浜口雄幸
昨日今日,あるニュース(^^;)を聞き,それに関する調べ物をしているうちに,おや確かこの本を持っているはずだぞ,と探したらやっぱりあった.
城山三郎の『男子の本懐』でのみ知られている感もある浜口雄幸(1870-1931)の政治的履歴をたどった評伝である.根回し嫌いの政治家であった浜口が,如何に自らの政策を正面突破の形で実行し,挫折していったかを丹念に描き出している.先程読み直してみたけど,いい仕事だったと思う.
しかし同じ著者が『浜口雄幸』から数年後に出た『満蒙独立運動』は,院生にでも下請けに出したのか,あまり誉められた内容の本ではなかったと記憶する.「柴四郎」など漢字の間違いも多かったし.
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