ディストラー/クリスマスの物語
ディストラー/「クリスマスの物語」作品10@ハンス-ヨアヒム・ロッチュ/ライプツィヒ聖トーマス合唱団(ベルリン・クラシックス:0092462BC)
フーゴー・ディストラー(1908-1942)は第三帝国下ドイツの作曲家.ドイツ福音協会(ナチに協力的だったプロテスタント)の教会音楽家として活動した作曲家で,この作品に聴く限り間違いなくすぐれた音楽的才能の持ち主だった.ナチ寄り教会に属していたにも拘らず,その音楽は見かけの仕掛け(この作品も無伴奏四部合唱と6人の独唱者による)よりも遙かに現代的であったが故にモダニズム・頽廃音楽視されてしまい,最後には行き詰って自殺に追い込まれる.
しかし,去年もこの作品,自分で取り上げていたのね(^^;).全体で37分ほどの作品だけど,旋律の美よりは綺麗な和声と交声が印象的である.擬バロック風,とでも言うべきか.
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