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ココログ


ほし2

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2006年10月の記事

2006/10/31

日常(2006年10月31日)

 お仕事の日.

 毎日新聞【覚せい剤:野村貴仁元プロ投手を逮捕 高知県警】うーん.現役時代は上司にも歯向かう,きっぷのいいピッチングが印象に残っていた投手だったのですが・・・・・・.何とも残念.

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管絃楽団(デッカ:UCCD-3046)

 アンセルメの独墺系音楽がダメだなんて言ったヒトは誰ですか(^^;)? 確かにベートーヴェンの第9はバランスから何からへんてこりんな演奏でしたが,このブラームスは形も整った,大変な力の籠った熱演ですぜ.ところどころ金管がブラームスらしからぬ音を出してますが,ブラームスのオーケストレーションに忠実なのか案外に控え目で,絃と木管(そしてティンパニ)が熱っぽくブラームスを奏でます.
 そう言えば,アンセルメの指揮法の師匠は,格調高い指揮で知られたエイドリアン・ボールトと同じく,あの大指揮者アルトゥール・ニキシュだったというのも,この演奏を聴くと「なるほど」と思えます.

東京都知事の語る公共図書館像

 【葦岸堂: 石原知事の会見記事から

 この話,数日前からポツポツと聞こえてきてましたが,石原慎太郎における不見識,あるいは反知性主義は今更指摘するまでも無く皆が周知のこと.そして,既に何度かこのblogに書いているように,反知性主義が明らかである人物を東京都知事として東京都民が投票で選出している限りは,東京都下の公共図書館が崩壊することを,多数の東京都民がお望みであるとしか僕には思えませんので,この話にこれ以上言葉を費やすことが必要とも思えませんが何か.

2006/10/30

チャイコフスキー/絃楽セレナーデ

チャイコフスキー/絃楽合奏のためのセレナーデハ長調作品48@ウィレム・メンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(テルデック:WPCS-4327/4330)

 1938年の録音.当時のコンセルトヘボウの絃セクションの素晴らしさを堪能できる演奏.
 あるとき,あるひとに「チャイコフスキーの絃楽セレナーデ」を所望されて,ダビングしたのがこのメンゲルベルクの録音(^^;).古いモノラル録音だけど,と断って送ってみたら絶賛されたのがうれしかったですよ.そのひと,自らもヴィオラを弾くひとでしたので,この練りに練られたアンサンブルに驚いたようでした.

日常(2006年10月30日)

 お仕事の日.久し振りに定時で帰宅する(^^;).

 河北新報【くりでんポスター人気沸騰 急きょ増刷、発売 栗原】僕も欲しい(^^;).「滅びゆくものは美しい」などとは絶対に言いたくないけど,このポスターに使われている写真は上手いですよ,さすがに.
 いつか,自らの手でこんな写真が撮れるといいですね(sigh).

2006/10/29

J.C.F.バッハ/ラザロの復活

ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ/オラトリオ「ラザロの復活」@ジャン・フランソワ・パイヤール/パイヤール室内管絃楽団(エラート:0630-11224-2)

 ヨーハン・ゴットリープ・ヘルダー(1744-1803)の詩により,大バッハの息子のひとりヨーハン・クリストフ・フリードリヒ(1732-1795,通称「ビュッケブルクのバッハ」)が1773年に作曲したオラトリオ.題材は新約聖書「ヨハネによる福音書」に登場する,イエスが病気で亡くなったラザロを蘇生させた奇跡に基づく.深い哀しみを湛えた第1曲から始まり,ところどころ父バッハの受難曲に似た表現が聴かれ,父の劇的な振幅の激しさには欠けるとは言え,抑制の中に感情を湛えた表現は,聴かずに済ませるには惜しい音楽であると思う.
 パイヤールはこの知られざる佳曲を,愛情を注ぎ丁寧に,かつ端正に演奏している.

日常(2006年10月29日)

 お休みの日.掃除洗濯食料調達など.blogのテンプレートを何度も取り替えた挙句,あまり休養できなかったな(^^;).

 スポニチ【解任長嶋コーチ 落合監督に捨てゼリフ】,日刊スポーツ【高橋光、戦力外通告に爆発寸前】,スポーツ報知【竜大揺れ…長嶋コーチが解任通告に大激怒】うーん,まあどういうものなんでしょうねえ.何処の組織でも,大なり小なり軋轢はあるものだと思いますが.「不協和音を抱えていた落合竜が、日本一を逃したのは当然だったのかも知れない。」とまで言えるものかどうか.

2006/10/28

J.S.バッハ/音楽の捧げもの

J.S.バッハ/音楽の捧げものBWV1079@ヘルマン・シェルヘン(指揮)のアンサンブル(ウェストミンスター:MVCW-18015)

 CDの解説に拠ると,ラジオ・スイス・ロマンドの作曲家だったロジェ・ヴュアタ(Roger Vuataz,1898-1988)という作曲家による編曲との由.調べてみるとヴュアタには「Conversation avec B.A.C.H, Op.117」という作品もあるらしい.9つの楽器によるアンサンブルだが,2つの「リチェルカーレ」もアンサンブルで演奏するように編曲されているのが珍しい(「6声のリチェルカーレ」がどことなくヴェーベルン風に聴こえるのはご愛嬌?).楽曲の順番も一般的なものとは違う.
 1951年の録音なので,当然ながらモダン楽器を使っての編曲と演奏だが,当時としてはかなり斬新で禁欲的なバッハだったんじゃないだろうか.シェルヘンは「あの」ルガノのベートーヴェンだけで語り尽くせる指揮者じゃないことが,この録音など聴くとわかってもらえると思う.

日常(2006年10月28日)

 お休みの日.掃除洗濯通院食料調達.

 読売新聞【必修逃れ、文科省は扱いに苦慮…要望相次ぎ】履修してない高校生に世界史の知識があればいい,というお考えでしたら,今回に限り文部科学省が統一試験でも作成して12月に一斉実施し「90点以上なら履修したと看做す」とでもすればいいじゃないですか.何を以って「履修」とするか,が問題になっているのでしょうし.
 共通一次世代の私事で恐縮ですが,在学していた高校では日本史と世界史が同じ時間に開講されていて受講が不可能でした.取り敢えず倫理社会と世界史で共通一次を受けるつもりでしたが,倫社よりも日本史の方が点数取れそうだったので日本史の校内模試受けたらクラスで1番になってしまって(-_-;).日本史の講師が憮然としていたと,あとで聞きました.何も,授業を聞かなければ知識が身に付かない,という話でもありますまい.難行苦行を課すのが学習指導要領だ,と言われればそれまでですが(^^;).

 読売新聞【病院内はおまかせ!会津弁も分かる受付・案内ロボット】公共図書館にも,この手の案内ロボットが導入されるのかしらん.そうなると自動貸出機もあることですし,「貸出し」の専門性はどうなるんでしょうねえ(^^;).

2006/10/27

日常(2006年10月27日)

 昨晩は,ファイターズ日本シリーズ制覇! を見届けるのが精一杯な体調でした.何とか某SNSにはカキコしたけど,表blogは落としました(^^;).胴上げの順番,監督からではなく新庄,小笠原,金子誠と胴上げされてのちヒルマン監督だったのが,なんつーか感じ入りました.おめでとうございます>>ファイターズ関係者並びにファンのみなさま.
 近所の某スーパーが今日から便乗セールやってますが,さて(^^;).

 お仕事の日.夕方にいろいろ.一部やり直す箇所はありますが,だいたいは良い方向に(^^;).

 毎日新聞【履修不足:「逸脱」の手段さまざま 学校側なりふり構わず】だから違うってば(-_-;).高校を「なりふり構わず」な状況に追い込んだのは「誰」だったのか,それを指摘せずに各高校の対応を批判し続けても,何も改善されません.誰がそれを欲したのか,もう少し考えてみましょう.
 それにしてもこの件は,エリート教育における「教養」「リベラルアーツ」と呼ばれてきたものの崩壊をまざまざと感じさせる出来事になりました(sigh).本来「ノーブレス・オブリージュ」というのは教養に裏打ちされていなければ,実にファナティックで危険なものなのですが.
 まあ,効率効率で生き急ぐ連中を尻目に,公共図書館業界は戦略的に「教養」「リベラルアーツ」を生かす方向性を打ち出してもよろしいのではないかと思いますが,やっぱりこの業界は「役に立つ」ことが優先なんでしょうね.相手と同じ土俵で勝てると思っているのかしら(sigh).

チャイコフスキー/交響曲第4番

チャイコフスキー/交響曲第4番ヘ短調作品36@アナトール・フィストラーリ/ロイヤル・フィル(ロンドン:POCL-90018)

 バレエを得意としたキエフ生まれのフィストラーリ(1907-1995)による交響曲録音.デッカの「フェイズ4」という一世を風靡した録音技術で録られているが,残響の無い乾いた音質である.演奏はゆっくりしたテンポだが「じっくりぎっちり」型ではなく,音楽を追い詰めること無くのんびりとした,ある種ひなびた雰囲気を醸し出す.ピアニストで言うところの「グランド・マナー」を感じさせる大柄なもの.

2006/10/25

マーラー/交響曲第2番

マーラー/交響曲第2番ハ短調@リッカルド・シャイー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管絃楽団(デッカ:475 6686)

 ドラゴンズ応援企画(^^;).「復活」にあやかりたい.
 ・・・・・・が,横山と吉崎がクビになったファイターズ投手陣のがんばりは,僕には予想外でしたm(_)m

日常(2006年10月25日)

 お仕事の日.仕事の新機軸を試してみる.

 毎日新聞【単位不足:10県65校、生徒数は1万1000人に】昔々の,5教科7科目受験しなくちゃいけなかった「共通一次」世代には,ちょっと信じ難い話です,この件は.「手抜き」と言ったら失礼かもしれませんが,要するに進学校の教育が受験対策一辺倒に傾斜せざるを得ないところで起きた事件なんでしょう.ある高校では「生徒からの要望」で履修課目を減らす措置をした,とも報じられてますし.
 いわゆる「リベラルアーツ」が大学教育から消えた現在,教養教育は高校レベルで何とかしなくちゃいけない,と文部科学省も思ってはいるのでしょうが,お上の思惑と現場が見事にすれ違っちゃいましたねえ(sigh).だから,現行の大学入試センター試験を大学受験の資格試験(フランスの「バカロレア」のような)にしてしまえ,と昔から言っているのですが.

2006/10/24

タダコピ

 朝日新聞【「タダコピ」大学で人気 用紙の裏、広告で無料

 なかなか気の利いたビジネスではありますね(^^;).個人的には,コピーした紙の裏に派手な広告が入っているのは落ち着かないような気もしますが,「コピー0円」に何物にも換え難い魅力を感じるひとは多いと重いますよ.大都市圏の生協/購買にはあっさり普及しそうな感じがします.大都市圏以外,例えば東北あたりの地方大学に波及するには,その土地土地のスポンサーが付くかどうかが問題かな(もっとも,お洒落な全国区なメーカーだったら,学生さんはその方がいいのかな?).どちらにせよ,今後の展開が楽しみなビジネスです.

 大学図書館にこの「タダコピ」置いたら,面白いでしょうねえ(^^;).いろいろな意味で.それから,著作権法第30条で利用者にコピーを提供している某市立図書館には,是非導入して欲しいものです.信念を持って.

 なお,このビジネスを展開している「株式会社オーシャナイズ」のサイトはこちら.「タダコピ」はこちら

日常(2006年10月24日)

 お仕事の日.何とか一日終わったですよ(sigh).

 うーん,今日は何でドラゴンズ勝てなかったんだろう? どう考えても朝倉先発の今日はドラゴンズ有利だったのに.早めに継投に切り替えたファイターズ(三連投の武田久エライ!)と8回まで朝倉を引っ張ったドラゴンズ(22日に岡本打たれたし)の差が出たのかしらん.明日は中田と見せて石井が先発してくる,なんてことは,落合監督では有り得ないだろうな(^^;).

2006/10/23

マーラー/交響曲第7番

マーラー/交響曲第7番ホ短調@ジェームズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団(BMG:BVCC-38134/38135)

 レヴァインがRCAに録音したマーラーでは6番と並ぶ白眉な秀演.難しいことは一度すべてお払い箱にして,音楽だけを見てスコアから組み立てなおしたような演奏である.カラヤンのように内面を拒否しているのではなく,スコアを音にする作業を通して内面は自ずと浮かび上がってくる,というのがジョージ・セルのアシスタントをしていたというレヴァインらしいところだろうか(^^;).この複雑な容貌の作品から,清新の風光さえ漂わせているのだから只事ではない.

ネオンサインと月光仮面

ネオンサインと月光仮面
佐々木 守著
筑摩書房 (2005.6)
通常2-3日以内に発送します。

 うーん.素材が丸のまま投げ出されている提供されている本は,基礎知識が欠けている身には読むのが大変.正直,あまり楽しめなかった.恐らく,「月光仮面」と同じ時代の空気を吸ったひとでなければ,この本の醍醐味はわからないのかもしれない,そんな気がする.

日常(2006年10月23日)

 お仕事の日.明日の行事の準備でてんやわんや(-_-;).県から来る予定だったヒトは,明日は来れないだろうなあ.

 【訃報:崔圭夏氏87歳=元韓国大統領】この方は東京高等師範学校卒で,創氏改名して植民地下の朝鮮で教師をしていたときに民族差別に抗議して辞職した,ということがあったと聞く.時の巡り会わせで大統領になったものの,状況に押し流されてしまい晩年は不遇だったと言われるが,回想録か何か残しているだろうか.

2006/10/22

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77@ギドン・クレーメル&レナード・バーンスタイン/ヴィーン・フィル(DG:F00G 27056)

 クレーメルが,マックス・レーガーの前奏曲ニ短調作品117の6を第1楽章のカデンツァに持ってきたことで話題になった録音.柴田南雄に拠れば,クレーメルの奏法はレオポルド・アウアーに連なるロシア流のそれではなく,祖父から伝えられたドイツ風の奏法だろう,と言う.弾きたいように弾きまくってブラームスのツボを外さないのは,その故か.バーンスタインがまた,ヴィーン・フィルともども丁寧にクレーメルに付き合って,それでもバーンスタインらしいスケールの大きな音楽を仕立て上げているところはさすが(^o^)/

日常(2006年10月22日)

 えーと(^^;),ここ数日blogを更新する気力も体力も使い果たしておりました.この土・日はひたすら綿の如く惰眠を貪っていた次第です.まさか仕事で,気力体力ともここまで追い詰められるとは全く想像もしておりませんで,リアルのあちこちで人間関係にヒビが入ってしまったんじゃないか,と反省しております_| ̄|○ やっぱり,本質的に平時のひとで,戦時に役立つ人間じゃないんですね(sigh)>>自分.

 明日から出直し,です.

夢と魅惑の全体主義

夢と魅惑の全体主義
井上 章一著
文芸春秋 (2006.9)
通常24時間以内に発送します。

 「通説」に対して説得力のある異議を常に唱える井上章一の仕事は好きで,本もなるべく読むようにしているつもりだが,戦前の建築に関するものは久し振りのような気がする.この本の中で触れられている『アート・キッチュ・ジャパネスク』(青土社,1987年初版)(改訂改題されて『戦時下日本の建築』[朝日新聞社,1995年].僕はこちらを既読)以来だろうか.
 昭和初期までの日本建築には何かと興味があって,僕の旅が寺社仏閣名所旧跡中心の「元気な老人の旅」(まるしー秋月りす)になるのはその故が大きい(^^;)のだが,中でも西洋建築が本格的に流入してきてから,明治以降昭和初期に至るまでの日本建築には,その造形に限らず多大の興味を抱いている.何しろ公共図書館の歴史にも係わってくる「近代」という言葉/概念が,学術的にきちんとした意味を持って使われているのは建築史を以って代表とするわけだから.

 話が逸れた(^^;).ムソリーニ,ヒトラー,スターリン,そして中共が壮大な建築物を以って自らのアイデンティティを誇示した一方で,日本の全体主義はあくまでも「戦時体制」を貫徹するためのもので,建築もまた官庁街でさえバラックでよしとするような,発想の全く違う代物であった,というのがこの本で井上の提示する主張である.必ずしも一次資料に支えられたものではない(と当人も時々断っている)ものの,説得力に富む主張だと思う.
 それにしても,当時の日本の当局者は官庁街における「耐火」ということをどれほど真剣に考えていたのだろう.

御家騒動

御家騒動
御家騒動
posted with 簡単リンクくん at 2006.10.22
福田 千鶴著
中央公論新社 (2005.3)
通常2-3日以内に発送します。

 歌舞伎などに見られる,通俗的な「御家騒動」に対する認識を排し,一次資料から,徳川時代を通じてひっきりなし(?)に発生した御家騒動について解説している.地味かもしれないが,なかなか刺激的な本ですよ,これは(^^;).

2006/10/18

日常(2006年10月18日)

 お仕事の日.メゲ気味の気分も,そろそろ底を打ちそう.明日が今日より,いい日でありますように(-o-)/

マッチポンプ

 毎日新聞【司書07年問題:今後5年で半数定年 都立図書館ピンチに
 
 こーゆうのを「マッチポンプ」というのでしょうね.長年にわたって人材育成を怠ってきた東京都にしても,「美濃部都政」以後の歴代知事を選出してきた東京都民にしても,何年も前から予測できたことだったにもかかわらず間際になって騒ぎ出すマスメディアにしても,同様に何年も前から予測できたことだったにもかかわらず無為無策だったとしか思えない業界のZunftにしても.

 正直なところ,石原慎太郎が都知事として選出されている以上,斯様な危機がもたらされる行政が都民の選択なんだろうとしか考えられないので,都立図書館の「危機」に対して共感も同情もあまり感じることが出来ないのが何ともはや(sigh).

シューベルト/交響曲D.944

シューベルト/交響曲ハ長調D.944(第9番)@ハンス・クナッパーツブッシュ/ヴィーン・フィル(DG:POCG-2627)

 途方もなくスケールの大きい悪戯小僧の演奏(^^;).拍手が鳴り止まないうちに曲を始めちゃうような指揮だけど,意外に,細かいところで芸を発揮しているのがクナッパーツブッシュ流かしらん?

2006/10/17

ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第2番

ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調作品129@ダヴィッド・オイストラフ&エフゲニ・スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団(BBC:BBCL 4060-2)

 1968年8月22日,ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ.オイストラフの60歳のお祝いに,ショスタコーヴィチが密かに作曲していたヴァイオリン協奏曲は,ショスタコーヴィチの計算違いでオイストラフの59歳の誕生日に間に合ってしまったという(^^;).
 晩年のショスタコーヴィチらしい,晦渋と諧謔は紙一重な音楽である.第1楽章では時々入るトム・トムの強烈な合いの手が何とも.胃の痛くなるような緊張感で一貫する第2楽章を経て,奇妙な炸裂が頻発する終楽章はさすずめ「哲学するドタバタ」.オイストラフの弾くカデンツァの凄まじいこと!

日常(2006年10月17日)

 今日は「貯蓄の日」でショパンの命日にあたります.
 お仕事の日.お祝いに今日から一週間くらい,温泉にでも休暇をもらえればいいのですが,実際のところはそんな暇も無く,今日も疲労困憊して帰宅.今月がヤマなので,これをしのげば新しい地平が開けるかな,というところではあります.

2006/10/16

日常(2006年10月16日)

 お仕事の日.
 最近,図書館系のまともなエントリーを上げてないので,目に見えてアクセス数が減ってますね(^^;).このところ,仕事は肉体労働だし,業界誌は読んでる暇がないし.業界関係の活字は,体力と気力が充実していないと読めないものだし.僕の場合,読書は一般的にストレス解消のための行為ですが,業界関係の読書はストレスフル以外の何物でもないですから(^^;).まあ,仕事が落ち着いたときにネタが残っていれば,何かエントリーしますので.

2006/10/15

日常(2006年10月15日)

 お休みの日.掃除洗濯,クリーニングに出した夏服のお片づけなど.先日の只見線SL撮影の写真出来.
 今日はあまり休んだ気がしないのは何故だろう(^^;)?

2006/10/14

日常(2006年10月14日)

 お休みの日.午前中は洗濯と掃除.午後はうっかり昼寝しすぎてクリーニング屋と食料調達のみ.明日はヨドバにフィルム現像出しに行かねば.秋の夜長は溜まっていたレポートの採点を.

 京都新聞【迫る値上げの影 京菓子直撃 原油高、砂糖価格が2割上昇】あららら.ストレス解消の手っ取り早い手段を奪われてしまうじゃないですか.知ってるひとはご存知の通り,僕は酒好きの甘党(^^;).お財布に響くのであれば,しばらく甘いものは控えた方がよろしいのかも,とはいえ,ねえ(sigh).

ブルックナー/交響曲第1番

ブルックナー/交響曲第1番ハ短調@クラウディオ・アバド/ヴィーン・フィル(DG:453 415-2)

 テンポもよく,感覚的にひっかかるところのない,スッキリした感じのブルックナー演奏.なのだが,どうも鳴っている「音」がブルックナーらしくない(^^;).メロディをよく聴かせるための音作りなのか,ヴィーン・フィルを起用しているにもかかわらず,かなり甘ったるい音が鳴っているのが,アバドとブルックナーと言う組み合わせの限界でしょうか.

2006/10/13

日常(2006年10月13日)

 お仕事の日.まあ何とか1週間,終わり.今日はもう眠いので,また明日m(_)m

ブラームス/交響曲第3番

ブラームス/交響曲第3番ヘ長調作品90@グィド・カンテルリ/フィルハーモニア管絃楽団(EMI:7 63085 2)

 1955年8月,最初期のステレオ録音.翌1956年11月,パリで乗っていた飛行機が墜落したため不慮の死を遂げるグィド・カンテルリ(1920-1956)の貴重な遺産である.カンテルリが将来を嘱望されていた理由がよくわかる好演で,もってまわったところのない,モダーンでスタイリッシュな演奏.特筆すべきは第3楽章でトリオから主部が復帰するところのメロディを吹くホルン.これはデニス・ブレインでしょう.

2006/10/12

ニールセン/交響曲第4番

ニールセン/交響曲第4番作品29「消しがたきもの」@ダグラス・ボストック/ロイヤル・リヴァプール・フィル(クラシコ:CLASSCD298)

 ファイターズ優勝のお祝い(^^;).ドラゴンズとの日本シリーズが楽しみです.

日常(2006年10月12日)

 お仕事の日.目一杯疲れる(-_-;).
 ファイターズ優勝おめでとう! なんだけど,今日の負け方はあまりにもホークスには非情でした.勿論八木投手は素晴らしいピッチングだったのですが,9回裏にもなお151キロを投げていた斉藤和巳投手が気の毒で気の毒で,BS1見ながら思わずもらい泣き(sigh).最後,マウンド上でひざをついて立ち上がれず泣いていた斉藤和巳を抱きかかえてグラウンドを後にしたのがズレータとカブレラの両外国人選手だったことが,今年のホークスのまとまりを象徴していたかのようでした.いい試合を見せていただき,ありがとうございました.

 読売新聞【妻と知人男性を殺害、長被告の死刑確定へ】この裁判,まだ続いていたんですね.被害者の女性が,賢弟の同級生で中学時代机を並べたこともあったらしい(ごくおとなしい子だったよ,との由)ので,多少の関心はありました.ようやく最高裁の判決が出たわけですか.

 東京新聞【こんなときこそ相互理解を! 『ウリ図書館』利用して 金沢で開館1年 館長が呼び掛け】メモ.

2006/10/11

日常(2006年10月11日)

 お仕事の日.

 毎日新聞【障害者条例:千葉県で可決・成立 全国に先駆け差別撤廃へ】県議会,某政党の嫌がらせ(?)で一度はダメになりかかった条例が,ようやく成立.まずはよかった.

ブラームス/交響曲第4番

ブラームス/交響曲第4番ホ短調作品98@クルト・ザンデルリンク/シュターツカペレ・ドレスデン(BMG/RCA:74321 24206 2)

 空の高さも風の香りも,もう秋の雰囲気.こんな雰囲気が漂い始めると,途端にラフマニノフやブラームスがBGMに選択される日も増えます(^^;).ステレオタイプと言う勿れ.
 ザンデルリンクの旧盤は1972年の録音.昔々,この渋く引き締まった好演を聴かせる全集を俎上に,ザンデルリンクを「イモ」呼ばわりした音楽評論家がおりましたが,何処に耳を付けていたのやら(^^;).他人を嘘吐き呼ばわりしているくせに,その意見を堂々と剽窃している輩もおりますが,どちらもなんつーか,救いようの無い馬鹿ですね.

論文捏造

論文捏造
論文捏造
posted with 簡単リンクくん at 2006.10.11
村松 秀著
中央公論新社 (2006.9)
通常24時間以内に発送します。

 面白かった(^^;).
 最初に転がしたウソが上手くいってしまったが故か,そのままズルズルとウソにウソを重ねて自滅した青年科学者の栄光と破滅を,豊富な周辺取材を基に丁寧に追っている.当人のことも去ることながら,業界の夢を一身に背負ったことといい,業界において高名かつ強力な先達の庇護といい,チェックが働いているはずと誰もが思っていたジャーナルが全くチェック機能を果たしていなかったことといい,社会・経済が科学に求めるものの「変容」といい,本書の著者が「意味が違う」と一蹴している旧石器捏造事件と,その構造がそっくりなことには驚かされる.
 まったく恐るべきは,高名かつ強力な先達による有形無形の庇護であろう.「寄らば大樹の陰」とはよく言ったもので,業界において絶大な盛名を誇っている先達を味方につけることが,如何に業界で生き残るために必要か,本書でも旧石器捏造事件でも,先達の存在が結果的に被害を拡大してしまうことにつながっているのは見逃せない.

2006/10/10

日常(2006年10月10日)

 お仕事の日.
 読売新聞【中日、2年ぶり7度目のセV…延長12回巨人に快勝】ドラゴンズ優勝で,まずはホッと一息(^^;).星野仙一よりは,落合博満が好きですから.よかったよかった.

マーラー/交響曲第8番

マーラー/交響曲第8番変ホ長調@ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団(EMI:3 40284 2)

 ドラゴンズ,セントラルリーグ優勝おめでとうございます! 延長12回表,ウッズの満塁本塁打が飛び出したときから泣いていましたが,落合博満監督が泣いているのって,見た記憶がありません.余程うれしかったんでしょうね(^o^)/

 と言う訳で,今日は難しい話は抜きにしてこの壮麗な大作を,この美しい録音でどうぞ!

2006/10/09

ラフマニノフ/交響曲第2番

ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調作品27@シャルル・デュトワ/フィラデルフィア管絃楽団(ロンドン:POCL-1529)

 美しく澱みなくスイスイと,ひっかかりもとっかかりもなく進む演奏.BGMとして流しておいても問題なく,気がついたら終わっていた(^^;).これもありだろうけど,少々物足りないところも残るわけで.

日常(2006年10月9日)

 お休みの日.捲土重来で只見線撮影の旅.天候もまあまあで撮影は快調.出来上がりは如何? フィルム一眼レフにこだわっているので,すぐには結果がわからない.しかし,必要に迫られないと,なかなか新調したカメラの操作法も覚えられない(-_-;).今年は研修期間,ということで.

 河北新報【仙台と会津 人気明暗? ご当地ナンバー10日から交付】奥会津からわざわざ福島市まで行ってクルマのナンバーを取り替えよう,というひとはなかなかいないでしょうね.今日も只見まで往復して来ましたけど,僕のところ(福島市じゃないけど)から片道150キロくらいありますから.「会津ナンバー」普及のため,しばらくは毎月1回,ナンバー変更の窓口が各市町村を巡回してみては如何でしょう?

2006/10/08

マーラー/交響曲第6番

マーラー/交響曲第6番イ短調@サイモン・ラトル/ベルリン・フィル(ベルリン・フィル:BPH 06 08

 ついにベルリン・フィルも自主制作盤を売り出す時代になったか,といささか感慨が無いわけでもないですが(^^;),それはともかく.
 この録音は1987年11月14日と15日の両日,サイモン・ラトルが初めてベルリン・フィルの指揮台に立った演奏会のライヴ.当時,NHK-FMでも放送されたので覚えている方もいらっしゃるかと思います.当時売り出し中のラトルの高揚とオケの高性能が絶妙な取り合わせで,情熱的な棒に応える熱気渦巻くみずみずしいアンサンブルが聴けるのがうれしい.

 ただ,ついにクリティカル・エディションもそうなっちゃったアンダンテ-スケルツォという中間楽章の順番は,どうしても納得がいかないのですよねえ(^^;).

日常(2006年10月8日)

 お休みの日.朝からJR東日本のサイトをためつすがめつして,「大雨で一部区間不通」は確認したものの,肝心なことがわからず結局出遅れる.出遅れを取り戻すべく羽鳥湖を越えて田島から只見へ抜け「SL会津只見号」を撮影しに行ったら,会津川口駅折り返しになっていた(-_-;).
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 仕方が無いので会津川口駅までクルマを廻して停車している「SL会津只見号」を撮影したけど,大雨が断続的に降りしきり,追っかけ撮影は断念して撤退.帰路,柳津虚空蔵尊を参拝し明日の無事を祈り,腹いせに喜多方まで出て坂内食堂で「大盛肉そば」食べて来たわけ.
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 それにしても今日は1日中,横風で走行中のクルマが揺れるほどの強風が吹き荒れましたね(-_-;).明日はどうなりますか.

 山陰中央新報【421人が「妖怪博士」目指す】これはひとつ,ウチの次女にでも受けさせようかしらん(^^;).自分でも受験してみたいけど,境港まで行くのはこの時期ちょっと大変.

コロンブスの卵

高知新聞【住民ら1万冊整理中 安芸市畑山の寄贈本図書館

 こうなってくると,矢祭町採った方法は,蔵書構築論における「コロンブスの卵」だったのか,という感想すら浮かんできます(^^;).次は集まった本を各館が如何に運用するか,また本の寄贈を如何に継続してもらうか,公共図書館経営のプロデュース能力を各自治体が問われることになります.社会の関心が薄れれば寄贈書は何時か途絶えてしまうでしょうから,途絶えてしまうまでに自治体が基礎体力を回復するか,あるいは寄贈書が途絶えないように社会の関心を持続させる魅力的な情報発信を自治体なり公共図書館なりが継続することが出来るか.更には住民が寄贈書によって出来上がった公共図書館をどう評価するか.
 図書館情報学を専攻する学生さん,卒業研究にうってつけの素材ですよ(^o^)/

どっちもどっち

朝日新聞【市民団体の講演、市立図書館長が中断させる 大阪・和泉

 公共図書館業界では「関西圏の方が公共図書館に関係する人間の意識が高い」みたいな表現をするヒトが日図研,図問研関係者を中心に結構な数いるように僕には感じられますが,個々に見ればその意識にはかなりのバラつきがあるようです.いつぞやか司書有資格者による「いじめ」が明らかになったのも関西の公共図書館でしたっけ.もちろん,意識のバラつきは東西を問わず,同じ館内においても個々人それぞれのレベルは違うだろうし,また意識の高い職員がいるところでは問題が全く発生しない,ということも無いわけですが.

 この件,館長の行為はあまり誉められたものではなく,改善の必要はあると思いますが,被害者(?)側の「検閲に当たる行為だ」との抗議も,記事を読む限りではいささか当を失しているんじゃないですかね.図書館施設の使用許可願に「地元の伝説や伝承の探究が目的」と届けているのでしょうから,そこでダム建設反対の講演を企画するのは筋が通らないと考えますが如何.

 しかし,目的が尊ければ何をしても許される,という発想は何処かのZunftの構成員と発想が一緒ですね(^^;).

2006/10/07

日常(2006年10月7日)

 お休みの日.朝から雨降り.定期通院と床屋さんから駅前へ廻ったら何やら渋滞(-_-;).青年会議所の全国大会とやらで,休日にもかかわらずドブネズミルックが街中に溢れている.〈“精神ルネッサンス”真の自立国家「美しき日本」の創造に向かって〉これはまた,随分と空虚なスローガンですねえ.「美しき日本」と言うなら,まずは街に増殖した美しくないドブネズミルックを何とかするところから始めてくれ,と願いますよ(^^;).

 最近,隔週土曜に謎のアクセス増加(通常より一桁多い)が見られますが,これは一体何なんでしょ?

 読売新聞【「飲酒」検知器の注文殺到、自治体がまとめ買い】まあ,職員の覚醒を待ってはいられない,というところなのでしょうが,何だか無駄遣いの匂いがプンプンしますね.

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調作品47@ジョン・バルビローリ/ハレ管絃楽団(BBC:BBCL 4193-2

 1963年の録音とは思えない音の悪さ! マンチェスターのBBCスタジオでの録音とは,失礼ながら思えません.1950年代前半のライヴでも,もう少しいい音で収録されているものがあるでしょうに.ノイズリダクションの失敗からか高音のヌケが悪く,音がダンゴになってますよ.バルビローリとショスタコーヴィチ,というレアな取り合わせに価値があることは充分認めますが,これはそのユニークな内容を味わうには少々条件が悪いCDですね.

2006/10/06

シューベルト/交響曲D.944

シューベルト/交響曲ハ長調D.944(第9番)@カール・シューリヒト/南ドイツ放送交響楽団(コンサートホール/スクリベンドゥム:SC011

 故・大木正興が「レコード芸術」誌のレヴューで「無気力」だったか「やる気がない」だったか,そんな意味の言葉でこき下ろしていた録音.LP(OW-7883-PK)で入手したときからそうは聴こえなかった(^^;)ものですが,CDで聴いても「やる気がない」演奏には思えません.確かに少々粗暴で非力なオケと水準以下の録音技術で損をしていますが,80歳の老指揮者による録音とは思えない,典雅で楽しげなアンサンブルと流麗で弾力性のあるリズムは僕でも聴き取れます.

日常(2006年10月6日)

 お仕事の日.帰路,ヒドイ風雨で傘が吹っ飛ぶひと多数(-_-;).

 誰が考え付いたのか「美しい国」を後ろから読むと「憎いし,苦痛」になるんだと(^^;).なるほどねえ.ウチの業界も「Ein Zunft, ein Bibliothek, ein Fuhrer!」と考えているヒトが少なくないので,そのうち「美しい国」に取り込まれやしないか,ちょっと心配.政治的には相反しても,思想無きその単線的な行動原理に相違は少ないだろうから.

 毎日新聞【東今泉鹿島遺跡:平安時代の給料前借り文書が出土 群馬】さすがに,給料の前借りはやったことありません(^^;).と言うか,いまどき芸能人でも前借りなんて出来るんでしょうか?

2006/10/05

ブルックナー/交響曲第4番

ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」@セルジュ・チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル(EMI:TOCE-9802)

 何時果てるとも知れない,長大な時間の流れの中にあるブルックナー.金管ががなりたてもしない終楽章など27分(!)もかかっている.牧歌的に動きが止まっている.そのコーダがまた,3+3のリズムを延々と過度に強調する凄まじいもので,終わったときは感嘆符付きで溜息を付くだけ(sigh).
 昔,某大学の学生オケでこの曲がかかったとき第2楽章で大イビキをかいていた客がいたのを思い出した.

日常(2006年10月5日)

 お仕事の日.思ったよりも進捗したところ,進捗しなかったところ,いろいろ.

 産経新聞【大津で巨大な「田原道」初発見 恵美押勝の乱の舞台】恵美押勝=藤原仲麻呂とは懐かしい(^^;).小学生の頃繰り返し読んだ,刺激的な内容の『日本歴史全集』(講談社)で奈良時代における長屋王→藤原四兄弟→橘諸兄→藤原仲麻呂→弓削道鏡という権力の推移は,よくよく読んだものです.仲麻呂は極悪人のように言われることもあるけど最後はともかく,多少「中華かぶれ」の気はあったものの,儒学的教養をバックボーンにした評価すべき政治家だったと思いますよ.

 神戸新聞【幻の弦楽器「アルペジオーネ」復元 篠山の平山さん】シューベルトの名曲「アルペジオーネ・ソナタ」イ短調D.821は,この楽器のために作曲されたが,楽器が廃れてしまったためチェロで演奏されるのが一般的です.いつも「アルペジオーネ・ソナタ」を聴くと,その冒頭はシューマンのピアノ協奏曲にソックリだと思ってしまうのはマズイですか(^^;).

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2006/10/04

ベートーヴェン/交響曲第5番

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67@オットー・クレンペラー/ヴィーン・フィル(DG:435 327-2)

 1968年5月25日,ムジークフェラインザールでのライヴ.ご存知,あの吉田秀和が「あとにもさきにも,あんなに大きな拡がりをもった『第五』をきいたことはないといってよい」(『世界の指揮者』新潮文庫版70頁)と褒め称えた,素晴らしい演奏である.ほとんど40分をかけた悠揚迫らぬゆったりしたテンポで,しかし峻厳極まりない演奏が展開されている.厳しいが故に,終楽章の歓喜が炸裂する様が「お見事!」としか言いようがない.

日常(2006年10月4日)

 お仕事の日.工事終了間近の図書館棟へお引越し.新しいのを建ててくれれば1回で済んだものを(^^;).しかし疲れた.みんな妥協というものを知らないものだからね.ガチンコ勝負ですよ(-o-)/

 「楽しいクラシック」そうですね,フチークの「剣士の入場」とかワルトトイフェルの「スケーターズワルツ」とか,あるいはヨハン・シュトラウス(子)のワルツとか.あ,カバレフスキーの「道化師」もあります.ヴァイルの三文オペラ小組曲は,ありゃもうクラシックじゃないのか(^^;)? アマデウスの「音楽の冗談」からサン・サーンスの「動物の謝肉祭」を経てプロコフィエフの「ピーターと狼」に至る系譜もあるような.オッフェンバック(ロザンタール編曲)の「パリのよろこび」もいいかも.
 クライマックスで「ウルトラセブン」のテーマが高らかに響き渡る(違)リヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」を薦めるのは反則ですか(^^;).

2006/10/03

日常(2006年10月3日)

 今日も休日出勤の代休.明日からの引越しに備えて英気を養っているんだかいないんだか(^^;).

 毎日新聞【偽装請負:「クリスタル」子会社に業務停止命令 大阪】あくまでも図書館業界で委託や派遣等について漏れ聞いた限りですが,どうも「偽装請負」というのは,そもそも労働者派遣法など法律の不備によるところが大きいんじゃないか,という疑問を抱いています.

 毎日新聞【市川房枝記念会:「整理解雇は不当」と職員2人が提訴】こともあろうに「市川房枝」の名を冠した組織で女性労働争議が発生するとは笑止千万.あきれて物が言えない.

J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲

J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲BWV1046-1051@カール・シューリヒト/チューリヒ・バロック・アンサンブル(コンサートホール/スクリベンドゥム:SC011

 旧世代の指揮者による「ブランデンブルク協奏曲」が我が家には何故かシューリヒト,ホーレンシュタイン,ミュンシュ,クレンペラー(VOXへの旧録音),シェルヘンとあって,それぞれ個性的な(古楽派全盛の今となっては,それぞれ「ユニーク」としか言い様のない)演奏を聴かせてくれる.
 このシューリヒトのコンサートホール録音は,シューリヒト最後の録音(1966年5月)となったもの.如何にも晩年のシューリヒトらしい,楽しげなアンサンブルの中に典雅な枯淡を聴くことが出来る.

2006/10/02

マーラー/交響曲第2番

マーラー/交響曲第2番ハ短調@レオポルド・ストコフスキー/ロンドン交響楽団(RCA/BMG:BVCC-38010/11)

 1974年,ストコフスキー92歳のときの録音.ストコフスキーによるマーラーのスタジオ録音はこれだけだが,ライヴではマーラーを取り上げていたらしく,1916年には第8番と「大地の歌」のUSA初演を手がけている.
 この録音,92歳とは思えぬシャッキとした演奏だが,時々面白いところがあって,例えば第4楽章ではソリスト(ブリギッテ・ファスベンダー)と指揮者のテンポがずれ,ソリストがオケに合わせているのがハッキリわかる(^^;).第5楽章ではティンパニが半拍ずれているように聴こえる箇所があるのは,ストコフスキーの解釈かも.

日常(2006年10月2日)

 休日出勤の代休.生憎の雨で,本屋とかラーメン屋とか廻って過ごす.

 河北新報【何とか合格、球場は高評価…今季の楽天ファン100人が採点】3割打者が4人も出たのに打率がリーグ4位,得点がリーグ最下位というのは,如何に効率の悪い打線だったかということで(>_<).とにかく,投手陣を打線が如何に支えられるかがこれからの課題なんじゃないかと.投手は打線が育てるものです.

 神戸新聞【西宮の料理旅館 「播半」跡にマンション 「細雪」ゆかり 】歴史的景観って,無くなってから取り返そうと思っても遅いんだよね.それなのに「計画を認めざるを得ない」というお役所の事なかれ主義には,戦慄にも似た空恐ろしさを感じます.

昭和大相撲騒動記

昭和大相撲騒動記
大山 真人著
平凡社 (2006.9)
通常24時間以内に発送します。

 かの「春秋園事件」(昭和7年)を天龍三郎,出羽ヶ嶽文治郎,双葉山定次の3人を軸として,「相撲道改革」の視点からたどった書籍である.筆は境川(元横綱佐田の山)改革の挫折,貴乃花親方の「改革私案」にまで及ぶ.天龍三郎が目指した「相撲道改革」のうち,時津風(双葉山)のカリスマを以ってしてもその死によって頓挫した「親方株」と「相撲茶屋」の改革は未だ道半ばであるだけではなく,むしろ「聖域化」が進行しているのではないか,と著者は説く.同感である.

 この著者,何処かで名前を見たことがあるな,と思ったら同じ平凡社新書の『銀座木村屋あんパン物語』の著者だった.『銀座木村屋あんパン物語』は内容が錯綜してわかりにくい叙述(資料が生煮えのまま提示されていた印象があった)だったのに比べて,こちらはさすがに手の内に入った練達の展開が楽しめる(^^;).

2006/10/01

日常(2006年10月1日)

 学園祭のため休日出勤.
 図書館棟が耐震補強工事中のため,事務室が別棟に移転しているのですが,僕が別用で不在のときに怒鳴り込んできた馬鹿がいたらしい.学園祭で千客万来,割とユルい校門のチェックをかいくぐり,別棟の玄関に飾ってあった某氏の記念品についてねじ込んできた.ついでにウチのエライさんについてあーだこーだ言ってきたようだが,何しろそれは図書館の守備範囲じゃないわけですよ.さっさとしかるべき部署に廻してしまえばいいものを,根が正直なものだからついつい穏便に済ませようと,まともに相手をしてしまい,結果こちらが傷つく羽目に_| ̄|○ 手に負えそうに無い相手だとわかったら身をかわすのも芸のウチなんですけどねえ.
 それにしても,何で僕がいないときにばかり面倒な人間がやって来るのか(-_-;).僕がいれば,クリントンのそっくりさんが出演していたビールのCMと同じ目に,そいつを遭わせてやったところだ(但し本物=ウチのエライさんで).

 【愚智提衡而立治之至也: 報道の自由,報道の倫理】に加筆しました.

マーラー/交響曲第6番

マーラー/交響曲第6番イ短調@クリストフ・フォン・ドホナーニ@クリーヴランド管絃楽団(デッカ:436 240-2)

 レーベルの都合で挫折してしまったドホナーニのマーラー全集は,本当に惜しいことをしたものである.この6番でもそうだが,録音も含めてドホナーニの演奏はモダニズムの極北に位置する怜悧と玲瓏を兼ね合わせ持つ素晴らしいものだったから.リッカルド・シャイーは同じ会社でマーラー全集を完成させたが,ウェットでビロードのようなシャイーの対極にあるドホナーニの録音もデッカは完成して欲しかった(sigh).

米澤嘉博氏死去

 毎日新聞【訃報:米澤嘉博さん53歳=漫画評論家、コミケット社長

 実は先日,『戦後野球マンガ史』(平凡社新書)を読んだときに,25,6年前に市立図書館から借りて読んだ『戦後SFマンガ史』『戦後少女マンガ史』(いづれも新評社)が米澤さんの著書であったことを知りました.実に古いことをよく調べてあるなあ,という印象がかなり強烈だったおかげで,著者の名前を失念していたにも拘らず書名と内容の記憶が残っていたのですね.それほどこの2冊の本には歴史が詰まっていました.
 その後,学生時代にいわゆる「コミケ」のことは知りましたけど,それが米澤さんの功績だと知ったのはつい最近のことです.無知については弁明の余地無しですね.これからもマンガ史方面に健筆を振るわれることを期待していたところ,昨日は体調不良でコミケの代表を降りる話が伝わり,そして今日の訃報.
 僕たちは本当に惜しいひとを,あまりにも早く失ってしまいました.

戦後SFマンガ史
米沢 嘉博著
新評社 (1980.8)
この本は現在お取り扱いできません。


戦後少女マンガ史
米沢 嘉博著
新評社 (1980.1)
この本は現在お取り扱いできません。


戦後野球マンガ史
米沢 嘉博著
平凡社 (2002.9)
通常1-3週間以内に発送します。

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