J.S.バッハ/音楽の捧げもの
J.S.バッハ/音楽の捧げものBWV1079@ヘルマン・シェルヘン(指揮)のアンサンブル(ウェストミンスター:MVCW-18015)
CDの解説に拠ると,ラジオ・スイス・ロマンドの作曲家だったロジェ・ヴュアタ(Roger Vuataz,1898-1988)という作曲家による編曲との由.調べてみるとヴュアタには「Conversation avec B.A.C.H, Op.117」という作品もあるらしい.9つの楽器によるアンサンブルだが,2つの「リチェルカーレ」もアンサンブルで演奏するように編曲されているのが珍しい(「6声のリチェルカーレ」がどことなくヴェーベルン風に聴こえるのはご愛嬌?).楽曲の順番も一般的なものとは違う.
1951年の録音なので,当然ながらモダン楽器を使っての編曲と演奏だが,当時としてはかなり斬新で禁欲的なバッハだったんじゃないだろうか.シェルヘンは「あの」ルガノのベートーヴェンだけで語り尽くせる指揮者じゃないことが,この録音など聴くとわかってもらえると思う.
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