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ココログ


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2006年12月の記事

2006/12/29

日常(2006年12月29日)

 昨日は仕事納めの後,法人事務局の忘年会.せめて仕事納めの前日に廻せないのか>>忘年会.それはともかく,飲めないからとクルマで送迎してくれた部下に感謝m(_)m 案外早く帰宅できたのでこちらを更新しようかとパソコン立ち上げたものの,頭が回らなくて挫折_| ̄|○

 今日から冬季休業.大掃除に取り掛かるつもりが降雪で挫折.デコ屋敷と昼食と荷物の手配と床屋とクリーニング屋とサッカーの天皇杯準決勝と年賀状のコメント記入で1日過ごす.


 今年は恐らく,今日で更新終了です.今年もいろいろお世話になりました.ご愛顧に感謝です.ありがとうございました.
 今年は,前半は快調でしたが後半は失速気味(^^;).当blog的には「目的は手段を神聖にする」日本語の読めない馬鹿を相手に批評活動を展開したのが敗因だったと反省しております.相手が図書館員倫理はおろか,公務員倫理もweb倫理も眼中に無い輩であったことがわかったのが収穫でしたが,それだけではちと寂しいものがあります(^^;).来年は1年を通して安定した考察と批評が出来るように,これまでにも増して研鑽を積み,軽々しく挑発に乗らない(^^;)寛容を実践したいものです.
 公的には9月以降,諸々で蓄積した疲労がなかなか回復しなかったことが反省点.もう若くないんだと_| ̄|○ webもほどほどにしなくちゃいけませんか(sigh).

 新年は1月7日から更新を再開する予定です.2007年も変わらぬご愛顧をいただけますよう努力してまいりますので,どうかよろしくお願いいたしますm(_)m

リヒャルト・シュトラウス/英雄の生涯

リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」作品40@ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(DG:429 717-2)

 1959年3月の録音.ヴァイオリン・ソロはミシェル・シュヴァルベ.カラヤンが充実しきっていた頃の録音で,豪快さと繊細さを十全に表現した,リヒャルト・シュトラウスの理想的な再現ではないかと思う.シュトラウス本人の指揮は,もっと淡白である意味投げやり(^^;)だったりする.

『よつばと!』第6巻

よつばと! 6
あずま きよひこ著
メディアワークス (2006.12)
通常24時間以内に発送します。

 長女にさんざんバカにされながらも(^^;),好きなものは好きなんだからいいんだい,と買い込む『よつばと!』であります.僕の次に読むのは次女だし.6巻は恵那ちゃんの出番が少なかったのが残念,と,こーゆうことを言っているから長女が(ry.

2006/12/27

日常(2006年12月27日)

 お仕事の日.今日から閉館で大掃除.何しろ他の部署に比べてスペースが広い(他館とは比較にならないほど狭小だが)ので,他所からひとを頼まずに大掃除するには1日かかるのね.何とか1日で終わらせて帰宅.年賀状にせっせとコメントを入れるも,手首がダウンして中断(-_-;).残りは明日へ.

 産経新聞【三が日、勝負かける 高知競馬が存続の危機】益田も上山も足利も宇都宮も潰れてしまったですからねえ(sigh).「不況に強い」と言われた公営ギャンブルが破綻していくのに,今更「東京にカジノを」と主張するのはさてどんなものなんでしょ?

マーラー/交響曲第9番

マーラー/交響曲第9番ニ長調@カルロ・マリア・ジュリーニ/シカゴ交響楽団(DG:UCCG-3975/3976)

 今年もいよいよ残りわずかになりました.せめて年末年始くらいは,浮世の憂さを忘れて自らの内側に沈潜し,喜ばしき智識を心の中に養う時間を持ちたいものです.そして来年は,なるべくなら業界時事に煩わされること無く,ひたすら己の研鑽を励行する.それがささやかな願いですが,何分にも「図書館」という奴は現代社会と不可分の関係にあるわけです(^^;).成長する有機体として図書館を考える以上時事を無視するのは,空想世界もしくは想い出の図書館を対象としているのならばともかく,まあ無理でしょうね.
 ひょっとすると来年は今年にもまして,返り血を浴びながら生きていくことになりますか.

2006/12/26

日常(2006年12月26日)

 お仕事の日.何故か学外者の来館多し(^^;).昨日の不具合も何とか解決.まずは一安心.これで安楽な年末年始が送れるか.帰宅後,年賀状の住所録を「筆まめ」に入力.100件に満たなかったので,職業人としては少ない方ですね.

 そんなところで,今日はお終い(-_-Zzzz

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@カール・ベーム/ヴィーン・フィル(DG:POCG-2693)

 1981年8月14日に死去したカール・ベーム(1894-1981)最後のスタジオ録音である(1980年11月).最晩年のベームは日本で大人気だった.この録音も最初の発売時にはセンセーショナルな扱いをされた記憶がある.正直なところ,全盛期のベームには遠く及ばず,アンサンブルのタガは緩んでいるしテンポも弛緩しており,崩落寸前と言ってよいだろう.ベームの仕様をすべて飲み込んだヴィーン・フィルだから何とか音楽の形になっているだけである.

2006/12/25

ディストラー/クリスマスの物語

ディストラー/「クリスマスの物語」作品10@ハンス-ヨアヒム・ロッチュ/ライプツィヒ聖トーマス合唱団(ベルリン・クラシックス:0092462BC)

 フーゴー・ディストラー(1908-1942)は第三帝国下ドイツの作曲家.ドイツ福音協会(ナチに協力的だったプロテスタント)の教会音楽家として活動した作曲家で,この作品に聴く限り間違いなくすぐれた音楽的才能の持ち主だった.ナチ寄り教会に属していたにも拘らず,その音楽は見かけの仕掛け(この作品も無伴奏四部合唱と6人の独唱者による)よりも遙かに現代的であったが故にモダニズム・頽廃音楽視されてしまい,最後には行き詰って自殺に追い込まれる.
 しかし,去年もこの作品,自分で取り上げていたのね(^^;).全体で37分ほどの作品だけど,旋律の美よりは綺麗な和声と交声が印象的である.擬バロック風,とでも言うべきか.

日常(2006年12月25日)

 お仕事の日.クリスマスだというに,くだらない話に巻き込まれる_| ̄|○ まだまだ僕も修行が足りないわ.ちなみにネットじゃなくてリアル社会でのことなのであしからず.

 明日を無事に乗り切ることが出来ますように(-o-)/

2006/12/24

ヘンデル/メサイア

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」@オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 63621 2)

 巨人の歩みで奏でられる「メサイア」.どうやったら「メサイア」にこれほどの圧倒的な重量感をもたらすことができるのか,不思議なほどの感銘が聴き終わった後に残る.とにもかくにも荘厳な演奏.

日常(2006年12月24日)

 クリスマス・イブ.特に予定も無く,ネットサーフィンしたり食料調達したり読書したり年賀状作ったり.

 読売新聞【茨城・石岡─鉾田の鹿島鉄道、07年3月末で廃線決定】とうとう駄目でしたか_| ̄|○ 鹿島鉄道はまだ乗ってないので,来年3月までに機会を作ることが出来るかなあ(sigh).

 【電脳プリオンの日記: 図書館の「公共性」という馬鹿馬鹿しさ】いわゆる「公共図書館より下水道」論.下水道に象徴される土建屋的な生活の基盤整備の方が公共図書館の整備よりも重要だという議論と,これは同根の思考ですね.こーゆうのこそ,『市民の図書館』を信心している方々は折伏に行かなくちゃダメですよ(^^;).何しろあのひとたちは内ゲバには熱心でも,業界の外側にある斯様な見方を論破することには異常に不熱心なんだよなあ.

財政再建団体の公共図書館

 北海道新聞【幼稚園教諭ゼロ 救急救命士半減 大量退職、市政を直撃 夕張

 2007年度より財政再建団体となる北海道夕張市がまとめた再建計画の衝撃で,定年退職以外の早期退職者が想定をはるかに上回る事態に陥った,という話です.その再建計画の基本的枠組み案の中で公共図書館が2007年度に廃止されることについて,図書館業界から疑問の声があがっています.業界の衝撃と不安はわかりますが,僕が見たところ,夕張市のこの状況では公共図書館どころの話ではないんじゃないでしょうか.小学校・中学校も全市でひとつに統合,美術館も廃止,市営球場にテニスコート,駅のトイレ(!)さえ閉鎖に追い込まれるんですから.おまけに住民の負担は大幅に増加するとなったら,誰だって逃げ出しますよ.市役所も今なら退職金を何とか払ってくれると言う訳だし.手に職持ってる専門職がいなくなるのは理の当然ですね.

 そんな中でも,文化的な基盤を何とかしたい市民は立ち上がって活動しています(北海道新聞【炭鉱遺産、映画祭保存へ寄付を 夕張市民有志、条例目指し署名】).これが本当の「地方自治」なんじゃないかと思うのですよ.地域振興には地域の自助努力が不可欠とはいえ,いきなり最初から資本の投下なくして立ち上がることも難しいのですから,まずは基礎体力から,というところでしょう.

 図書館業界も,財政再建のために公共図書館が切り捨てられるのがイヤだと主張するのなら,何らかの手段を講じなければならないでしょうが,『市民の図書館』派が牛耳る業界主導の運動は,恐らく「市立図書館の廃止に反対する請願」を出すくらいが関の山なんじゃないかと,これまでの越し方を見ていると想像できます.ましてや人的資源の投下など,するはずもないでしょうね.犬や猫の危機なら怪しげでもボランティア団体が出現するのに,公共図書館の危機には老舗の団体もこーゆうところに触れようともしない.口先ではごにょごにょ言っていても,連中は大都市圏の公共図書館の盛衰しか興味が無いようですから(石原慎太郎の発言を批判した『市民の図書館』派の図書館系blogが夕張市に反応しているかどうか,興味のある方は確認してみるといいですよ).『市民の図書館』派はボランティアとか非正規職員とかも十把一絡げで否定しているので,ボランティアを組織して夕張市に乗り込む,などという芸当は期待できませんかそうですか_| ̄|○

 近所に司書課程を設けている大学でもあれば,大変だろうとは思うけど,学外実習機関としてふたつとない公共図書館じゃないかと思うのです.もっとも,そーゆう発想はお役人(≒公務員公共図書館員)からは出ないでしょうねえ(^^;).
 さても難しい問題ではあります.

2006/12/23

日常(2006年12月23日)

 お休みの日.結局,午前中一杯寝て過ごし,午後はデコ屋敷で干支の張り子を入手後は食料調達.よせばいいのに夕飯食べすぎ(>_<).だめじゃん.

 @niftyから「ココログメンテナンスについてのお詫び」なるメールが届いていた.なしのつぶてよりはマシかもしれないが,12月7日午後3時に終了し,その時点で失敗が明らかであったことについて,12月21日付の文書を12月23日午前1時25分に送信したのでは,ちょっと遅いよな気がする.@niftyにおかれては,今後「メンテナンス」と「バージョンアップ」の意味の違いくらいは正確に押さえて作業をなされることを切に希望するものであります.

Christmas in Bali

Christmas in Bali(Gema Nada Pertiwi:CMNP-223)

 「バリ・スタイルのクリスマス音楽」という副題の付いている,何とも不思議なCD.インドネシアの伝統楽器,いわゆる「ガムラン」で演奏できるようにアレンジされたクリスマスの音楽~「ジングルベル」や「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」や~が演奏されているのだが.さてバリ島はヒンドゥーのはず(^^;).CD会社も地元系のようで,欧米資本が新奇さを狙って録音させたものでもないらしい.CDに付いてきたカタログには多数の民族音楽の録音が並んでいます.そのカタログの中に「クリスマス・シリーズ」がきちんと鎮座しているので(^^;),これはひょっとして「ガムラン」を現在の形に仕立て上げるのに功績のあったヨーロッパ人へのオマージュか,と見当違いの妄想をたくましくしてしまったりするのであった(^^;).

2006/12/22

日常(2006年12月22日)

 お仕事の日.午前中,延び延びになっていた代休を消化して定期通院.いつもは隔週土曜に通院しているが,明日は主治医もカレンダーどおり(国民の祝休日で休診)ということで.数値はあまり変わらず.クルマを廻して郵便局とラーメン屋に寄った後出勤.今日発送した荷物が(市内とはいえ)今日届いたと連絡が来たのには吃驚(*_*).早すぎ.

 ようやく左足首の痛みは収まる.冬ですね.

 今日は福島放送(KFB)が「ふくしまスーパーJチャンネル」で「矢祭もったいない図書館」開館の特集を組んでました.この図書館の,ここまでの成功にはこれまで各地の公共図書館が地道に活動してきたことが大いに評価されているからだと思うのに,何故ある種のプロ公共図書館員は「書籍の寄贈」を一点張りで非難するのか,さっぱり理解できませんね.この27万冊こそ,『市民の図書館』に基づく公共図書館運動が実を結んだ成果だと捉えられても不思議じゃないと,皮肉でも何でもなく思うのですよ.
 宗教者の心の内は,わからないものですね.

オネゲル/クリスマス・カンタータ

オネゲル/クリスマス・カンタータ@ジャン・マルティノン/フランス国立放送管絃楽団(EMI:7 63944 2)

 アルテュール・オネゲルには『わたしは作曲家である』(音楽之友社)という著書があるのだが,これが全編実に悲観的な省察に満ちていて,いわゆる「ネガティブ波」ばかり振り撒いているような文章が並んでいる.僕は虫も殺さぬ偽善よりは寄らば切るぞな露悪の方が好きなので(^^;),いろいろと共感しながら読んだのだが,そのオネゲルが最後に仕上げた作品がこの「クリスマス・カンタータ」である.
 ペシミストらしい(クリスマスらしからぬ),暗い情念からもごもごと始まり引きずるような行進曲調の音楽がしばらく続くが,イエスの誕生を迎えると俄然曲が明るく展開していく.その中で混声合唱から児童合唱までも動員しながら(恐らくクリスチャンなら)なじみの深いノエルが何曲か引用されて(僕にわかるのは「きよしこの夜」くらいか),明るさの中にも足元を忘れないクライマックスがおとずれる.曲中,控え目なオルガンの響きがアクセントを付けているが,この録音でオルガンを弾いているのは日本でもおなじみだったアンリエット・ピュイグ=ロジェ女史.

2006/12/21

日常(2006年12月21日)

 お仕事の日.左足首は一日,まあ何とか.痛んだり痛まなかったり.夕方になって,思ったより痛みがひいたのは,いろいろ手当てが効いたかしらん.

 読売新聞【私鉄・地下鉄・JR、来年3月から「パスモ」1枚で】首都圏からおいでの某先生が,ちょこちょこ収集家向けパスネットを買って来ては僕に売りつけてくれたのですが,これでパスネットも終わってしまうのですね.そういえば,Suicaビューカードの切り替えで前のカードの残金を払い戻さなければいけないのですが,これがJR郡山駅では出来ないらしい.実家に帰ったときにでもやるしかないか.面倒な話だ.

A Mormon Tabernacle Choir Christmas

A Mormon Tabernacle Choir Christmas@モルモン・タバニクル合唱団(テラーク:CD-80552

 おなじみ,モルモン・タバニクル合唱団(公式サイト)によるクリスマス曲集.しっとり感にも欠けていないけど,基本的に派手(^^;).華やかで明るいクリスマスを過ごしたい方に相応しいかと.

2006/12/20

カーペンターズ/クリスマス・ポートレート

カーペンターズ/クリスマス・ポートレート(A&M:UICY-3250

 1978年に発表された,カーペンターズのクリスマス・アルバム.USAの古き良き家族,例えば「大草原の小さな家」は大嫌い(^^;)だけど,あの一家がお祝いするクリスマスの夜って,こんな感じにハッピーでほのぼのしたものなんだろうなあ,と思わせる.何か素朴なもの・ことを信じることの出来た,ある意味うらやましい時代のクリスマスを偲ばせる,素敵なアルバムである.

日常(2006年12月20日)

 お仕事の日.朝から左の足首に激痛(-_-;).それが普段はなんでもないのに,ふとしたタイミングで痛みが出るので,ああこれは坐骨神経痛だろうと.ようやく冬らしくなってきたな,と服に貼るタイプのカイロを探したらあるべきところに無い_| ̄|○ 在庫があったはずなのに.何とかありあわせのものを見つけて1日しのぐ(>_<).
 で,まだ痛い.今日は暖かくして寝ないと.

 毎日新聞【岸田今日子さん:舞台、映画、TVで活躍 76歳で死去】今日は青島幸男の訃も報じられたけど,僕の中では岸田今日子の訃報が青島の死の衝撃を吹き飛ばしてしまいました_| ̄|○ 残念,という言葉では括ることの出来ない,表現のしようのない哀しみで一杯です.「ノンノ~」というムーミンの声は,もう聞くことが出来なくなってしまったのですね.
 ムーミンもさることながら,コワい尼さん,もう一度演じて欲しかったです(^^;).

2006/12/19

NATIVITAS:A Renaissance Christmas

NATIVITAS:A Renaissance Christmas@フィリップ・ピケット/ニュー・ロンドン・コンソート(デッカ:458 025-2)

 ミヒャエル・プレトリウス(1571?-1621),ヨハン・ヴァルター(1496-1570),ハンス・レオ・ハスラー(1564-1612),ヨハン・シャイン(1586-1630),ザムエル・シャイト(1587-1653)によるクリスマス讃歌の編曲を集めたCD.“NATIVITAS”とは「誕生」を意味する.輸入盤で当方外国語サッパリのため,詳細を解説することは困難だが,大仰なところのない,朴訥な雰囲気が好ましい音楽たちである.

日常(2006年12月19日)

 お仕事の日.午前中会議,午後演習で消耗して他の日常業務は手につかず(-_-;).

2006/12/18

ヘンデル/メサイア

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」@アンドリュー・パロット/タヴァナー合唱団&合奏団(ヴァージン:5 62004 2)

 イマドキの「メサイア」(^^;).恐らく,この演奏あたりが現在の古楽による演奏の平均値かな,という,何処か突出しているわけでもなく,新奇な線を狙っているわけでもなく,普段着の演奏を伸びやかに繰り広げている,といった趣き.肩の凝らない雰囲気がよい.

日常(2006年12月18日)

 お仕事の日.演習,件名標目の話.やっぱり僕には使いこなせんわ(-_-;).

 読売新聞【ネット参拝は是か非か、初詣で前に揺れる神社界】お賽銭が絡まない限りにおいて(^^;),案外健全な懐疑的精神の発露じゃないかなー,と思うところであります.個人的にはどちらでもやりたいようにやりゃいいじゃん,とも思いますし,一木一草に至るまで神々が宿るのが神道の考え方であるならば,ネットにも神は宿るのでしょう(ロ隹一ネ申はさておき).ただし宗教というものに「苦行」という儀式が組み込まれているのであれば,やはり現実に存在する神社に,自ら足を運んで参拝するのもご利益を獲得するための「苦行」の一種ではないかと愚考する次第です.

2006/12/17

院政

院政
院政
posted with 簡単リンクくん at 2006.12.17
美川 圭著
中央公論新社 (2006.10)
通常24時間以内に発送します。

 これも楽しませていただきました(^o^)/
 平安後期から始まる「院政」に関する通史ですが,なかなか興味深い内容でした.僕がこれまで印象として持っていた教科書的な理解が,現在では有力な見解ではないこと(後鳥羽院政について,など)など,知的好奇心を大いに刺激されるもので,スラスラと読みふけることが出来る好著です.

日常(2006年12月17日)

 お休みの日.レポートの採点や演習のテキストなどして過ごす.ほぼ部屋に籠り切りだと,暖房費がかかるな(^^;).

 毎日新聞【サッカー:東北社会人2部リーグ ビアンコーネ福島、新監督に斎藤誠氏】,河北新報【福島夢集団、FCペラーダ譲り受け J入りへ前進】以前,福島県には「ふくしまFC」というJリーグ入りを目指していた球団がありましたが,自治体の支援も中途半端にしか受けられず,地域住民の応援も少なく,ついには解散に追い込まれた前歴があります.現在Jヴィレッジを本拠地にしている女子サッカーのマリーゼにしても東京電力という中央の大スポンサーあっての落下傘球団.道のりは険しいですが,何とかモノになって欲しいと願わずにはいられません.

ヘンデル/メサイア

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」@トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィル(BMG:09026-61266-2)

 1959年録音.知ってるひとは知っている,UKの指揮者・作曲家ユージン・グーセンス(1893-1962)編曲の絢爛豪華な「メサイア」である.ある事件のため逼塞していたグーセンスに,友人であったビーチャムが持ちかけた仕事だったという.
 「ハレルヤ」と「アーメン」のふたつのコーラスを頂点とする編曲であり,演奏であり,特に「ハレルヤ」の豪壮華麗なことは「四の五の言わずに黙って聴け」(^^;).全体的にアンサンブルなど割とゆるゆるなのだが,とにかく雰囲気と腹芸で聴かせてしまう.
 なお,3枚目のCDに何故か「補遺」として,何故か全曲からカットされた合唱曲がまとめられている(^^;).「メサイア」の合唱を歌ったことのあるひとには,こちらのカットされた合唱曲の方がなじみかもしれない.

昭和天皇伝説

昭和天皇伝説
昭和天皇伝説
posted with 簡単リンクくん at 2006.12.17
松本 健一著
朝日新聞社 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。

 面白かった!
 昭和史の「常識」と化している幾つかの事件に対する見方について,その事件を解きほぐしなおし新たな知見を提示する,その論の進め方は実に鮮やかである.昭和天皇と秩父宮,昭和天皇と出口王仁三郎,昭和天皇とマッカーサーなどをめぐる記憶と人情の機微の解読には素晴らしい説得力がある.あるとき「天皇は戦後もこのお方でなければならなかった」と僕に述べたひとがいたけど,その意味を知るには絶好の1冊だろう.

民主制は異なる価値観による対話の継続では?

 何やら議論の深化では無く,あくまでも勝ち負けにこだわっているヒトがいらっしゃるようですが(^^;).

 かの「正義派」「俗論派」ってラベリングは,勝者が敗者を「俗論派」と呼んだだけのことです.それが明治維新における勝者の史観(有態な話,奇兵隊生き残りだった山県有朋の史観と同一と思われる)だったが故に,未だにこの手の勧善懲悪型の素朴な史観が横行しているに過ぎません.表面をなでただけの粗雑な史観による「分析」らしき代物が,現在の複雑な社会状況において有効だとも思えませんが,中には「俗論派」という,それこそ俗耳に入り易いラベリングを,議論の相手を貶めるのに有効な手段として活用されている向きもあるようですね.

 俗耳に入り易いラベリングがプロパガンダやデマゴーグの常套手段であることは言を待ちません.10年ほど前の,日本の政界における「改革派」「守旧派」という俗耳に入り易く一定の支持も得たラベリングが,結局は小泉政権の「改革」を招いて社会を崩壊に導いたことなど,このお方はお忘れではないと思われるのですが・・・・・・.

 なお,過去には議論時に修正主義における偽善と欺瞞を指摘したら逆ギレして,公務員の倫理も図書館員の倫理も省みずに,他者の個人情報を恣意的に公開するというモラル・ハラスメントな行為により,対話を拒絶して議論に勝ちを収めたつもりになったらしい公務員公共図書館員も存在することを思い起こすと,議論におけるこの方の毅然とした姿勢にはある種の敬意を払いますよ,僕は.
 ただそこに,もう少し異なる価値観に対して対話する姿勢も,ときには必要なのではないかと愚考する次第です.公共図書館は「民主主義の学校」と称される施設であるわけですし,対話は「民主制」の原点だと思いますので.

2006/12/16

日常(2006年12月16日)

 お休みの日.朝起きたら,12時間は寝ていたらしい(-_-;).おかげで予定が半日ずれて今日終わらせるつもりだったことが終わらなかった.明日は早起きしないと.

 ノロウィルス,今日だけでも大変なことになってます.読売新聞サイトの記事だけでも【北海道のホテルで177人食中毒、ノロウイルスを検出】【金沢の特養ホームで96歳女性死亡、ノロウイルスか?】【秋田県の小中学校で集団急性胃腸炎、ノロウイルス検出】【全国中学駅伝参加7チーム、ノロウイルス?で欠場 】【福井県の施設で感染性胃腸炎、50代男性入所者が死亡】【旭川で感染性胃腸炎が集団発生、ノロウイルス確認】これだけあります.
 国立感染症研究所というところで,ノロウィルスに関する情報を提供していますので,そちらを参照して充分な予防対策を各自でとりましょう.当blogのサイドバーにもノロウィルスに関するリンク集作りましたので,ご活用いただければ幸いです.

J.S.バッハ/羊は安らかに草を食み

J.S.バッハ/アリア「羊は安らかに草を食み」(ストコフスキー編曲,カンタータ第208番「楽しき狩こそ我が悦び」BWV208より)@マティアス・バーメルト/BBCフィルハーモニック(シャンドス:CHAN9259)

 NHK-FM「あさのバロック」のオープニングに使われていた名編曲.ストコフスキーのバッハ編曲,と聞いただけで拒絶反応を起こす向きは,最近はさすがに少なくなったと思うが,例えばイギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトン(1982-1983)による同じアリアの編曲を聴いて欲しい.傑作交響曲第1番や「ファサード」で早熟かつ才気煥発な作曲家として知られるウォルトンだが,このアリアの編曲に関する限りストコフスキーには一歩劣ると評価せざるを得ない.ストコフスキーの編曲はそれほどの傑作だと,僕は思うぞ.

2006/12/14

日常(2006年12月14日)

 おのおの方(^^;).お仕事の日.いろいろ難しい話.

不磨の大典

 今日は勢いで書きますので,ひょっとすると後で書き直すかもしれませんあちこち書き直しました.

 だいたい,政策文書というものは分析や評価の対象になることはあっても,信じたり奉ったりするようなものじゃ無いはずなんですよ.『市民の図書館』にせよ「これからの図書館像」にせよ〈不磨の大典〉であるはずが無いのです.「これからの図書館像」を信じたり奉ったりするなどということは,近代市民にはありえない話のはずです.それを例えば日本図書館協会の理事長が『市民の図書館』に「バイブル」という形容を平気でするわけですから.確かに『市民の図書館』には単なる政策文書を超えた魅力があることは認めますが,それとて30年前の政策文書ですよ.『日本列島改造論』と同時代の文書です.それが30年前ならともかく,現在でも〈不磨の大典〉として通用する,ましてや信仰の対象になると言うのが,僕には信じ難いのです.政策文書たるもの,5年おきにでも見直される必要があるはずなのに.

 実は『公立図書館の任務と目標』には『市民の図書館』の後継たる位置付けがあったようですが,そう捉えている業界人はそれほどいないのではないですか? 『市民の図書館』は長年にわたって公共図書館業界の政策文書として君臨してきたわけですが,『市民の図書館』は高度成長期,経済学が自然を無限と捉えていた頃の政策文書です,正直言って賞味期限は切れてます.現在もなおその発想と方法論が修正も留保もなしに通用すると考えるのは,過去30年にわたる社会と公共図書館の蓄積を無視した考え方ではないでしょうか.
 少なくとも図書館の政策文書には,宗教的熱狂は無縁なもののはずです.そもそも図書館という施設には「多様性」が必要なのに,その図書館を考えるに当たって多様性を拒絶する,その発想が僕には理解できない,宗教的としか僕には考えられない発想です.『市民の図書館』を信奉するにせよ,「これからの図書館像」を信奉するにせよ,「信奉」という行為に変わりは無いわけで,それは古の法華宗の行者よろしく,他者を排除し異見を圧殺する宗教的行為と捉えるほかありません.

 わからないひとはわからなくても結構ですが,少なくとも公共図書館において「寛容」や「多様性」というものがどのような立場を占めるのか,について考察してください.『市民の図書館』をバイブルだとする立場がどれだけ公共図書館にとって有害であるか,「多様性」ひとつとってもわからないようでは,図書館を語る資格は無いでしょう.

2006/12/13

山下達郎/クリスマス・イブ

山下達郎/クリスマス・イブ(ムーン:WPCV-10034)

 今年,この曲をプレーヤーにかけるのは初めてですね(^^;).あまりにも「定番」になってしまったこの曲,曲中に「パッヘルベルのカノン」が引用されていますが,実はコード進行がかのカノンと同じなんだそうで.ちょっと気の利いたひとがグノーの「アヴェ・マリア」よろしく「パッヘルベルのカノン」に載せてこの歌を歌う,という趣向はありかもしれませんよ.
 すべてが上手く載るかどうかは保証の限りではありませんが.

日常(2006年12月13日)

 お仕事の日.今日からひとり,研修で週末まで出張.昨日まで病欠だったひとりが何とか立ち直って出勤.今週は全員揃わない(^^;).

 毎日新聞【ウィニー事件:京都地裁有罪判決 「技術開発に悪影響」 被告ら激しく批判】【ウィニー有罪:「当面は利用者のモラル頼み」の実態】結局のところ,この件は著作権を巨大な利権に育てようとしている,あるいは育ててしまった権利者が,利権擁護のためにWinnyの「犯罪」化をごり押しした,としか考えられない.Winnyの利用は,著作物利用者の「囲い込み」がすぎると思われている権利者に対する復讐みたいなものだからね.2,3日前から巷間議論になっている著作権保護期間の延長問題も,権利者が強引にすすめようとすれば世論の反発は必至で,Winnyのようなファイル交換ソフトの存在に,更に大義名分を与えることになりかねない.現在YouTubeが成功しているのも,そのあたりに原因のひとつがあるのではないかしらん?

開館が待たれる矢祭図書館

 福島民報【開館が待たれる矢祭図書館

 「もったいない図書館」という名称はいまひとつのセンス(^^;)ですが,来年1月には開館できるところまでこぎつけたようです.
 外野からこんなことを申し上げるのは烏滸の沙汰かもしれませんが,開館はひとつの区切りです.が,むしろ開館してからが「もったいない図書館」の正念場になるでしょう.今後も継続して本の寄贈が受けられるのか,このことひとつ取り上げても,前途には想定外の問題がありそうです.
 開館すればこれまで以上に,玄人筋(図書館業界人だけを指してません.念のため)の目がうるさく(^^;)なりますよ.取り敢えず,定期的な情報発信機能の構築と,図書館運営における人的ネットワークの構築がこれから喫緊の課題としてまずは浮上してくるでしょう.

2006/12/12

日常(2006年12月12日)

 お仕事の日.受入業務をコツコツと日がな一日.

 読売新聞【図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行】記事に曰く


「館内で若い女性が最新号のファッション雑誌からヘアスタイルの写真をカッターで切り抜いていた。驚いて注意すると、女性は悪びれる様子もなく「どうしていけないんですか」と言い放ったという。」
恐れ入り奉り候_| ̄|○ こーゆうのはモラルに頼っていては改善しません.何しろ「公共の財産を傷つけてはいけないという最低限のルール」を誰にも習ってないんですから(-_-;).僕らならそーゆうルールは無意識のうちに身に付いたものですが,いまは万引き並みにルールを徹底しなければダメでしょうね.今後は,公共図書館が連携して,上記のようなケースは警察に連絡の上,器物損壊で告訴するくらいのことをした方が世の為人の為,ということになるのではないですか.
 こーゆうことには,日本図書館協会が「見解」を出してもよろしいかと思うのですが,どんなものなのでしょうね.

チャイコフスキー/胡桃割り人形

チャイコフスキー/組曲「胡桃割り人形」作品71a@ハンス・クナッパーツブッシュ/ヴィーン・フィル(デッカ:440 624-2)

 そろそろ,クリスマス&年末年始に向けて諸準備を始めなければいけませんので,BGMも気分を盛り上げていきましょう(^^;).
 で,この録音はクナッパーツブッシュが録音したポピュラー名曲を集めた2枚組CDから.録音嫌いのクナが何を考えてチャイコフスキーの,それも「胡桃割り人形」を録音したのかと僕などは驚いてしまいますが,「胡桃割り人形」にはライヴ録音も残されているようです.主要なものではないようではありますが,とにもかくにもクナのレパートリーにこの曲はあったのでしょう.随分にまったりとした重厚な演奏で,この録音を聴いたウチのカミさんは「どんくさい」の一言で片付けてしまいました(^^;).あわわわ.

図書館長急募

 【われわれの館/司書募集情報【急募】大田区立図書館長】だそうです.館長ですか(*_*).

2006/12/11

萎えた

 何だかどうでもよくなってきましたが.
 
 ・・・・・・結局,自分に都合の良いことだけが正しいとお考えの上に,相手を貶めることでしか自らの正しさを主張できないような方々には,何を言っても無駄ということが,つくづくよくよくわかりました.各界の権威による大層な言葉を持ち出して自らを正当化しているようですが,それこそ『市民の図書館』の正典化(=権威化)とは言い条,その実は自らの精神が硬直化していることを自らの手で如実にお示しになられているようです.
 そもそも僕の指摘は「抑圧されている」ことではなく,「抑圧していること」についてだったのですが.

 思えば今年の6月以降は,「公共図書館を論じようにも言葉が通じない」ことが多かったような気がしています.これが今年本厄のツケというものですかねえ.
 まあ本厄はともかく,この業界に真っ当な「批評」が生み出されない理由の一端が今年の後半,改めて理解出来たような気がしています.異見に基づく批判に対して,今年の後半に何度か出会った如く,『市民の図書館』が無謬であり正義であることを奉じ,立場を異にする相手を潰すためなら何をしてもいいと考え発言・行動するという,極めてnaiveでsensitiveな反応をする業界人が存在します.これでは,この業界で「批評」を萎縮や幻滅や失望が取って代わるのは当然の成り行きでしょう.斯界の健全な発展にとっては残念なことですが,彼らにとっては何より『市民の図書館』(とそれを信仰する自分)が無謬であることを維持することが大切であるわけですから,それも止むを得ないこと,というよりそれが「正義」なんでしょうね.


 「自分への痛烈な批判にも真摯に耳を傾けるのが賢者」某所で見た言葉ですが,ベンジャミン・フランクリンの言だそうです.自戒も含めてコピペしておきます.

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18@クリフォード・カーゾン&エイドリアン・ボールト/ロンドン・フィル(デッカ:UCCD-7135)

 近頃,巷で評判(^^;)のラフマニノフです.ピアノ協奏曲第2番です.クリフォード・カーゾン(1907-1982)はUKのピアニスト,繊細で典雅な演奏で知られた.生前しばらくの間,現存するただひとりの「サー」を保持するピアニストであった.実はレコード録音には消極的で,発売にOKを出さなかったこともしばしばだったらしい.
 この録音は1955年のモノラルだが,デッカらしく音は鮮明で鑑賞に難は無い.いわゆるロシア風(?)の大柄でズブズブな情感過多の演奏からは遠い(^^;),オーケストラともども繊細でリリックな演奏である.ある意味そっけないくらいに飾らない演奏だが,時々ペダルを踏む音がハッキリ聴こえるのは面白い.

日常(2006年12月11日)

 お仕事の日.ほぼ1日半舷上陸状態(^^;).天候も急変したし,このところみんながんばっていたから,止むを得まい.

 読売新聞【マルハとニチロ、来年10月に経営統合】僕は「あけぼの印の鮭缶」が昔から大好きでした.僕にとっては密かなご馳走ですよ,この歳になっても(^^;).この経営統合でブランドが消滅しないことを祈ります.

2006/12/10

地方自治と公共図書館

 神戸新聞【県内公立図書館サービス拡充 「民」並み運営で「官」巻き返しへ

 ちょっと旧聞かもしれませんが,例の神戸新聞の記事.
 この記事を読んで,「やっぱり『直営』が支持されているじゃん!」と喜んだ図書館業界関係者は,まさかいないだろうと思いますがどうでしょう.そもそも見出しからして「「民」並み運営で」と書かれているわけですから,これまでの官による公共図書館運営には何かしら欠点があった,という問題意識が多かれ少なかれ記事の前提になっていることを忘れてはいけないでしょう(この問題意識自体を「ミスリードだ」と言うのは自由ですが).

 端的に申し上げて,「公立図書館の管理運営を今後、官民のどちらで手掛けるか、兵庫県内の市町の判断が分かれている。」ということは,すなわち健全に地方自治もしくは民主制が機能していることを意味していると思います.特定の勢力による一元化へのコントロールが隅々まで効いているわけではない,という点において.現時点における各自治体の判断はそれなりに尊重される必要があります.それを「決定だから」と墨守しようとする硬直化した「役人根性」が発現すれば,それは批判されてしかるべきですが,近代市民社会において「役人根性」を打破するのは常に住民と報道の役割です.

 それにしても,この記事に引かれる日本図書館協会のコメントですが,クオリティが低いと言うか何と言うか,どう評価したらいいのか困ってしまいます.神戸新聞の記者によるコメントのまとめ方が拙かった可能性もありますので,ここまでにしますが.

日常(2006年12月10日)

 お休みの日.お歳暮の手配など.近在の百貨店などで設置されているコーナーでは地場産品が年々減っていくので選ぶのが難しい(>_<).

 毎日新聞【関西48大学アンケート:首都圏との競争、66%が「厳しい」--毎日新聞調査】難しいですね.南東北在住のこちとらにしてみれば,関西圏,中でも京都・大阪・神戸圏はそれぞれ充分な「ブランド」に思えるのですが.

ベートーヴェン/交響曲第9番

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125@ヘルマン・シェルヘン/ヴィーン国立歌劇場管絃楽団(ウェストミンスター:MVCW-18026)

 かのルガーノのライヴではなく(^^;)1953年,ウェストミンスターへのスタジオ録音である.あちらとは違い,しごく真っ当な演奏でシェルヘンが只者ではなかったことを明らかにしている.オケが非力(と言うより人数が少ないのか)なので少々損をしているが,中庸かつ磐石の歩みで前進していく様は揺るぎが無い.

2006/12/09

コヤニスカッツィ

コヤニスカッツィ@オリジナル・サウンド・トラック(アンティレス:422-814 042-2)

 確かフランシス・フォード・コッポラ絡みで世に出た,何とも不思議な映画のサントラ.音楽はフィリップ・グラス.グラスらしい(?)極小単位のリズムと旋律(?)が延々と繰り返される.以前,これをヘッドフォンステレオで聴きながら横浜で迷子になったことがあり,それ以来外出時の使用は避けている(^^;),僕にとっては曰く付きのCDだったりする.

日常(2006年12月9日)

 お休みの日.目が覚めたら朝の9時で雪が降っているんですよ! 取り敢えずスタンドにクルマを廻してタイヤの脱着を頼んで,医者へ行く.数値は改善されず,甘いものの食べすぎである(>_<).クルマをスタンドに取りに行き,3週間ほど前に移転開店した新刊書店へ.ブックスタートよろしく,今年生まれた子供さんへのクリスマスプレゼントを探す.見込みの半分しか入手できなかったので,別の書店にハシゴ.何とか中身を揃える.双方の書店で教え子が働いていた.働くひとはキレイになるね(^o^)/
 その後は雑貨屋でクリスマスのラッピング用品を調達する.

 毎日新聞【Jリーグ:神戸がJ1復帰 アウエーゴール数で福岡上回る】昨シーズンは福岡がJ2からJ1に昇格しましたが,昇格を果たした福岡の監督は今シーズンの途中,成績不振で解任されます.で,その解任された監督を迎えたのが神戸だったという,何とも複雑な話(^^;).

先生,それでは宗教です

ケペル先生のブログ: 図書館幕末血風録

 先生,それでは宗教です.少なくとも「公共図書館」は近代市民社会の産物であります.近代市民社会の前提は「自ら考え,自ら行う市民」です.それ故,公共図書館を考えるという行為に思想・信条の自由が認められるのは,僕が四の五の言うまでもなく当たり前のことではないですか.ケペル先生のご発言は自由な思想・信条の発露の抑圧に他ならず,しかもそれが『市民の図書館』への熱烈な信仰に支えられているのであれば,正直申し上げてジョージ・W・ブッシュにおける「テロとの戦い」と性向の違いはあれ,その発言・行動を裏打ちする発想の構造は「熱烈な信仰」という地平で同一のもの,と看做されても仕方が無いと考えます.
 『市民の図書館』は歴史的役割を終え,その路線は既に破綻している,と考える僕のような人間は殲滅されても仕方が無い,とケペル先生はお考えなのでしょうか?

2006/12/08

日常(2006年12月8日)

 今日は,昔々お世話になったひとの誕生日.おめでとう! 思えばお互い不惑を越え,ずいぶんと遠くに来たものです(^^;).そのうち,機会を得てお会いできるときが来るのを楽しみにしています.

 お仕事の日.頭の痛いことが2件ばかり.やれやれ_| ̄|○ 1件は頭を低くしてやり過ごすことにしますが,もう1件はこちらが動いて片付けなければ.うむむむ.

 明日は早起きしてまず,タイヤ交換をして来よう.そろそろ危険だ(-_-;).

ドヴォルジャーク/交響曲第9番

ドヴォルジャーク/交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」@レオポルド・ストコフスキー/フィラデルフィア管絃楽団(ビダルフ:BID83072)

 有名な1935年の録音ではなく1925年,電気録音最初期の録音.この年,機械録音(ラッパ吹き込み)に代わる録音技術として電気録音(マイクロフォン)が実用化される.この録音,さすがに音が痩せており電気録音いまだしの感を免れえないもの.よくよく聴いてみるとティンパニが省かれている(^^;).第1楽章の序奏の最後に叩かれる一撃が低絃に置き換えられているし,ところどころテューバとおぼしき低音楽器が付加され縦横に動き回ってさえいるのが何とも可笑しい(^^;).貴重な歴史のひとコマではある.

2006/12/07

日常(2006年12月7日)

 お仕事の日.忙しかったのか暇だったのか,よくわからない1日.

 【多村←→寺原、衝撃トレード : ベイスターズフィーバー】正直,ベイスターズファンは多村仁を買いかぶりすぎていると思う.2004年が出来過ぎで,去年,今年の惨状やこのところの契約交渉でのゴネぶりなど見ていると,とてもチームの中心選手としての自覚があるとは思えない.ユニフォームの着こなしひとつ見ても,あのだらしないズボンの履き方は何なんだ,と思うし.和田や斉藤和巳,杉内なぞと多村を交換できると思っているベイスターズファンの気が知れない(^^;).こーゆうファン意識がベイスターズを甘やかしてきたんでしょうね.寺原が獲れただけでもありがたいと思うべきで,交換要員が山田や山村,小椋だったらどうするの?
 ついでですが,いま,セリーグナンバー1の右打者はカープの4番新井貴浩です(^o^)/

結果

ココログレスポンス問題お知らせブログ: 12/5 ココログベーシック/プラス/プロのメンテナンスのお知らせ
ココログレスポンス問題お知らせブログ: 12/7 「12/5-12/7ココログメンテナンス」について

 今回,ココログのメンテナンスが53時間にも及ぶものとは露知らず,当blog上で「メンテナンスにつき休止」の告知も打てずに申し訳ありませんでしたm(_)m 残念ながら,某雑記帳の如き図書館原理主義者の恫喝に屈したわけではないのでご安心を(^^;).

 しかしまあ,@nifty東証二部上場の当日に自らミソをつけるとは,これまで散々トラブルを引き起こしてきたココログらしい仕儀ですね.53時間待たせておいて,結果がこれではあんまりじゃないですか.53時間分の返金とか,責任とって担当部署の長あるいは社長自らが減給3か月とかあるんでしょうか? 誰もがわかる形で何らかの処分があってしかるべきでしょう.

 もう,年内は一切の機能停止はご勘弁ください>>@nifty.メンテナンスと称するお遊びに付き合っていられるほど,こちらもヒマじゃないんですから.

2006/12/04

日常(2006年12月4日)

 お仕事の日.つつがなく(^^;).

 読売新聞【口ひげそり落としてさっぱり、巨人が小笠原と正式契約】誰がFAで入団してもダメになってしまう(工藤公康くらいか,成功したのは)球団に何故みんな入りたがるのか,どうもよくわからないのですが(^^;).鳴り物入りのFAだった清原和博が在籍していた9年間で,二度しか日本一になっていないことの重大さを,もう少しジャイアンツのフロントも考えた方がいいと思うのですがねえ(sigh).

シューベルト/交響曲断章D.936A

シューベルト/交響曲断章D.936A(ギュルケ編)@ペーター・ギュルケ/シュターツカペレ・ドレスデン(ベルリン・クラシックス:0183762BC

 ブライアン・ニューボールト編曲ではない,シューベルトの交響曲断章の編曲版.昔々NHK-FMで聴いて以来,音源が無いものかと気に留めていたもの.これが入手できると知ったときの喜びは筆舌に尽くし難いものがありましたよ(^^;).ネヴィル・マリナーの全集やチャールズ・マッケラスの録音以後,ニューボールト版が市民権を得たような雰囲気だったのが不満でしたから.
 ニューボールトの編曲は,正直なところ僕にはシューベルトに聴こえなかったです(キッパリ).シューベルト「らしさ」は,このギュルケ(ベートーヴェンの交響曲第5番のペータースから出た校訂版を手がけたひと.N響で年末の「第9」を振ったこともある)版の方が遙かに上ですよ,ホントに.冒頭,トランペットでファンファーレが鳴らされるあたり,如何にもD.944以後ならありえるオーケストレーションだと思わせます.その後も,シューマンみたいに楽器を重ねすぎるニューボールト版に比べて,木管をシンプルに浮き上がらせるギュルケ版の方がシューベルトのオーケストレーションを髣髴させるような気がするのですが(^^;).

2006/12/03

ショパン/24の前奏曲

ショパン/24の前奏曲作品28@マウリツィオ・ポリーニ(DG:431 221-2)

 1975年の録音.30年前の録音なのに,まったく色褪せていないどころか,今でもこれだけ弾けるピアニストがいるかどうかわからない,と言いたくなる誘惑に駆られる完璧さ.
 ・・・・・・これが聴いてて面白いか,と尋ねられれば「ちょっと違う」かも(^^;).

日常(2006年12月3日)

 お休みの日.午後,仕事関係の葬式に出席.今年は多い(sigh).何て言うか,自分がそういう年齢になったってことなんだろうけど,如何に傍若無人な当方でも,さすがに辛いですね.

「貸し出し手続き確認装置」って訳すのか

 東京新聞【“行方不明”書籍 2割に 『確認装置』導入で効果

 いえ,記事の中身は昔,僕もお世話になった宇都宮市立図書館で,BDSを入れたら紛失が急減したという,同業者としてご同慶の至りな話ですが,BDS(Book Detection System)の訳語が「貸し出し手続き確認装置」ですかあ.
 誰が考えたのかは存じませんが,素晴らしい訳語です.何だか,如何にもZunft系の偽善者が喜びそうな訳語かな,と小躍りしたら何のことは無い,手元にある『図書館用語集』三訂版(日本図書館協会,2003年11月初版)にも「貸出手続確認装置」(269頁)ってありますた(-_-;).
 知らなかったのは僕だけですかそうですか_| ̄|○ まだまだ修行が足りないようです.

「矢祭町は物知りが多い」

 毎日新聞【3大学学長懇談会:地域に果たす役割は 矢祭で意見交換、教育問題も話し合う /福島

 茨城大学の学長曰く


「矢祭町への注目度は高い。図書館作りに寄せられた本の数もそれを物語っているが、今後は町民がどれだけ本を読むのかが課題だ。本を読むことは思考力の訓練に役立つ。『矢祭町には物知りが多い』といわれるようになるよう期待したい」
如何にも一時代前の知識人らしい発言で思わず苦笑(^^;).確かに公共図書館は地域の知的基盤には違いないでしょうが,公共図書館から地域住民が引き出せるものは,「物知りが多い」程度で収まるものでもないと思いますが如何.

2006/12/02

日常(2006年12月2日)

 お休みの日.一度6時に目が覚めたのに二度寝してしまい,気がついたら11時だった(-_-;).洗濯機までかけていたというに.おかげで部屋干しだよ(>_<).
 午後は気を取り直して生活必需品などお買い物.

クライスラー/ヴィーン奇想曲

クライスラー/ヴィーン奇想曲作品2@ヨーゼフ・ハシッド&ジェラルド・ムーア(テスタメント:SBT1010

 1940年11月29日の録音.ヨーゼフ・ハシッド(1923-1950)は「200年に1度の神童」と謳われた天才ヴァイオリニスト.だが10代後半で精神に変調を来たし,最後にはロボトミー手術まで施されてしまい,わずかに小品9曲の録音を残しただけで夭折した.この11月29日の4曲(他はドヴォルジャークの「ユモレスク」,マスネの「タイスの瞑想曲」,アクロンの「ヘブライの旋律」)の録音が,ハシッドの最後の録音になってしまう.
 このCDには残された9曲がすべて収録されているが,天才と謳われただけあって天衣無縫な演奏ぶりである.中でも最後の4曲には,本物の闊達さが聴いて取れる.

2006/12/01

中島みゆき/南三条

中島みゆき/「南三条」@「歌でしか言えない」

 まったく,カラオケでこんな歌を歌っているから,こどもにダメ出しされるのです(^^;).「アニソンの方がマシ」ですって(-_-;).やれやれ.
 でも,この歌は好きですよ.最後にどんでん返しがあるあたり,下手な短編小説よりも余程「読み応え」さえありますもの.なかなか考えさせるシチュエーションですし.

日常(2006年12月1日)

 お仕事の日.午後,何故かお客急増(^^;).いいんだか悪いんだか.

 産経新聞【残留孤児訴訟で「支援怠った」と国に賠償命令 神戸地裁】【老後不安、言葉の壁…中国残留孤児「帰国を後悔」16%】産経の記事を読んで,久し振りに腹が立ちましたね.判決の中で,てめえのかわいいかわいい拉致被害者を中国残留日本人孤児「ごとき」とひとしなみに扱われたのがよほどご不満だったのでしょうが,「ソ連軍の侵攻や戦後の混乱で中国に残された人たちと、犯罪被害者である拉致被害者を同列視した判決は議論を呼びそうだ。」とはいったい何事ですか.読売新聞でさえも裁判長の「判決内容に、不服があると思うが、裁判所は理解している。本件の問題は裁判による解決には大きな限界があると痛感しています」という言葉をひいたこの判決を,手前味噌の身勝手なプロパガンダで踏み付けにしていいはずがありません.保守・右翼がみんな産経並みの馬鹿だとも思えませんが,あまりにも情けないですよ,産経のこの姿勢は.想像力が欠如しているのでしょうね.
 なお,この裁判に関するまともな記事と解説は毎日新聞東京新聞神戸新聞の各紙にありますので,ご安心を.

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