
« 民主制は異なる価値観による対話の継続では? | トップページ | ヘンデル/メサイア »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【2016年熊本地震】図書館・出版流通関係記事まとめ(2016年4月19日)(2016.04.19)
- 【2016年熊本地震】図書館・出版流通関係記事まとめ(2016.04.18)
- 『コミュニケーションの数学的理論』復刊す(2009.07.29)
- ねえねえ,いやはや,ちょっとこれ,やれどうしたものか.あーまったくもう(2008.10.16)
- 年齢と感性(2008.06.17)
「歴史」カテゴリの記事
- 米国大使館文化交換局(USIS)と日本の公共図書館(2011.10.19)
- 『枢密院議長の日記』(2007.11.10)
- 「時津風」の話(2007.10.02)
- 『関東大震災』『東京灰燼記』(2007.07.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント