幻の東京赤煉瓦駅
副題に「新橋・東京・万世橋」とあるけど,実質は31年間しか存続しなかった「万世橋駅」への愛惜を込めて書かれた本である.中央線の最初の始発駅として語られることの多い万世橋駅を,新橋-万世橋間の赤煉瓦アーチの側から描き出している.アーチの片一方の終点である新橋について触れているところは少ないのが玉に瑕(^^;).何しろ,赤煉瓦新橋駅の終焉についてさえ触れられていない.
ただ,それを補って余りある,万世橋駅への著者の思いと知識が,新橋駅の記述などどうでもいい気持ちにさせられるのも確かだ.
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