溥儀
人生の最初から最後までボタンを掛け違われ続けた人物の,哀れにも無残な生涯をたどった本.歴史の流れに翻弄された,と言えば聞こえがいいかもしれないが,歴史の流れを一時でもつかむにはあまりにも受身で,小賢しい発想と近視眼的な見通ししか持ち得なかった.しかも溥儀を取り巻く連中が輪をかけて小賢しく,近視眼であったことが彼の命運を決したのである.
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