マーラー/交響曲第6番
マーラー/交響曲第6番イ短調@ジョージ・セル/クリーヴランド管絃楽団(SONY:SBK 47654)
何を思ったか,しばらく振りに引っ張り出したCD.何故にしばらく振りかと言えば,ちっとも面白くない演奏(^^;)だからなのだが,しばらく振りに聴いてみて,やっぱり面白くないのである.オーケストラの音色をピアノの如く訓練していたセルの美点が裏目に出ている.諸井誠だったか,この演奏を「批評の産物」と形容していたが,確かに分析的に聴こえる演奏である.基本的にインテンポでほとんど揺れのないリズムを刻みながら演奏は進む.それが正直言って「単調」にしか聴こえないのだ.音量は大きくなったり小さくなったりしているものの,その動きから「ドラマ」が削ぎ落とされてしまっているのが何とも.このあたり,新古典主義的なマーラー解釈の限界か.
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